TOP > 記事 > 【DUNLOP】遊び心と主張しすぎないデザインにGRANDTREKならでは信頼のオン&オフ性能を両立「GRANDTREK AT5」

【DUNLOP】遊び心と主張しすぎないデザインにGRANDTREKならでは信頼のオン&オフ性能を両立「GRANDTREK AT5」

◆GRANDTREK AT5

 ダンロップが誇る4WD・SUV専門タイヤブランド「GRANDTREK(グラントレック)」。今でもオフロード最強説が唱えられる本格エクストリーム・マッドテレーンタイヤ「MT2」、オンロードスペシャリストのハイパフォーマンスタイヤ「PT3」など、そのラインアップは魅力的だ。そしてオールマイティな走りを提供してくれるグラントレックを代表するオールテレーンタイヤが「AT3」から「AT5」に進化を遂げたことは記憶に新しい。特に専用に新開発されたコンパウンドにより、耐摩耗性能を大幅に向上させ、多くの4WD・SUVユーザーが求めるウェット性能を強化している。
 さらにトレッドデザインもオールテレーンらしく強く、よりアグレッシブな印象に。ショルダーからサイドにかけてのデザインもワイルドさをアピールしながら、耐カット性の向上を実現。実は従来のAT3はルックス的には若干おとなしいイメージがあったが、新しいAT5は遊び心はありながら悪目立ちしないちょうど良いデザインとなった。これならドレスアップにも十分応えてくれそうだ。
バリエーションは15インチから18インチまで、純正採用サイズを中心に25サイズ展開。ちなみに一部サイズには、負荷能力強化タイプのエクストラロード規格や、アウトラインホワイトレター仕様が用意されているのも注目点だ。

その実力はどれほどのものか?

 ここではランドクルーザープラド150系とジムニーJB64に装着して、オンロード&オフロードでそれぞれを試してみた。ちなみにプラドに装着したのは265/65R17の純正サイズ。対して装着したジムニーは、テストカーがリフトアップカスタムされていたこともあり、純正サイズでは見た目のバランスが悪くなるため、あえて挑戦的な215/70R16というサイズを選んだ(AT5にはもちろんジムニー純正の175/80R16サイズも用意されている )。
 グラントレックAT5を装着してまず印象的だったのは、ハンドルを握った時点から感じられる足もとのしっかり感と静粛性の高さ。もともと先代AT3も静粛性の高さとしなやかな乗り心地には定評があったが、AT5はそれに加えて、ハンドリングの楽しさがプラスされた印象だ。まさに接地感が増した、ということなのだろう。高速道路のレーンチェンジやワインディングを走ってもしっかりと追従している感じを受け、とても安心感がある。
 一方、オフロードでもこの接地感の高まりが好印象だ。フラットなダートでの挙動の安定性の確保は言うまでもなく、デコボコなモーグルを走った際のタテ方向への推進力とヨコ方向への滑りの少なさを感じ取ることができた。
 もちろんM/T(マッドテレーン)タイヤのような強力なトラクションには届いてはいないが、それでも確実にクルマを進めてくれようとする安心感が、このタイヤの最大の魅力と言えそうだ。

2つの技術で摩耗エネルギーを改善!さらにロングライフ性能を向上

グラントレックAT5は偏摩耗が目立ちがちなショルダー部の剛性をアップしたパターンを採用。また専用のプロファイルは接地圧を均一化し、運動性能と快適性を両立。こうしたブロック剛性の最適化などにより、圧のかかりやすいショルダー部の摩耗エネルギーを低減。これがロングライフ性能の向上や静粛性に大きく貢献している。
トレッドパターンはセンター部にブロックを配置し、均一な接地面を確保。また曲線の溝が4本の主溝を横断することで、高い排水効果を発揮している。ブロックには石噛みを防止するストーンインジェクターを配置し、オフロードのタフなロングドライブにも対応させている。
ショルダーからサイドにかけても、遊び心のあるアグレッシブなデザインを採用。とくにサイド部にはブロックを配置し、耐カット性を向上している。ルックス、実性能ともにタフなキャラクターをさらにアピール。また、通常のレイズドブラックレターのほか、一部サイズにはレイズドホワイトレターを用意。
 
昨今の4WD・SUVタイヤではオールテレーンとマッドテレーンの中間的キャラクターを持つタイヤが注目を集めているが、新しいグラントレックAT5は、むしろオールテレーンとしてのキャラクターをしっかりと磨き上げ、すべてのシーンにおいて高めた印象。オンロードでは静粛性の高さ、しなやかな乗り心地がさらに洗練され、これまで以上にしっかりした操縦性も身につけている。

オンロードで感じたハンドリングの剛性感は、オフロードでは安定感のあるトラクション性能へと昇華された。ダートでのブレーキの効きはドライバーに分かりやすく、挙動変化を伝えてくる。路面の緩いモーグル走行でも、簡単にグリップを失うことなく、ヨコ方向への滑りもない。プラドやジムニーといった4WD・SUVが装備する電子デバイス:トラクションコントロールとの相性も良好だ。

  • ダンロップタイヤ (住友ゴム工業株式会社)
  • ●問合せ(ダンロップタイヤ・お客様相談窓口):0120-39-2788(フリーダイヤル)
  • https://tyre.dunlop.co.jp