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2020.11.08

「JAOS」早くも姿を現した新型ハイラックスJAOS仕様が登場!

ハイラックス・カスタムといえばJAOS(ジャオス)と言っても過言ではないほど、日本国内のハイラックスカスタムをリードする4WD・SUVパーツのトップメーカー、JAOS。ハイラックスとの親和性の高さは、JAOS創設30周年記念事業として始まったラリーレイドプロジェクト「TEAM JAOS」のマシンとして、ハイラックスを選んでいるからにほかならない。これまで5年連続でアジアクロスカントリーラリー(AXCR)に参戦してきたが、2020年もマイナーチェンジしたばかりの新型ハイラックスのフロント&リアデザインをいち早く取り入れてアップグレードするなど、ラリーマシンの製作を虎視眈々進めていた。しかし、残念ながらはAXCRを含むイベントは世界的に中止となってしまった…。しかしだからこそ、JAOSが新型ハイラックスにかける熱量はやはり高かった。
 ラリーマシンとは別に、早速JAOSプロデュースの新型ハイラックス・カスタムパーツやデモカーが披露された。〝新型〟と銘打たれているものの、あくまでマイナーチェンジであるため、前期型から使えるパーツもある。ただし、一部アイテムはやはり新開発が必須だという。今回の車両を通して、パーツの適合確認をしてみたい。
そもそもJAOSがハイラックス用としてリリースしているパーツは実に多彩。エクステリアは、前期型からそのまま装着できるパーツが多かったが、JAOSならではのスタイルを造るために欠かせないフロントスキッドバーは適合不可となったため、すぐに新型用を開発。その他スキッドガードや特太チューブタイプのサイドステップなどは新型にも装着可能だ。また、ダミーボルトを配してスパルタンムードを盛り上げるフェンダーガーニッシュは取材にちょうど間に合わなかったが、鋭意開発中だという。
もちろん“走りのため”の最重要パーツであるサスペンションの適合確認も済んでおり、ショックアブソーバー(ダンパー)の選択肢を含め、仕様の異なる計6タイプを選ぶことが可能だ。さらにスープアップ系パーツも吸気系をはじめ、マフラーはサイド出しなど計4種類を開発中だ。ラリーで実証された“本物”の実力と機能美を全ハイラックスオーナーに感じて欲しい。

タフな四駆らしさにあふれた“JAOSスタイル”を構築できる「フロントスキッドバー」を、強烈なフェイスとなったハイラックスにマッチング! 新型のエクステリア変更はフロント回りを中心に行なわれているが、M/C後に合わせて早速スキッドバーを開発。装着した仕様はバーがポリッシュでプレートはブラック。これまでと変わらず、それぞれブラックとポリッシュ(プレートはブラスト)カラーの組み合わせで、4つのバリエーションから選択できる。
汎用のマッドガードⅢをハイラックスに取り付けることが可能となるマッドガード取付キットもM/C前のものが使用可能。オフロードテイストが高まる!
フロントバンパーのプロテクションとして効果的なスキッドガードtype-Rを装着。フロントスキッドプレートⅢと共にM/C後への適合を確認済み。フィールドにアクセスするなら、ぜひガードしたい。
バー部分にはランプブラケットも備わり、別売りのアシストランプを装着すれば、さらに実用性・機能美のアップグレードが可能だ。
マフラーは右2本出しを装着。現在M/C後に適合させるべく開発の途中だったが、早期リリースが期待できそうだ。さらにマフラーの交換と共に行ないたいファインチューニングのエアクリーナーやサクションホースの導入もオススメ。フラットな内部形状によってスムーズな排気効率を実現するSAMCO製オリジナルシリコンホースはレスポンスの良さに貢献。ただ、新型ハイラックスは水冷式エンジンを新採用してエンジンレイアウトを変更したため、インタークーラーホースは適合不可に。
JAOS製ハイラックス用サスペンションキットはバリエーションが豊富だが、コンフォートセット以外は、M/C後ハイラックスへの適合を確認済み。今回装着されていたのは、フロント車高を約30~35㎜アップするリフトアップスプリングと減衰力調整式ダンパーのセットで、もっともスタンダードな仕様。前下がりの姿勢を補正しながら、減衰力調整式BATTLEZダンパーで快適なドライビングを実現する。
アウトドアアクティビティで道具を固定するなど、タイダウンフック(固定用の金具)として開発されたドレスアップ重視の牽引フック。素材は錆や腐に強い高品質な9㎜厚のステンレスプレートを採用。車体左側への装着となる。
デリカやジムニーなど、カスタムマインドの高いユーザーからも評価されている「ドアハンドルプロテクター」。開閉時など、うっかりついてしまうドアハンドルの引っかき傷や汚れを防止。カーボン調デザインでドレスアップ効果も。
ブラックとポリッシュの2色設定する「サイドステップ(デモカーが装着しているのはポリッシュ仕様)」。使い勝手と視覚的な安定感を重視して、76.2φという太めのパイプを採用したほか、ステップ部にインジェクション樹脂を用いるなど、実用性にも十二分に配慮。
※フロントマスク回り以外の既存エクステリアパーツであるサイドステップ、牽引フック、バンパーダウンブラケット、マッドガード取付キットドアハンドルプロテクターはM/C後にも装着できる。
M/C前・後ともにハイラックスをカスタムする際の注意点が、タイヤチェンジによって生じるフロント・インナーフェンダーの干渉だ。純正265/65R17から、今回装着したわずかに径の大きい265/70R17であっても、ハンドルを切ると純正マッドフラップ部に干渉が生じる。そこでJAOSからの提案がこの「インナーフェンダー」。純正インナーフェンダーの一部をカットし、このパネルに付け替えれば、見た目もスッキリ、泥の侵入を防ぎ、さらにマッドガードの装着も可能となる。
JAOSラリーマシン「TEAM JAOS HILUX 2020ver.」をはじめ、今回のデモカー、ランドクルーザープラド、FJクルーザーといった〝6H-139.7〟のSUVに装着できるJAOS渾身のホイール「TRIBE CROSS(トライブ・クロス)」。TRIBEシリーズの第3弾となり、従来モデルと同様にENKEI(エンケイ)とコラボ開発。鋳造製ホイールでありながら、鍛造製ホイール並の強度を実現するエンケイ独自のリム成型テクノロジーMAT PROCESS(マットプロセス)製法を採用していることがポイントだ。つまり、クロスカントリーラリーに求められる高剛性・軽量さに加え、強靭さという要件も満たしているというワケだ。そのフォルムは、スポーティさとタフさを共存させた立体的な骨太10本スポークスタイル。そこに、ダブルフランジリムやインナーリムのフィン形状をディテールとして与えたマッシブなデザインも特徴だ。まさに、「新世代のオフロードスポーティホイール」と言える存在なのだ。