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【ドイツ車に強い! 頼れる修理工場 vol.11】部品に詳しい輸入車のプロショップ/ジースタイル

整備業界ではお馴染みとなったAUTELのコンピュータ診断機だが、これを日本で広めた立役者がジースタイル。輸入車のプロショップとしてメンテナンスからカスタマイズまで幅広く相談に乗ってくれる。

 千葉県我孫子市にあるジースタイルは、輸入車に強いプロショップであり整備についても豊富な知識を持つところである。ユーザーの悩みどころをピンポイントで解決してくれるのが嬉しい。そのひとつがルーフライナーの張り替え。ドイツ車の多くで剥がれてしまう症状で、これまで多くの張り替え実績を誇る。生地も選べるので自分の個性を演出することも可能だ。張り替えのタイミングでカスタマイズを楽しんでみるのも面白い。もちろん、シートや内装などのカスタマイズも合わせて相談に乗ってくれるので気軽に問い合わせてみよう。
 もうひとつがフルオートトルコンジェンジャーを使ったAFT交換。ドイツ車のATF交換はコンディションによって色々なアプローチがあるが、この整備機器を使うことで長くメンテナンスしてこなかったATFでも交換することが可能になった。
 コンピュータ診断機はメーカー専用のほか汎用品も用意。高年式のドイツ車のみならず、他の輸入車にも対応できる体制が整っている。こういった診断機は高年式モデルにおいては必須の整備機器である。
 また、AUTELの診断機についてはいち早く導入しその機能の重要性を認識。今では多くの整備工場にあるAUTEL製品だが、これを日本で広めたのがジースタイル。先を見据えた整備環境を整えてきたショップなのだ。
 整備業界で話題になっているADASについてもAUTEL製品を使っていち早く取り組んでおり、近い将来必須となる特定整備に向けた準備を進めている。

 

容易にフレーム設置ができ
作業効率が大幅に向上

 カメラやセンサーなどが装着された部位の部品交換を行なった時に必要となるのが、機能調整作業(通称エーミング)。オーテルではこれをADASキャリブレーションと呼んでいるが、その作業において必須となる整備機器がマキシシスADAS。
 今回そのオプションとして登場したIA800は、6つの高解像度カメラと、ホイールに装着するクランプ付きターゲットにより迅速にフレームの設置ができ、すぐにキャリブレーション作業を行なえるもの。6つのカメラから発する光を各ホイールに取り付けたターゲットに反射させることで正確な3次元計測が可能となっている。ADASキャリブレーションにおいて重要になるのが、正しい位置、距離にターゲットを設置することだが、それが容易になったことで効率的に作業ができるように進化したということだ。
 これに合わせて故障診断機であるマキシシスもさらなる進化を遂げており、マキシシス901、マキシシ919、マキシシスウルトラの3機種がリリースされている。いずれも従来モデルよりも高機能となり、コーディングなどの処理速度も向上。各オプションと組み合わせることでオシロスコープなども使えるので、忙しい整備の現場において心強い味方になってくれることは間違いない。現代のクルマは快適で安全で高機能だが、それに合わせて整備機器も大きな進化を遂げている。それに対応した修理工場選びも今後は重要になってくるだろう。 

 

IA800
MaxiSys ADAS OPTION

革新の故障診断機をリリースしているオーテル。MaxiSys ADASのオプションと診断機、そして関連する整備機器を紹介。従来品を超える高機能を備えることで、現代のクルマにマッチした整備作業をアシストしてくれる。
 

現代ドイツ車の車検システムはこう変わる!

OBD車検という言葉をご存知だろうか? これはコンピュータ診断機での検査が、車検の項目に加わった新しいシステムのことで、2024年(輸入車は2025年)からスタートするものだ。クルマの進化とともに変化してきた整備の環境だが、近い将来、車検においても大きな節目を迎えようとしている。

近年のドイツ車にはアダプティブクルーズコントロールやレーンチェンジアシストなどの安全運転支援システムが搭載されているが、これらに不具合が起きたり、部品交換後に補正をするのもスキャンツールの役割。近年のドイツ車にとっては欠かせない整備ツールである。
 
 近年の自動車は、緊急自動ブレーキやレーンチェンジアシストといった先進の安全装備を当たり前のように装備するようになった。ただ、これらの電子ユニットやセンサーに不具合があっても、外観だけではその状態を把握することができない。そんな状況から長きに渡り議論されてきたのがOBD車検である。
 これは車検時にコンピュータ診断機(スキャンツール)を使って、電子ユニットやセンサーの状態をチェックするというもの。特定の故障コードを各自動車メーカーが国に届け出て、その故障コードが出たクルマは車検では不合格となる。
 現状の車検システムでは、こうしたクルマの先進システムにおける検査は行なわれていなかったが、自動運転や安全装備の進化により、それらが誤作動することによる事故を防ぐのがOBD車検の目的である。国土交通省の報告によれば、2024年(輸入車は2025年)からOBD車検をスタート。対象となるのは、2021年(輸入車は2022年)以降の新型車からとなる。また、近年の自動車はフロントガラス、バンパー、グリルなどにセンサーやカメラが装着され先進の安全性能を備えているが、事故や不具合によってこれらに関連する部品を交換する際には、エーミングと呼ばれる機能調整が必要になる。これは現在も行なわれている整備の一部だが、調整をするための設備が整っているのはディーラー以外ではまだまだ少ない。現状、一般の修理工場においてはディーラーに出して対応するというケースが多い。ただ、国産車も輸入車も先進の安全装備を搭載しているクルマが増えていることもあり、某メーカーでは作業待ちが出てしまっているようだ。加えてOBD車検が導入されると機能調整作業を省略したクルマは不合格となるため、不具合があるクルマは設備が整った修理工場に車検を出す必要が出てくる。
 このように大きな節目を迎えようとしている車検整備。整備関係者だけではなく、ユーザーも正しい知識を持つことが重要になってくる。
 

ジースタイル

ドイツ車に多いルーフライナーの剥がれ。これをリーズナブルに張り替えてくれる。生地やカラーなども選べるので、カスタマイズも可能。ATFフルオートチェンジャーを完備するなど充実した設備を持つショップである。
 
所在地:千葉県我孫子市南新木4-11-17
電話:04-7187-4405
HP: http://www.gstyle510.jp/
営業時間:9:00~18:00
定休日:日曜日/隔週土曜日