万全の納車整備を施した
S212型Eクラスワゴン
完成度が高い狙い目の後期型!
前後バンパーにはパークセンサーが備わっている。また、フロント、サイド、リアにはスポイラーも付いている。リアのコンビネーションランプはフルLEDモダンな雰囲気を醸し出している。
ロングドライブも楽しめる
充実した安全装備付き!
2010年から2016年まで新車販売が行われたのが、W212こと先代型のメルセデス・ベンツEクラスステーションワゴン。当初は角目4灯のフロントフェイスを持つエクステリアであったが、2013年に大掛かりなビッグマイナーチェンジを実施。フロントフェイスはフルLEDの4灯式ヘッドライト(リアもフルLED)へと変わり、流麗なスタイリングへと変更された。また、ボンネット上部にあったスリーポインテッドスターが、クーペモデルなどと同じくグリル中央部に移されている。
エクステリアが大きく変化した後期型のW212だが、その中身は2000箇所以上にも及ぶ改良が行なわれており、〝モデルチェンジ〟に近い内容だったのである。
その改良の結果は現在の中古車市場にも表れており、某大手中古車検索サイトでは、前期型の底値(2011年式/走行7.6万km)が80万円なのに対し、後期型は170万円(2013年式/走行9.3万km)と大きな差が出ているのが実情だ。コストパフォーマンスという面では前期型にアドバンテージがあるように見えるが、クルマの完成度やメルセデスらしいプレミアム感を重視するなら、後期型を積極的に選びたくなるというのがW212ワゴンの現状といえるだろう。
ここで紹介するW212型のステーションワゴンも2013年式の後期型だ。グレードはE250アバンギャルド。エントリーモデルたるE250のひとつ上に位置するグレードであり、レーダーセーフティパッケージが標準装備。グリル内に設置されたミリ波レーダーを使い、前車追従クルーズコントロールのほか、PRE-SAFEブレーキ、BASプラス、ディストロニック・プラス、アクティブブラインドスポットアシスト、アクティブレーンキーピングアシストを備えた安全装備だ。
また、走行3.5万kmということもあり、内外装の状態は非常に良好。ブラックカラーのAMGホイールも相まって、エクステリアはスポーティな雰囲気を演出。加えて、エンジンマウント&ミッションマウント、ウォーターポンプ、各フィルター類&油脂類の交換を実施する納車整備を実施するため、機関部分の品質確保という面でも安心感が高い。車両本体価格は250万円となる。
エクステリアが大きく変化した後期型のW212だが、その中身は2000箇所以上にも及ぶ改良が行なわれており、〝モデルチェンジ〟に近い内容だったのである。
その改良の結果は現在の中古車市場にも表れており、某大手中古車検索サイトでは、前期型の底値(2011年式/走行7.6万km)が80万円なのに対し、後期型は170万円(2013年式/走行9.3万km)と大きな差が出ているのが実情だ。コストパフォーマンスという面では前期型にアドバンテージがあるように見えるが、クルマの完成度やメルセデスらしいプレミアム感を重視するなら、後期型を積極的に選びたくなるというのがW212ワゴンの現状といえるだろう。
ここで紹介するW212型のステーションワゴンも2013年式の後期型だ。グレードはE250アバンギャルド。エントリーモデルたるE250のひとつ上に位置するグレードであり、レーダーセーフティパッケージが標準装備。グリル内に設置されたミリ波レーダーを使い、前車追従クルーズコントロールのほか、PRE-SAFEブレーキ、BASプラス、ディストロニック・プラス、アクティブブラインドスポットアシスト、アクティブレーンキーピングアシストを備えた安全装備だ。
また、走行3.5万kmということもあり、内外装の状態は非常に良好。ブラックカラーのAMGホイールも相まって、エクステリアはスポーティな雰囲気を演出。加えて、エンジンマウント&ミッションマウント、ウォーターポンプ、各フィルター類&油脂類の交換を実施する納車整備を実施するため、機関部分の品質確保という面でも安心感が高い。車両本体価格は250万円となる。
ナビゲーション、ETC、スマートキーなど、装備面の不足は全くない。本革巻きのステアリングやダッシュボード、インパネの状態も良好だ。
上質な本革シート。フロントはメモリー機能付きのパワーシートとなる。前後ともに破れなどのないキレイな状態となっている。
最大で1919ℓという大容量を誇るラゲッジ。リアゲートの操作で後席を折りたたむEASY-PACKクイックフォールド、自動開閉テールゲートなどを標準で装備している。フラットで使いやすいのも魅力。
メカニズムトピック
極上の走りの秘密はココにあり!
世界初の技術
成層燃焼リーンバーン+ターボ
W211では2.5ℓのV6を搭載していたE250ステーションワゴンだが、W212の前期型では直列4気筒1.8ℓの直噴ターボ(M271型)のダウンサイジングユニットへと変更された。そして後期型からは直列4気筒2.0ℓの直噴ターボ(M274型)に進化。最高出力は211ps(155kW)/5500rpm、最大トルクは35.7kg-m(350Nm)/1200-4000rpmというスペックとなっている。このユニットの最大の特長は、成層燃焼リーンバーンとターボを組み合わせた世界初の技術が用いられていること。成層燃焼と均質燃焼及び均質成層燃焼の3モードを、走行状態に応じて切り替えながら走行する。その結果、高出力を得ながら高い燃費性能と優れた環境性能を実現している。カタログ燃費は15.5km/ℓというものであった。
タイヤはピレリのP-ZEROでサイズは245/40R18(前)、265/35 R18(後)。ホイールはAMGのスプリット5スポークのブラックカラー。
M-Benz Eクラス(W212)の
中古車マーケットとトラブル事情を聞く!
走行距離にかかわらずマウント類の点検は必須
W212の後期型から搭載されたエンジンであるM274だが、その初期は既に10年が経過している。よって走行距離にかかわらず、エンジン&ミッションマウントの状態は確認したい。また、トランス(バックアップバッテリー)のトラブルも比較的多い。これらはコンピュータ診断機を用いてプロによる点検が必須な部分となる。このほか、電動ウォーターポンプや燃料ポンプなどの点検も必須だ。
アップ・カレンツのジェネラルマネージャーである川村 秀一氏。メルセデスディーラー出身のメカニックで、年式を問わずあらゆるメルセデスの整備・修理を手掛ける腕利きのメカニック。
中古車相場は上昇傾向にあるが
下取り車両があれば
お得な買い替えが可能!
内外装の状態が比較的キレイに保たれている物件が多い走行5万km未満の中古車相場は190~700万円という状況。年式を2013~2014年に絞ると、190~320万円となっている。W212のステーションワゴンは総じて流通量が少ないことと、昨今の中古車価格上昇の煽りも受けて、相場は高めという状況にある。ただし、下取り価格も上昇傾向にあるため、乗り替えであれば相場上昇分はさほど気にならずに購入できるはずだ。