AXCR 2025に、ジムニーを中心としたカスタムパーツの開発&販売するショウワガレージが『SGR(SHOWA GARAGE RACING)』として初参戦。その戦績は、ジムニークラス1位、T1Gクラス(ガソリンクラス)2位、そして総合でも16位という見事な成績でフィニッシュした。
SGRの快挙はまだ終わらない。AXCRから帰国した直後に北海道で開催されたラリー北海道/XCRスプリントカップにも参戦して、ここでもXC‐3クラスで2位を獲得したのだ。
参戦マシンはAXCR がJB74ジムニーシエラで、ラリー北海道はJB64ジムニー。AXCR2025は特に過酷で、連日続く穴だらけの道に大型マシンのフレームが折れるという事態まで起こった。そんな状況でしっかり完走・クラス2位という戦績を残し、ショウワガレージ製パーツの走行性能と耐久性、そして信頼性は証明された。
ちなみにラリー北海道参戦車両(JB64)は規定によって車検適合が条件だが、これは競技中に一般公道も走るため。一方のAXCR車両は、タイ国内を走れる規制に適合する必要はあるが、ラリーだけに使うなら日本の車検には合わなくても良い。ただしショウワガレージのAXCR参戦は日本で販売する自社パーツの開発や耐久試験でもある。そのため装着されているサスペンションやコンピューターはカタログモデルである。バンパーやフレーム、ホーシングなどはAXCRのために補強を行なっているが、これは他車との衝突やジャンプに備えるためで、ベースとなる製品は日本の車検に適合し、公道走行が可能。今回の2台のマシンはショウワガレージがパーツを提供する際の「真摯な姿勢」そのものなのだ。
JIMNY sierra JB74【SGR】RALLY CAR/axcr





AXCRマシンのコクピットはメーターやエアコンスイッチなども含め、いい意味で純正然としている。ナビ部分は加工されキルスイッチやメーターが固定され、さらにコ・ドライバー側にはラリーコンピューター用ホルダーやマップ修正用のペンホルダーなどを用意。ブリット製のフルバケタイプのシートに6点式シートベルトを装備。ステアリングはオリジナルを開発中の革巻きのセミディープコーンに換装してある。






サスペンションは市販品のSGアジャストコイル50だが、ハイスピード走行に対応すべくリザーブタンク付きのKINGショックを選択。ここに自社製大容量バンプとKINGショック製のエアバンプをセット。スタビライザーは純正だがスタビリンクは自社製に交換し、前後アームも自社製の強化アームに換装済みだ。さらにフロントには大容量8の字バンプラバー、リアに大容量バンプラバーを装備し、ラテラルロッドの取り付け部やホーシングもすべて補強されている。




各種装備や補強で重量はノーマルより増しているため、ボンネットは軽量化のために自社カーボン製に換装。グリルは耐衝撃性に優れたABS素材のスポーツグリルで、シャープな目つきになるアイラインタイプに交換。なおウインカーやリアのテールランプなどはすべてショウワガレ—ジ製のLEDパーツに換装している。




AXCRマシンのフレームはあえて黄色にペイントされている。これはオイル漏れやクラックをいち早く見つけるため。また補強は外側だけでなくフレームの内部にまで行なわれている。意外にシンプルに思われるかもしれないが、燃料、キャニスター、アームピボット、そしてスキッドプレートなどにガード類を装備。マッドフラップはワンオフ品。



AXCRマシンのエンジンはショウワガレージ製のPowerd ECU spec1(レギュラー仕様)でチューニング。これは現地の燃料のオクタン価が未知数のためとのこと。ちなみに高温多湿、かつ大量の砂がエアクリーナーに詰まって、空気の流入量が1日で極端に変化するという状態でもエンジントラブルは皆無で、Powerd ECUの信頼性を証明。またエンジンマウントのブッシュもワンオフ加工で強化してあった。

5ZIGENと共同開発したマフラーに交換。アクセルレスポンスが向上とスポーティなサウンドが魅力的。こちらも市販品。
JIMNY JB64【SGR】RALLY CAR/RALLY HOKKAIDO



ラリー北海道に参戦したJB64が装着する足回りは、コンフォートコイル。車高変化はなく純正サスより乗り心地の向上を狙ったパーツだ。競技マシンといえば硬い乗り心地を想像するかもしれないが、このクルマは実に快適、まさにコンフォートな乗り味だ。ただしショックにはKINGショックを採用するほか、バンプ延長するなど、細部はハイスピードなラリーに向けたセッティングだ。




スポーティなデザインのバンパーやグリルでカスタムしたエクステリア。ウインカーやテールランプも含めてすべてショウワガレージ製。またカーボンボンネットに交換して軽量化も万全。






エンジンはターボパイプを圧力損失のないアルミ製に交換しているほか、コンピューターをショウワガレージのPowered ECU spec2でチューニング。なおこのマシンはウインチを使用しないためバッテリーを小型化して軽量化が図られていたのもポイント。この車両もオリジナルエンジンオイル『SR-ONE』を使用。マフラーはJB64用Linksマフラーを装備。

両車ともに開発中のスポーツLSDを装備。コーナーで突然効かないようマイルドに効き始めるが、最終的にはしっかりと効くという特性を狙っている。これに関しては発売の可否も含めて未定。



純正らしさを残すインテリアだが、助手席前にはラリーコンピューターを搭載し、ステアリング前にはコーナーの曲率がひと目でわかる一覧表を掲示。これを見つつナビの指示で操作していくという。

トーヨータイヤ・オープンカントリーA/TⅢは、高いトラクション性能とコントロール性がありながら、市街地も静かに快適に走れる万能タイヤ。スノーフレークマーク付きで雪道も走行可。ホイールはAXCRマシンと同じ。
SGRエンジンオイル SR-ONE & SS-ONE



AXCRとラリー北海道参戦車両のエンジンを護ったのがショウワガレ—ジ・オリジナルの新開発エンジンオイル『SR ONE(エスアールワン)』。これは基油にグレード4のPAOを使用し、耐熱性と潤滑性、洗浄性に優れたエステルを混合したレーシングスペック。ECUチューンを行なっていたり、オフロード愛好家の車両にオススメなのだ。一方ノーマル車からライトチューン向けが『SS ONE(エスエスワン)』。こちらはグレード3のVHVIを基油とし、エステルを配合したストリートスペックの高性能オイル。それぞれシエラ、ノマド用の4ℓ缶と軽ジムニー向けの3ℓ缶をラインナップしている。
- ショウワガレージ
- 0568-56-2311
- https://www.showa-garage.com












