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ハイゼット

2021.07.21

「GTカープロデュース」ボルトオンターボでモアパワーを実現

アクセルを踏むと面白いように加速する。とてもハイゼットとは思えない走りを実現したのがGTカープロデュースだ。走りの核となるのがボルトオンターボ。ターボ本体のほかエアクリやイリジウムプラグ、さらにセッティング済みeマネージアルティメイトもセットになっている。これにより得られるピークパワーは65ps(5700rpm)。トルクは8.6㎏.m(5200rpm)となる。しかも実用域からブーストが効きはじめトルクも出ているため、ストップ&ゴーを繰り返す街中での乗りにくさがないこともポイント。さらにオプションでインタークーラーも用意されており、さらなるパワーアップも可能だ。なお適合はS500P/S510Pのみとなる。
 撮影車両は、フロント・リフトアップブロック+リヤ・リーフブロックで2インチほどリフトアップしている。フェンダー内にクリアランスができたので、タイヤは純正よりひと回り大きなAT(オールテレーン)タイヤ・145R14とした。ATを選んだのは、ラフロードに安心して踏み込んでいけるし、オンロードにおいてもしっかりしたグリップが得られるからである。ちなみに、ショックアブソーバーやスプリングには手を加えていないので、ハンドリングや走行安定性は、限りなく純正に違いフィーリングとなる。
リッターカーの様にパワーに十分な余裕があるなら、リフトアップ+大径タイヤの導入でもパワーアップの必要はないが、軽トラなら同社のシステムの導入を考えたい。

荷台に4点式のロールバー(中央部の横バーはオプション)を、フロントバンパー前部にはアンダーバーを装着した。車内には、ボディ剛性を高めるピラーロールバーをセット(φ35の冷間引抜鋼材を使用)。
下回りを保護するガードプレートは、オプションのスキッドプレート(バンパーアンダーバー装着車のみに装着可能)と、その奥にサスペンションメンバーガードをセット。また、エアクリーナーをガードするためのカバーも装備している。
車高は2インチ(約50㎜)アップ。車高調キットも選ぶことができるが、今回はノーマル然とした乗り心地とオフロードスタイルを両立させるためにブロックでのリフトアップとした。コストの面でも導入のハードルは低い。

ハイゼットの走りを強化する取り組み

MTの500/510向けのボルトオンターボキット。ターボ、エキマニ、アウトレット、エアクリーナーのほか、セッティング済のeマネージアルティメイトがキットになっている。エアクリーナーには防水プレートを装備するなど、軽トラならではの対策が取られている。パワーは約19ps、トルクは約8.6㎏.mにアップする。このパワー&トルクのアゲ幅でも実走の体感が明らかに違う。とくに任意にパワーバンドをコントロールできるMTとのマッチングは目を張るものがあり、パワーバンドに入った時の加感は凄まじく、ハイゼットの走りは大きく変する。力強いだけでなく、扱いやすかったことも付け加えておきたい。
合わせてエアクリーナーやマフラーによる吸排気系チューニングも実施。過給圧やエンジン回転数の情報は、追加メーターで知る。