住友ゴムでもダンロップの「GRADTREK(グラントレック)」が安心と信頼の国産ブランドなら、FALKEN(ファルケン)発の4WD・SUV専用タイヤ「WILDPEAK(ワイルドピーク)」は、北米市場で絶大な人気と信頼を集める日本生まれ欧米育ちのグローバルブランドだ。その成り立ちからも攻めた印象のあるワイルドピークが、2019年に国内凱旋。日本導入以降は、圧倒的パフォーマンスと意外な快適性、ツボを押さえたサイズ展開で、人気を博す。
同ブランドには、過酷な路面状況でも高いトラクション性能を発揮するオフロードタイヤ「WILDPEAK M/T01」と、さまざまな路面状況・天候において高いオールラウンド性能を発揮するオールテレーンタイヤ「WILDPEAK A/T 3W」をラインナップ。このタイヤが当初のバリエーションからサイズを拡充し、なんと純粋に日本向けと言っても過言ではない、ジムニー用サイズも発売。
オールテレーンタイヤ「A/T 3W」に設定されたのはジムニー純正同等の175/80R16。ライフ性能とウエット性能を両立するため、“シリカトレッドコンパウンド”を採用。さらにトレッドは荒々しいブロックが並ぶマッドテレーン風で、いわゆるストレートグルーブをメインに構成する一般的なATタイヤよりアグレッシブ。つまり、サイドウォールのデザインと合わせて、ラフロードでのトラクション性能が高い。そう、最近の主流でもある〝エクストリームなオールテレーン〟という雰囲気だ。
一方のマッドテレーンタイヤ「M/T01」に設定されたサイズは、ジムニーオーナーにとってはお馴染みのカスタマイズサイズで、20㎜以上のリフトアップ車に対応する185/85R16LT。実はこのM/T01は北米仕様のJeepラングラールビコンやグラディエーターに純正採用されるほどの実力を持つ本格マッドテレーンタイヤだ。ゆえに見た目も性能も迫力満点。溝の深い大きなブロックが並ぶ横に並ぶようなトレッドデザイン、ブロック端の階段状の傾斜がパターン剛性を向上し、マッドやロックといったあらゆるオフロード路面で優れたトラクションを発揮。さらにマッドでは主溝の排泥性能を補助し、ロック路面では“ディフェンスフューチャー〟がトレッド溝底への石噛みダメージを緩和、さらにタイヤサイドのブロックが鋭利な石からのカットを防ぐ“アグレッシブアッパーサイドウォール〟といった、オフロード走行へ配慮がなされた様々な技術を盛り込む。
今回は2タイプの『WILDPEAK』を1台のジムニーJB64にそれぞれ実装して、フィーリングをチェック。オンロードではA/T 3Wが静粛性の高さと滑らかな乗り味を発揮し、さらにヒルクライムやダートといったシーンでもATタイヤに期待する以上のグリップ感が披露。一方でオフロードでのM/T01のタテにもヨコにも路面を捉える力は高評価といえる。オンロードやダートを走っても剛性感の高い乗り味を披露し、ダイレクトなハンドリングにも繋がっている。
双方とも見た目はワイルドだが、乗ってみるとむしろ最新の現代的タイヤという印象があり、グリップと共にしっかりと快適さが感じられる。
WILDPEAK A/T 3W
専用に開発されたシリカコンパウンドと剛性を高めたトレッドパターンとを組み合わせたファルケン流のオールテレーンタイヤ。オンロードからオフロードまでを高いレベルでカバーするオールラウンドなキャラクターが持ち味で、サイズも様々な4WD・SUVカスタマイズに対応させる。
トレッドパターンやサイドウォールはラフロードを攻めたり、街乗りの快適さを両立するために開発されたことが見て取れるもので、結果一般道ではソフトな乗り心地でタイヤノイズは小さく、コツコツ感や振動はまったく気にならない。さらに高速クルージングに至っても快適そのもの。一方のダート路面では素直なハンドリングや蹴り返しの強さを十分体感できるし、ウエット時のグリップ感も信頼できる。そう、オフロードも万全だ。
このA/T3Wは純正タイヤの代わりとして活躍してくれるだけでなく、本気の遊びにも使えることも強く実感できるはずだ。
まるでM/Tタイヤのように配置されたトレッドブロックにより、タテ方向・ヨコ方向ともに十分なトラクション性能を確保。オン・オフ問わないオールラウンダーな性能が魅力。
WILDPEAK M/T01
特にマッドテレーンならではのアグレッシブなルックスと個性的なトレッドパターンは、ラギッド&リジッドトレッドブロックと名付けられ、ブロック端の階段状の傾斜がパターン剛性を向上させながら、マッド・ロックといったハードなオフロード路面で優れたトラクションを発揮。さらにマッド路面では主溝の排泥をサポートしてグリップを確保。ロック路面ではトレッド溝底への石噛みによるダメージを緩和するマッド&ロック ディフェンス フューチャーにより、オフロードでの安定感を高めている。サイドはA/T3Wにも採用するアグレッシブアッパーサイドウォールにより、耐カット性を確保したほか、若干の低空気圧走行にも対応できる剛性を確保している。
荒々しいブロックにより、オフロードの走破性はすこぶる高い。一方オンロードでもサイドの剛性が高くキビキビしたハンドリングを楽しめる。ドライ/ウエットを問わずグリップも安定。
- ファルケンタイヤ (住友ゴム工業株式会社)
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