40年変わらぬ設計思想を受け継ぎ、機能美と質実剛健さで支持されるランドクルーザー70(以下ナナマル)。再販モデルは5速MT・ハイオク・ワングレードという硬派な仕様が象徴的で、飾りより〝本質〟を求めるユーザーに愛されている存在です。パワーユニットは1GR‐FE型V6を搭載し、歴代でも屈指の高出力を誇ります。その上品で力強いエンジンサウンドは、ナナマルのキャラクターと驚くほど相性が良い。端正なフロントマスクや、USテイストのTOYOTAグリル(純正オプション)が醸し出す雰囲気も、個人的なお気に入りポイントです。
そんなナナマルにも唯一の弱点があります。それが純正スピーカーの音質です。下向きに設置された10㎝スピーカーは必要最低限の音声再生に留まり、〝音楽を楽しむ〟領域とは程遠いものでした。
TS-WX400DA


TS-F1040SII



そこで今回、カロッツェリアの2wayスピーカーとサブウーハー、そして楽ナビを導入。結果は劇的で、〝良くなった〟ではなく「車内に音楽体験が生まれた」と言ったほうがしっくりきます。Aピラーに配置したツイーターが音像を引き上げ、強力なマグネットを持つミッドレンジは大音量でも歪まず、サブウーハーが不足しがちな低域をしっかり補う。軽トラ並みだった純正サウンドは、一気に〝高級欧州車級〟へと進化しました。
イコライザーやタイムアライメントの調整には、かつて音響会社でPA業務に携わっていた経験を活かし、メジャーで距離を測りながら細かく音場を追い込みました。その結果、武骨なナナマルのキャビンに、自分好みの〝整えられた音空間〟を構築することができました。
余談ですが、私は東京〜大阪、さらに岡山まで無休憩で走るほどのドライブ好きです。今ではロングドライブのお供にライブ音源を頭からラストまで流すのが定番となり、移動そのものがライブ会場にいるような高揚感に包まれています。

楽ナビでは主に音質や音場の微調整を行なう。イコライザーやタイムアライメントは、メジャーでスピーカーとの距離を測り耳で確認しながら設定している。音響を学び、新卒で大手音響会社に入社し、野外フェスやドーム、アリーナのPAシステム設計や音場調整を経験したことが、この調整に活かされている。

カメラマン・フォトグラファー:真壁敦史氏
フリーランスフォトグラファーとして、風景・星景・自動車を中心に活動。自然光を生かしたクリアな描写と、被写体の“気配”をとらえる構図力に定評がある。自動車分野ではLEXUS(トヨタ自動車)、DAMDなどのブランド撮影や各種メディアに作品を提供。風景は静謐な世界観を、自動車は造形美と躍動感を両立させる表現を得意とし、ジャンルを越えて“感情が動く瞬間”を写し続けている。

サスペンションは4インチリフトアップとし、タイヤはBFGoodrich KO3(LT285/75R16)を装着。ホイールは純正をダークグレーメタリックにDIY塗装。海外ディーラーオプションを参考に自作で仕上げたこだわりの一本だ。
- パイオニアカスタマーセンター
- https://jpn.pioneer/ja/carrozzeria/












