思い起こせばスターワゴンの時代から、歴代デリカには数多くの魅力的な特別仕様車が設定されてきた。その中でも記憶に新しく、今なお高い人気を誇っているのがデリカD:5前期型に設定されていた『ACTIVE GEAR(アクティブギア)』だろう。
そんなD:5アクティブギアが後期型で復活!? …いや、それをイメージしつつ、新たな魅力を追加して販売されることになったモデルが、ここで紹介する特別仕様車『CUSTOM GEAR(カスタムギア)』だ。これは東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、山梨、福島、新潟、長野という1都8県に展開する三菱自動車直営のディーラー『東日本三菱自動車販売株式会社(以下、東日本三菱自動車販売)』が企画・製作および限定販売を行なう、デリカファン垂涎のモデルだ。
このカスタムギア、如何にして誕生するに至ったのか。その背景を、企画から担当した東日本三菱自動車販売の高橋朋音さんに伺った。
「まず、東日本三菱自動車販売のディーラーに訪れるユーザー様から『現行の後期型デリカD:5でも、アクティブギアが欲しい』という要望が非常に多かったことが商品化へのキッカケとなりました。その声に応えるべく、弊社スタッフでカラーやカスタムパーツを厳選しました。販売台数限定の『ディーラー特別仕様車』というカタチですが、三菱自動車直営ですから、その品質には自信を持ってお届けします。またセミオーダー制とすることで、お好みのカラーやパーツ&アイテムといった各項目を選択していくだけで、簡単に自分好みの1台を完成させることができる〝ゆるカスタム〟でもあります。カスタム初心者でも気軽に楽しんでもらえるスタイルになっているのかなと思います」とのこと。
カスタムギアのコンセプトは…
『遊びゴコロ』に火をつけろ。
…というもの。これが意味するのは、個性的なアクティブギアを後期型で独自に再現したことに加え、こだわりが強く人と被りたくないユーザーにひと味違うデリカ:5を提案。さららにその後も、自由にカスタムできる余白を残しているのだ。
またこのカスタムギアへの架装は、東日本三菱自動車販売での新車購入なら基本的にはグレードを問わない。アーバンギアやジャスパーを除く、P/Gパワーパッケージ/G/Mという標準車に対応し、自分好みのベースグレードを選択できる。さらにベースのボディカラーも基本的には全色が対象であること、も大きな特長のひとつだ。
2017年4月に登場して以来、2019年2月に新型へビッグマイナーチェンジするまでの間継続販売され、前期型デリカD:5に設定された特別仕様車の中でも随一の人気を誇ったのが、写真上の『アクティブギア』。ブラックアウトされたフロントグリルやリヤバンパーアンダーカバーを採用するほか、ドアミラーカバーやフォグランプベゼル、サイドガーニッシュといった各部をポップなオレンジのアクセントカラーで彩ったモデルだ。ベースはディーゼルエンジン搭載のワングレードのみで、今でもユーズドカー市場では稀少なアクティブギアは高値で取引されている。
3色のアクセントカラー×ブラックライン1色が基本のパッケージ!
今回のカスタムギア最大のポイントは、やはりアクセントカラーだろう。設定は大きく3つ。アクティブギアのイメージを踏襲するアクティブオレンジ、そして今回のカスタムギア・オリジナルカラーのビビッドイエローとサイバーグリーンだ。ちなみに、アクティブオレンジは先述したアクティブギアのそれと似たカラーだが、実際には今回の仕様で新たに設定されたオリジナルカラーとなっている。この差し色が施された部分は、サイドドアミラーカバーとフロントフォグランプベゼル、サイドドアガーニッシュやテールゲートガーニッシュのカ所で、これらは全て塗装されたもの。
またアクティブギアと同様にこの差し色感を際立たせる手法を採用し、ディーラーオプションとして用意されているアイテムで、フロントセクション各部をブラック化。具体的にはブラックアウトグリル、ブラックアウトクリアランスランプガーニッシュ、ブラックアウトフロントアンダーガーニッシュの3点を装着して、より精悍なイメージへと変更している。
3色から選択できる各部のペイントとフロント回りのブラックアウト化、さらにリアゲートに装着されるシリアルナンバー入りの専用オーナメントも用意。これらがカスタムギアの基本パッケージで、価格は各色ともベース車両から32万100円(税込・工賃込)アップとなる。
この3色の差し色をあしらったカスタムギアに加え、ブラックカラーで統一を図った特別仕様車『CUSTOM GEAR‐BLACK LINE-(カスタムギア ブラックライン)』も同時発売。こちらはブラックアウトグリル、ブラックアウトクリアランスランプガーニッシュ、ブラックアウトフォグランプガーニッシュ、エンジフードエンブレム、ブラックアウトフロントアンダーガーニッシュに、やはりシリアルナンバー入りの専用オーナメントを盛り込んだ基本パッケージが、14万7000円(税込・工賃込)アップの価格設定となる。
カスタムギア専用装備で個性的なスペシャルモデルを演出
CUSTOM GEARおよびCUSTOM GEAR -BLACK LINE-は、三菱自動車直営の東日本三菱自動車販売株式会社が専売でリリースするディーラー特別仕様車。同社は1都8県(東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、山梨、福島、新潟、長野)で展開中。なお、CUSTOM GEARは限定200台、CUSTOM GEAR -BLACK LINE -は限定100台(合わせて300台)となり、抽選ではなく申し込み先着順の販売となる。またそれぞれのモデルのリアゲートには「シリアルナンバー」入りの専用オーナメントを装着するなど、デリカファンの遊びゴコロを刺激するスペシャル・リミテッドモデルなのだ。
■デリカD:5で装着率の高い人気のボトムパーツを中心として〝全120通り〟の豊富なカスタマイズオプションを設定する
ACTIVE ORANGE
VIVID YELLOW
CYBER GREEN
CUSTOM GEAR‐BLACK LINE-
デリカD:5カスタムギア誕生の立役者である高橋さん。今回は「レッツゴー4WD公式Youtubeチャンネル」の記事連動動画でも、その魅力を語っていただいた。ちなみに個人的な推しカラーは『これまでのアクティブギアのイメージにない魅力を放つサイバーグリーン』だとか。
- 東日本三菱自動車販売株式会社
- デリカD:5 カスタムギア 特設ページ(https://www.east-mitsubishi-motor-sales.com/new_car/customgear/)
- https://www.east-mitsubishi-motor-sales.com