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M/TとA/Tタイヤを高次元で融合した「GEOLANDAR X-AT」

GEOLANDAR X-AT


2019年の登場以来、本格オフローダーやドレスアップ指向の4WDユーザーから大きな支持を集めているオフロードタイヤ「GEOLANDAR X-AT」。言わずと知れたヨコハマタイヤの4WD・SUV専用ブランド「ジオランダー」の新世代タイヤだ。その最大のポイントは、M/T(マッドテレーン)タイヤとA/T(オールテレーン)タイヤを融合したようなキャラクターにある。ただし、最小サイズが「LT265」と、小型の4WD・SUVには無縁の存在だった…。
ところが、さすがユーザーマインドを捉えたサイズ設定で知られるジオランダー。今回、待望のジムニー&シエラ対応サイズ「195R16C」や「LT235/70R16」といったサイズを追加。早速軽ジムニーJB64に装着して、そのパフォーマンスをチェックしてみた。

今回は「195サイズ」を、ノーマル車高のJB64に装着。実はこのサイズはリフトアップジムニーを想定したものだが、オフロードでフルストロークさせても、どこにも干渉はなかった。それを第一に報告しておこう。そして、高速道路や街中のドライブは快適そのもの。ロードノイズはほとんど気にならないし、ゴツい見た目と裏腹に乗り心地はしなやかだ。A/Tタイヤとしては合格。またサイズアップによって、極端に燃費が悪くなったりパワーを喰われることもないし、さらにワインディングでの身のこなしも小気味いい。ワイルドな足もとを演出しながら、この快適な乗り味は、X-ATの最大の持ち味かもしれない。さらに新しいコンパウンドの採用により、ロングライフ性にも期待できるという。

一方、オフロードでのトラクションレベルも優秀だ。今回は少し湿った赤土や黒土のモーグル地帯を走ってみたが、ジムニーのブレーキLSDとの相性も良好だし、M/Tタイヤに近いフィーリングのグリップ感で十分遊べる! さらに乾いたダート路でのタテ・ヨコ方向のグリップバランスも良く、安定した操縦性が提供された。