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【TOYO TIRES】M/T系スタッドレスタイヤのガチの実力「OBSERVE W/ T-R」

◆OBSERVE W/ T-R

OBSERVE W/ T-R(オブザーブ・ダブルティーアール)の最大の特長は、圧雪路での走行性能だけでなく荒れた氷雪路面でのトラクションも考えられている点にある。
そもそも「荒れた氷雪路面」とは何か。それは圧雪されていない、もしくは除雪が追いつかずワダチができてしまっている路面と思ってもらえればいい。昨今、北日本や西日本を襲う豪雪で、タイヤが埋まるような状況に遭遇した人も多いのではないだろうか。そうした深雪の状況でも、オブザーブW/T-Rは「スタッガードショルダー」や「サイドブロック」によって、確実にトラクションを稼いでくれる。さらにブロック間には「幅広スリット」が設けられており、排雪
性も高めるなど、徹底して荒れた氷雪でのトラクション性能を高めている。

また「大型ブロック」によって、耐外傷性を向上させているので、例えばスノーアタックで林道に行く…というシチュエーションにおいても安心して走れるだろう。もちろん圧雪路面においてもオブザーブ深雪は優れた性能を誇る。例えばセンターリブに配された「厚み違いサイプ」はサイプのとじ込みを防ぎ、除水やエッジ効果を発揮。さらに「スパイラルエッジ」は発進や停止時だけでなく横や斜め方向にも効くため、コーナーでの安定性を高めて、冬の山道のような状況でも安心なのだ。

一方でドライ路面では6プライながらLT規格であるため、しなやかにして剛性感のある走りを楽しめるのも特長。トレッドパターンのセンターには高剛性のセンターリブを搭載して応答性を高めているので、スタッドレスタイヤ特有のダルさが少なくストレスなく走れるのだ。
そして忘れてはならないのがサイドブロック。技術的には深雪でのトラクションを稼ぐ機能を持つが、デザイン的には4WDをカッコよく見せてくれる効果もある。安心して走れるだけでなく、雪を積極的に楽しめる、楽しみたくなる…。オブザーブ深雪はそんな4WD・SUV専用スタッドレスタイヤなのだ。

ベストなタイヤチョイスはカスタムのポイントであることは常識

カタムしている4WDの場合、スタッドレスタイヤに履き替えると途端に見た目がイマイチになってしまう…と思っているオーナーは多いだろう。しかし雪道を走るには冬タイヤは必須。そんな悩みを解決してくれるのが、このW/T-Rのサイドウォール。アグレッシブなサイドブロックがスタッドレスとは思えないワイルド感を演出してくれる。このハイラックスはフロントを約2インチア ップしており、タイヤサイズも純正よりサイズアップしているが、サマータイヤにも引けを取らないスタイリングといえるだろう。
純正 ATタイヤと比較してもハンドリングに大きな違いはないほど性能で安心して走れる。特筆すべきはドライでの制動力。スタッドレスタイヤを意識することなく走ることが可能だ。
圧雪路では安定性は非常に高く、ハイラックスの巨体でもしっかりとコントロールできる。またハンドリングへの応答性も高く、安心なだけでなく楽しく操縦することが可能だった。
深雪に入ってみると、面白いようにクルマは前へと押し出してくもらえる。他のスタッドレスタイヤと異なる感覚は M/T に近い。雪の付き方を見てもサイドブロックの機能が分かる。