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2020.05.14

M/Tのゴツさに加えてA/Tの性能を持つ進化型「WILDPEAK A/T3W」

RAV4 on LT225/75R16

【WILDPEAK A/T 3W】

低燃費タイヤからモータースポーツ向け、さらに4WD・SUV対応モデルまで、様々なカテゴリーのタイヤを展開する、住友ゴム工業のグローバルブランドである「FALKEN(ファルケン)」。近年では、4WD・SUV専用「WILDPEAK(ワイルドピーク)」シリーズが日本でもリリースされることとなり、本誌でも朗報として、その魅力を伝えてきた。

WILDPEAKシリーズには、マッドテレーンタイヤの「WILDPEAK M/T01」、そしてオールテレーンタイヤの「WILDPEAK A/T3W」といった2種を展開しているが、今回はデビュー以来スマッシュヒットを続けている新型RAV4にA/T3Wをフィットさせ、そのパフォーマンスを改めて検証してみた。

装着したサイズはLT225/75R16。RAV4“Adventure”グレードの純正サイズ=235/55R19から比べると実に3インチの“インチダウン”だが、外径自体はほぼ同等。16インチホイールが履ける、ということはその選択肢も広がって、実にありがたい。

ラギッド&リジッド トレッドブロック

A/Tタイヤとしては大きめなブロックを持つ。その端には階段状の傾斜が施され、パターン剛性を向上。オフロードでは排石性・排土性を高め安定したグリップを生む。

3Dキャニオンサイプテクノロジー

ブロックには一般的なスタッドレスタイヤにも使われる技術、3Dサイプを応用。ブロックの倒れ込みを抑え、ドライ路面でのハンドリング、ウェットでのエッジ効果を発揮。

アグレッシブアッパーサイドウォール

タイヤサイドには彫りの深いブロック形状を採用。鋭利な石などによるタイヤカットを防ぎながら、深い泥でのトラクションも生み出す。アグレッシブなルックスも演出。

シリカ トレッドコンパウンド

「WILDPEAK A/T 3W」の特徴は、専用開発された「シリカトレッドコンパウンド」で、ライフ性能とウェット性能を高次元で両立していること。トレッドデザインはオールテレーンというより、荒々しいブロックが並ぶマッドテレーンに近く、サイドウォールのデザインと合わせ、ラフロードでのトラクション能力の確保や、ワイルドなルックスの演出にも一役買ってくれる。

RAV4純正の19インチでは、岩がゴロゴロするガレ場や河原といったシーンには踏み込むのを躊躇する。しかし今回装着したA/T 3Wは16インチ(車高変更なしでも履ける)。ハイトも高く、LT規格ならではのタイヤ剛性の高さがあるので、荒れた路面にも安心して踏み込める。
A/T 3WはLT(ライトトラック)規格、またはエクストラロード規格となる。言わば、高負荷にも耐えうる丈夫なタイヤ、というわけだが、これらは一般的にはモノコックフレーム採用のSUVとの相性は良くない。しかしA/T 3Wのオンロードでの乗り味はスムーズで良好、ロードノイズもほとんど気にならない。これは比較的柔らかいトレッドと剛性の高いサイドウォールのバランスが優れているためなのだ。

クロスカントリーラリーでの活躍、本格オフローダーへの純正採用など、北米市場で絶大な人気と信頼を集める「FALKEN」。日本を走る4WD・SUVにもその実力は如何なく発揮されていた!