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【QUADRUPED】カスタムの優劣に年代など関係ない!

◆WRANGLER JL RUBICON

 ここに登場するJLアンリミテッド・ルビコンは、クワドロペットが手掛けたオーナー車両だ。ポイズンスパイダーの前後ショートバンパー、37インチのタイヤを履き、シャープなランニングライトを備えたTRCフェンダーフレア、高い車高の乗降性を容易にするパワーステップ、マグナフローの左右2本出しマフラー、フロントバンパーに設置したWARNウインチなど、昨今のJLカスタムにおける間違いないチョイスを行なった1台。
 まさしく死角ナシと思えるこのJLルビコンだが、オーナーは大きな不満を抱えた後に現在の仕様へと辿り着く。その不満が足回りだった。ほぼ現在と同じリフトアップを施したものの、どうしても不安定な挙動が払拭されず、街乗りも遠出も不安を感じていたそう。その不満を解消するためにインストールしたのが、クワドロペット自慢の「コイルオーバーキット」だ。
 コイルスプリングの中心にショックアブソーバーがセットされるこれは、車体が傾いた場合などでコイルスプリングは真っ直ぐに縮むため、バネレートはいかなる状況おいても本来のパフォーマンスを発揮してくれる。加えて、減衰力調整と車高調調整機能(6~8インチ)も備わっているため、セッティング範囲が幅広く、希望の乗り味に合わせやすいというメリットを持っているのだ。
 かくしてこのコイルオーバーキットを装着したことで、37インチという重いタイヤを履かせていても、バタつくことのない安定した走りを手にすることができたとのことなのだ。
PoisonSpider のアイアンショートバンパー。フォグライトとリカバリポイントを4つ備える。バンパー上部にはWARNのウインチを設置。
大径タイヤを覆うTRCのフェンダーフレア。ランニングランプとウインカー兼用レンズはコンパクトなサイズで、フェンダー形状はシャープなデザインだ。
赤いピンストライプと、リアゲートの「QUADRUPED CUSTOMS」のロゴは、手書きによるカスタムペイント。世界に1台のカスタムとなる。
マットブラックカラーで左右2本出しとなるマフラーはMagnaFlow。デフカバーは、コイルオーナーやリカバリーポイントと同じ赤いカラーのARBを選択。
リアのショートスチールバンパーはPoisonSpider 。背面タイヤレスとしたリアビューとしてことで、センター配置としたテールゲートライセンスマウント。
タイヤはヨコハマのジオランダーX-MT(37×13.5R17)、ホイールはMethodの17インチをチョイスしている。
リフトアップ車両の必需品であるパワーステップ。乗降性が向上することはもちろん、格納時のスキッリとしたスタイルも魅力的なポイントである。

コイルオーバーサスに最適なセッティング

コイルオーバーキットの魅力は本文中で説明したとおりだが、その魅力を正しく引き出すためには、各補正キットのインストールおよび入念なセッティングが不可欠。このコイルオーバーキット、今回の撮影車両は37インチタイヤとの組み合わせだが、40インチタイヤとの組み合わせも可能としている。

◆WRANGLER YJ

 角形のヘッドランプが特長のYJラングラー。これをベースに、YJ世代で消滅したV8エンジンを復活させて搭載。しかもシボレーの383ci(約6300cc)という大排気量を選択し、これをMSDのコンピュータでマネージメント。ミッションは700Rの4速ATとし、OXのデフロック付き前後アクスルはDana44へとスワップ。さらにクワドロペットオリジナルのコイルオーバーキットを装着することで、オン・オフを問わず、しなやかな乗り味を得ることに成功している。
 エクステリアはソリッドグレーへとオールペントし、これにベージュの幌という組み合わせで街中でも映えるカラーリングに。前後バンパーはワンオフ装着とするなど、JLやJKでは不可能なこれらのカスタム。こういったカスタムもJeepの楽しみ方のひとつなのだ。
サスペンションは前後ともクワドロペットオリジナルのコイルオーバーへと変更。YJ用などは存在しないため、ワンオフでの装着となっている。
デパーチャーアングルを稼ぐと同時に、個性的なリアビューを演出するためホーシングを15㎝後方に移動している。
前後アクスルはワゴニアなどに使用されていたDana44。これにOXデフロック前後を前後に装備し、ファイナルダウンも実施している。

ダッシュボードにはAuto Meterのゲージが5連層!この光景だけでもただならぬ雰囲気を醸し出しているが、同時にカスタムセンスの良さも感じられる。とにかくカッコイイのである。
前後のOXデフロックを操作するレバー。MT風のシフトノブが装着されるも、そのロゴはATのパターンが掛かれたもの。トランスミッションは4速のATだ。
タイヤはNITTO MUDGRAPPLER(37×13.5R17)、PoisonSpiderビードロックホイールのコンビネート。

6.3ℓのV8を積んだド迫力のYJラングラー

シボレー383ciのV8ユニットへと換装。エンジンマネージメントはMSDのATOMICで、点火系やインジェクションも当然MSDを選択している。グローブボックス内に置いたATOMICのコントーラーによって、いつでもセッティングの変更を行なうことができる。
92年型のYJをベースに、25cmのストレッチフレーム&ボディ化を行なったオーナー車両。フロント4リンク、リア3リンクとしたサスペンションは、コイルオーバーキットも実施。ホーシングは前がオリジナル、リアはフォードの8.8を装着し、内外装も仕上げたレストモッド車両だ!