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ハイゼット

2022.09.19

Mr. ジオランダー・塙選手が手掛けた最強軽トラが躍動する!最強の〝ミニマム〟オフローダーHIJETカミオンKT、爆誕

 ヨコハマ『GEOLANDAR(ジオランダー)』タイヤを駆り、世界のオフロードレースに挑戦し続けている“ミスター・ジオランダー”こと、塙郁夫選手が、またやってくれた!塙選手はオフロードレーサーであると同時に、屈指のマシンビルダーでもある。その実力を生かし、今回はなんと軽トラック(ダイハツ・ハイゼット・ジャンボ)をベースに、レースシーンで活躍する“カミオン・トラック”を完成させてしまった!
 ちなみにこのクルマは軽トラック&バン・カスタムのスペシャリストである『HARD CARGO JAPAN(ハードカーゴ・ジャパン)』の要望と、塙選手が長年温めていたプランが合致して実現したものだという。
「私どものカスタムは機能性や実用性を追求したものが多いのですが、その流れの中で皆さんをあっと驚かせるようなデモカー…マシンが欲しかったのです」
 と、ハードカーゴの田中宏之介代表は語る。そう、あくまで造りたかったのは“本物”なのだ。
 そうして完成したのが、その名も『HIJETカミオンKT』という超本格的なレーシング仕様だった。まずサスペンションはフロントをストラット式から200㎜以上のストロークを実現するダブルウィッシュボーン+KINGショック式に、リヤはリーフリジッド式からデルタリンク+KINGショックとして、実に300㎜以上のストロークを誇る。
 まさにBajaマシン…あるいはパリ‐ダカを走るカミオンのスモール版といった感じである。そしてもちろん、その足もとには、最高峰のオフロード〝マッドテレーンタイヤ〟である『ジオランダーM/T G003』を選択。サイズはちょうどジムニーシエラの純正サイズとなる195/80R15としている。ちなみにハイゼットの純正タイヤは145R12で、外径は実に150㎜以上大径化された。
 さて、その気になる走りだが、オフロードはまさにジムニー並みの走破力を披露した。サスペンション強化によってハイスピードのダートランも得意で、塙選手も「このままバハも走れるよ!」と太鼓判を押す。張りぼてのクルマではなく、本当に戦えるマシン。それがこの、HIJETカミオンKTなのだ。

アメリカのデザートレースの花形でもある“トロフィートラック”と呼ばれるモンスターマシン…。そんな 「1000馬力オーバーで砂漠を時速200㎞以上でカッ飛ぶ姿を軽トラックで再現したかった」という塙選手。そして軽トラック&バン・カスタムのスペシャリストのHARD CARGOの “本物のマシン”を造りたいとの想いが一致して実現したのが、この 『HIJETカミオンKT』。
 そのベースはキャビンの大きな軽トラである 『ハイゼット・ジャンボ』。もちろん車高は上がっているが、グリルガードLEDライト、やルーフ&キャリアラックといったハードカーゴ製のオリジナルアイテムも装着。さらにカミオンスタイルのオーバーフェンダー、FIAの規格にも適合したパイプロールバーなど、そのままレースにも臨める仕様なのだ。
HIJETカミオンKTのフロントサスペンションは片側100㎜ワイドのアームで構成されるダブルウィッシュボーン式、リヤはオリジナルのデルタリンク式に大改造のモディファイ済み。いずれもKINGのコイルオーバーショックを組み合わせており、フロントは200㎜以上、リヤは300㎜以上のストローク量を実現している。
今回のマシンの足元にはM/T G003の195/80R15というジムニーシエラ純正サイズ同等をチョイスしているが、実はジオランダーにはノーマル、あるいは少しリフトアップした軽トラにフィットするサイズが存在している。例えば同じM/T G003では145/80R12、さらにX-ATには145R14CやLT155/65R14、そしてLT165/65R14という3つのサイズを用意。いずれも外径は550㎜以上となり、場合によってはサスペンションのカスタムを必要とするが、未舗装路を走らなければならない場合、これほど頼りになるタイヤはないはずだ。
一方でこの夏、軽トラック専用の『ジオランダーKT』が待望のデビュー!サイズは145/80R12LT(外形537㎜)を設定していることもトピックだ。
ベースのハイゼットがローレンジ付き4WDということもあり、オフロードでの機動力は想像以上。もちろんジオランダーM/T G003の実力や塙選手ならではの走らせ方もあるが、本格クロカン車でも苦労するようなマッディな路面やヒルクライム&ダウンも余裕でこなす。同乗したハードカーゴ・田中代表は、路面からの突き上げのない乗り心地の良さにも驚いていた。
国内オフロードレースはもとより、アメリカンデザートレース(バハ1000など)やパイクスピーク、パリ−ダカール、アジアンラリーなど、ありとあらゆるオフロードシーンで活躍する、日本屈指のプロオフロードレーサー・塙郁夫選手(写真左)。同時に自らのファクトリーでマシンを製造する敏腕のビルダーでもある。今回の〝HIJETカミオンKT〟プロジェクトは、ハードカーゴの田中宏之介代表(写真右)との思いが結実したスペシャルな試みなのだ。

一般的なカスタムでも軽トラは十分にカッコよくなる!

ハードカーゴデモカーにはX-ATの145R14Cを装着
軽トラックや軽バンをオシャレにドレスアップしながらも、仕事の現場やアウトドアで機能的に、便利に使えるアイテムをラインナップする「ハードギア」。ルーフラックは迫力あるデザインを採用しながら、積載量や載せ降ろしを考えた設計。軽トラの荷台を2倍に活用できそうなキャリアは長尺物の積み込みにも威力を発揮。さらに室内のリヤウィンドウ部に備えるユーティリティパネルも使い勝手を考慮したアイテムだ。これにXTREME-JホイールとX-ATを装着するなど、これは乗りたくなる仕様だ!