【KWORKS】老舗のキャンピングビルダーが製作するデリカのキャンパー

　キャンピングカービルダーであり、キャンピングカーの販売も手掛けているのがケイワークス。ハイエースなどを主軸にキャンピングカー製作を行っているが、デリカD:5をベースとしたD:5クルーズもリリースしている。そのキャンパーモデルとしての大きな特長は3つある。
　ひとつは簡単に就寝スペースを確保できるポップアップルーフを装備していること。室内または車外からアクセス可能なこれは、大人2名がゆったりと寝られるスペースを確保している。テントは分厚い生地をメインに、メッシュ生地も備えていて虫対策も万全。もちろんフルオープンにして快適な開放感を味わうことも可能だ。
　ふたつめはセカンドシートにREVOシートを採用していること。このシートは、フルフラットおよびセカンドシート＆サードシートの対面モードが可能になる。たっぷりとした厚みのあるシートゆえ、フラットモードでは何も敷かなくても優れた寝心地なのが嬉しい。
　三つめは運転席と助手席の回転シートだ。これを展開し、REVOシートをフラットにすれば、サードシートの座面まで広大なフラットエリアを作り出すことが可能になる。このあたりの空間の生み出し方と豊富なオプションパーツの用意などは、さすが老舗のキャンピングカーメーカーといったところ。また、エアストリームの正規輸入代理店でもあるため、けん引免許は必要になるが、デリカD:5でエアストリームを引っ張るという希望も叶えてくれるところでもある。

■アウトドアを本気で楽しむ憧れのトレーラーライフ

　巨大な23フィートモデルなども存在するエアストリーム。今回装着したトレーラーは、最もコンパクトな16フィートの全長となる「ベースキャンプX」というモデル。対面式のベンチシートを展開して2名の就寝を可能にするベッド、備え付けのキッチン、トイレ&シャワールームまで備えている。D:5クルーズと合わせれば、大人6名が就寝できるスペースが得られる！

ダイニングスペースはふたつのテーブルが備わり、大人6人がくつろげるスペースを確保している。ベッドへと展開すると、大人2名の就寝が可能になる。

けん引免許が必要になる

エアストリームで最もコンパクトなベースキャンプXだが、車両総重量は3500ポンド(1,587.5733kg)と750kgを超えるため、けん引免許が必要になる。ケイワークスでは取得方法やけん引車のセット方法なども、親切に教えてくれる。

回転対座シート

運転席と助手席にセットした回転シート。駐車時のみ回転可能なこれを展開すれば、セカンドシートとの対面モード、サードシートまでを使った広大なフラットエリアを作り出すことができる。

テーブルはリアゲートに収納

デリカD:5クルーズには脱着可能なダイニングテーブルが標準装備となる。2列目のREVOシートの背面側が座面となるように展開し、3列目と対座モードを作る。その中間に標準装備のダイニングテーブルを設置することができ、車内での休憩はもちろん、移動オフィスとしても便利に使える。このテーブルの板はテールゲートに収納でき、ポールはシート下に収納できる。

可変式の二つ折りシートが作り出す快適空間

可変式の二つ折りシート「REVOシート」を標準装備。フルフラット時は大人二人が身体を伸ばしてくつろげる広さとなる。これは2列目シートに換装するもので、座面の幅が前モデルより広く、短く調整されている。最大の特徴はシートのみで車中泊のベッド展開ができることで、走行時、就寝時ともにパーツが残らない。デリカD:5でキャンピング仕様とするには最適な構造なのである。また、キャンパー仕様も同時設定。手洗い、洗顔、外シャワーに使えるキットや、折りたたみテーブルも装備。ワークスペースとし、メイクアップなどにも利用できる。ドライヤーも使用可能だ。

■オプションが充実！ライフスタイルに合わせてカスタムが可能

オプション設定のポップアップルーフ

頑丈なテント生地でデザインされたポップアップルーフ。色を選べる超撥水生地にすることで、防水・撥水・車内の湿気のみ外に出すため、帆布の質感と機能性を両立し、季節問わず機能的に使える。それにルックス、デザイン性が従来のネオプレーンに比べてアップしており、アウトドア感が感じられる。メッシュ生地との2層構造で、全開も可能。デリカD:5クルーズのオプションに設定。

JAOSの正規代理店ゆえ車両カスタムも可能！

JAOS製品を使用した外装やサスペンションカスタムも可能。車重が増えることを考慮すると、サスペンションの強化も行った方が高い安心感が得られることは間違いない

ノーマルルーフにもポップアップルーフにも装着可能！

ポップアップルーフとノーマルルーフのそれぞれに装着可能なソーラーパネルをオプションで用意。160Wの電力が得られるこれを装着すれば、天気次第で十分な充電を可能にしてくれる。外観を損なわない点も魅力である。

サブバッテリーの容量を大幅にアップ！

バッテリーといえば従来型の鉛バッテリーが一般的だが、ケイワークスでは第2世代のサブバッテリーとしてリチウムイオンを開発し標準搭載している。使える領域100%(使える電気の量)は従来の2倍(従来の鉛バッテリーは、50％サイクルに対し、100％サイクル可能)。充電サイクルは4倍以上(鉛バッテリー約500サイクル、リチウム2000サイクル以上)。走行充電システムは20Ah。バッテリーシステムのカスタムなど、安全性を確保しつつ持続性において優位となっている。