デリカが磨き続けてきた“走りの本質”が、いま新たなステージへと進化した。四輪統合制御システム「S‐AWC」の採用により、あらゆる路面で確かな安定感とコントロール性を発揮。それは、悪路をものともしないタフさと、乗る人すべてに寄り添う快適さの融合。新しいデリカD:5は、冒険と日常をシームレスにつなぐ、唯一無二の存在へと到達した。静かに、そして力強く、その走りがこの冬、動き出す。


2025年秋、新型デリカD:5がついに登場した。見た目も走りも、新しいスタイルと先進技術を身につけ、大きく生まれ変わったデリカD:5は、ミニバンの常識を超える新たなステージへと足を踏み入れた。エクステリアは精悍さと存在感を兼ね備え、街中でもアウトドアでも映えるデザインに進化。内装は使い勝手と快適性を徹底的に追求し、家族や仲間との時間をより豊かにする空間が広がる。
雪道も林道も、都市の道も、三菱自動車の四輪統合制御システム「S‐AWC(Super All Wheel Control)」が前後・左右の駆動力を緻密に制御し、ドライバーの意図に忠実な走りを実現。力強さと安定感、冒険心と安心感を高次元で両立させることで、これまで以上に自由で安心なドライブ体験を提供する。さらに、先進の安全技術や快適装備が充実し、長距離移動やアウトドアシーンでもストレスなく過ごせる仕様となっている。
ここでは、スタイル・走り・装備の3つの視点から、新型デリカD:5の魅力を詳しくひも解いていこう。


2025年秋、ついに新型デリカD:5が姿を現した。そのベールが初めて解かれたのは、JMS2025(ジャパンモビリティショー2025)。会場では多くのファンや来場者が足を止め、進化したスタイルと新技術に熱い視線を注いだ。
DELICA D:5はS-AWCで次のレベルへ進化する


三菱自動車
商品戦略本部 チーフ・プロダクト・スペシャリスト
藤井康輔氏
デリカミニがフルモデルチェンジを遂げたその直後、デリカD:5もマイナーチェンジを行った。新型デリカD:5に馳せる思いを、三菱自動車のチーフ・プロダクト・スペシャリスト、そして〝ミスター・デリカ〟、藤井康輔さんに話しを伺ってみた。
編集部:2019年の大胆なフェイスリフト以来となる大きな改良ですが、今回どのようなコンセプトを盛り込んだのでしょうか。
藤井氏:デリカD:5の評価されている部分はしっかり残しつつ、〝デリカらしさ〟をより強化しました。コンセプトは〝新たな冒険に導くアドベンチャーギア〟。タフさやギア感を高める方向で、大幅改良につなげています。
編集部: 藤井さんが考えるデリカ の強みとは、どんな点にあるのでしょう?
藤井氏:ひとつは他のミニバンとは明確に異なる、タフで頼もしいデザイン。そして、どんな道でも安心感のある走行性能。これらが〝唯一無二のミニバン〟と言われる理由だと思っています。
編集部:〝デリカらしさ〟の強化とは、具体的にどんな部分を見直したのでしょうか。
藤井氏:まずはエクステリアのデザインです。前型は少しエレガンス寄りの高級感を追求しましたが、デリカのキャラクターと完全にマッチしていない面もありました。お客様の声でも〝もっとタフでギア感のあるデリカがほしい〟という意見が多かったため、今回はそちらに舵を切っています。具体的には、前型で多用していたメッキパーツを極力排除し、立体感や4WDらしさを強調するデザインへと刷新しました。
編集部: 走りの性能面も大きく進化しましたね。
藤井氏:はい。S‐AWCを追加したことで、4WD性能は一段と高いレベルへと到達しました。これにより細かい駆動制御が可能になり、従来の〝2WD/4WD切替〟という発想ではなく、走るシーンに合わせて直感的にモードを選べるようになったことが大きなポイントです。
編集部:4WDっていつ使えばいいの?という声もよく聞きましたが、そのあたりの不安も解消されましたね。
藤井氏:今回メーターを液晶化したので、走行モードの切り替えやS‐AWCの効き方が視覚的にわかるようになりました。それがユーザー様の気持ちを少し高めてくれる、そんな仕掛けも込めています。
編集部:少し話は戻りますが、今回フルモデルチェンジではなく〝大幅改良〟とした狙いはどこにあるのでしょうか?
藤井氏:将来の方向性については、燃費規制への対応など検討すべきテーマがいくつもあります。そのなかで、デリカというブランドをここで終わらせるつもりはない、というのが私の強い思いです。〝デリカ〟は、多くの方々に長年育てていただいた、大切なブランドですから。
編集部:EVや水素など、クルマそのものが過渡期にある時代ですものね。
藤井氏:はい。ただし〝デリカらしさ〟という軸をぶらしてはいけない。基本思想はしっかり守りながら、時代に合った、より魅力的なデリカを作っていきたいと考えています。
編集部:変えなければいけない部分と、変えてはいけない部分がある、ということですね。
藤井氏:その通りです。とはいえ、ディーゼル人気が高い一方で〝PHEVにしてほしい〟という声もあり、ニーズが半々という感覚もあります。これらにどう応えていくかが、いま大きな課題として感じているところです。
編集部:ただ、SUV的なミニバンというキャラクターは維持する必要があるわけですよね。
藤井氏:外観、走行性能、そして広い室内空間。この3つが揃わなければ〝デリカ〟とは呼べません。
編集部:今後、輸出に力を入れる予定などはありますか?
藤井氏:前期モデルで限定的にASEAN(東南アジア諸国連合)へ輸出したこともありますが、レジャー向けに1BOXミニバンのスライドドア車を使用するニーズがなく、なかなか広がりませんでした。ただ、近年は現地ディストリビューターが、スターキャンプのようなアウトドアイベントを展開しており、盛り上がりが感じられます。海外で走るデリカ、見てみたいですね。
編集部:藤井さんはイベントにも頻繁に参加されていますよね。
藤井氏:開発では多くのデータを集めますが、それを最後に裏付けてくれるのはお客様の声なんです。直感でつかめる気づきも現場にはあります。だからこそ、できるだけ足を運んで、お客様と直接お話ししたいと思っていますし、その重要性も年々強く感じています。
ありがとうございました。

三菱自動車のデリカシリーズの商品企画責任者である藤井康輔氏は、商品戦略本部のチーフ・プロダクト・スペシャリスト(CPS)として、デリカ ミニの商品企画を主導。「開発チームと連携して、デリカのアイデンティティを新型デリカD:5やデリカミニに落とし込むことに成功しました。」と語る。













