新型ランドクルーザーFJついに登場!!
ランドクルーザー(以下ランクル)の始祖であるトヨタBJ型が誕生したのは実は70年以上前の1951年のこと。その直後、自動車として初めて富士山6合目の登山に成功している。その時から〝ランクル〟だから行き来できるあらゆる場所で、様々な人々の安全と安心を提供する使命を負ってきた。さらに世界中のユーザーに育てられ・鍛えられることで「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けてきた。なお現在までに190を超える国と地域で、累計1215万台のランクルが人々の命や暮らしを支えてきた。まさに日本を代表する本格4WDと言っても過言ではない。
現行型ランクルは、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン(“300”シリーズ)、高い耐久性と整備性でワークホースを担うヘビーデューティモデル(“70”シリーズ)、質実剛健を追求し、ユーザーの生活と実用を支えるという原点に回帰して2024年に誕生したランクルの中核モデル(“250”シリーズ)の3つのシリーズで展開してきたが、今回兼ねてから噂のあった第4のモデル『ランドクルーザー“FJ”』が新たにシリーズに加わった。
そのコンセプトは250シリーズで原点回帰したからこそ見えた「もっと多くのお客様にランクルを楽しんでいただきたい」という思いから、人々の生活を支える「信頼性・耐久性・悪路走破性」に、自分らしく楽しむ自由「FREEDOM&JOY」という新たな価値を提供する。
ランドクルーザーFJのポイントは3つ。まずランクルが受け継いできた伝統とモダンを統合させた内外装デザインと機能性を追求したパッケージ、次にランクルにふさわしい「悪路走破性と機動性」と「コンパクトだからこその気軽さ軽快さ」の両立、さらに「どこにでも行きたくなる」カスタマイズである。
ちなみにランドクルーザーFJはグローバルモデルとして全世界に展開するが、日本での発売は2026年の年央を予定。
ランドクルーザーFJ要諸元表(プロトタイプ)
乗車定員:2列シート5人乗り
駆動方式:パートタイム4WD
全長×全幅×全高:4575㎜ ×1855㎜ ×1960㎜
ホイールベース:2580㎜
最小回転半径:5.5m
エンジン:2TR-FE型 2.7ℓガソリンエンジン
総排気量㏄:1460㏄
最高出力:120kW(163PS)
最大トルク:246N・m
トランスミッション: 6 Super ECT
歴代ランクルのように、居住性と積載性を考慮したスクエアなキャビンを意識したシルエットを踏襲。サイコロをモチーフとした直方体ボディと角をそぎ落とした面取り構成で、無駄のない強い塊感と楽しさが表現されている。引き締まったシンプルなボディに力強いバンパーと張り出したフェンダーの構成とし圧倒的な安定感をイメージするフロント・リヤは、コーナーバンパーを取り外し可能な分割タイプに。これは例えばオフロードなどで壊れた部分のみ交換でき、修理性の向上と個性的なランクルカスタマイズへの対応にも配慮。
IMVシリーズで鍛えたプラットフォームを活用し、最低地上高やアプローチアングルをたっぷり確保。70シリーズ同等のホイールアーティキュレーションも与えられ、高い悪路走破性を実現する。またホイールベースの縮小(ランクル250比-270㎜)によって、最小回転半径5.5mの取り回しの良さを実現。コンパクトさというはオフロードでの機動性の確保にもつながり、ランクルに新たな付加価値を与える。さらに床下へのブレース追加やボディの高剛性化で、優れた操縦安定性も確保。オフロード試験で弱点を徹底的に洗い出し、ランクルネス(信頼性・耐久性・悪路走破性)をつくり込まれている。
インテリアはランクルらしく車両姿勢が認知しやすい水平基調のインパネを採用。さらに視点移動が少なくなるように機能を集約したモニターやスイッチ、自然に操作ができるシフトノブなど、オフロードモデルにふさわしいコクピットレイアウトを実現。さらに安全なオフ・オンロード走行に貢献するため、低く設計されたカウルとインパネ上面により、見通しのいい前方視界を実現。悪路でも路面を見下ろしやすいように、ベルトラインを低く設計してある。
プリクラッシュセーフティなどの先進機能を付与した予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」ももちろん採用。

2026年・年央日本発売!
今後、カスタマイズの楽しさが拡がるオプションの導入を予定(各アイテムはモデルライフの中で順次導入予定。地域ごとで採用有無・内容は異なる)。まさにその目玉のひとつが、歴代のランクルを彷彿とさせる『丸目型ヘッドランプフェイス』 。さらに多様な用途に応じた荷室空間を提供してアウトドアギアなどを取り付けられるモールパネル、さらにランクルらしいオフロードスタイルを支える堅牢な外装・機能アイテムなどを設定する。また今回発表されたもうひとつのトピックが、新しい移動の価値観を提供し、人とモノを運べる電動パーソナルモビリティの「LAND HOPPER(ランドホッパー)」を開発していること(発売は未定)。例えばランクルでたどり着いたさらにその先のトレイルでオフロードを体感できるようにラゲッジに積載し、旅先でもツーリングが楽しめる。