「カスタマイズは沼である」。幾万ものアフターパーツの中からビルドするとついついやり過ぎてしまう。確かにそうしたカスタム手法もあろう。しかしラングラーの本質を見据え、いいところで抑える。その線引きにビルダーのセンスが現れる。
ルビコンステージの東山代表は名店、グランドキャニオンの子息として生まれ、高校生の頃には同店でアルバイトをした生粋のプロフェッショナル。幼少期から数えきれない4WDを見て触ってきた経験と、京都という土地柄が育んだセンスによって、前述の線引きは他社の追従を許さないレベルに達した。
このラングラーのポイントは40インチのタイヤ。アメリカではスタンダードとなるこのサイズをチョイスしたのは、感度の高いアンテナを持ち合わせているから。またホイールを17インチとしているのもオフローダーたるラングラーらしいセレクトだ。サスペンションは信頼のテラフレックス製で3.5インチ。コントロールアームも交換し、アライメント補正も行なわれているので走りに関しても安心。フェンダーはネメシス製に交換。エンド部分に絞り加工が施されておりスタイリッシュなデザインとなっている。このほかテールゲートにはロトパックスを装備するなどトレンドもしっかりと押さえているのもさすが。
プロショップの安心感と高いセンス。その両面を味わえるカスタマイズとなっている1台だ。



40インチのタイヤと17インチのアルミホイールに加え、フェンダー、グリル、バンパーなどを交換したJLラングラー。サスペンションも交換しており、迫力はあるものの実にセンス良くまとまっているのが見てとれる。このトータルバランスをしっかりと考えてカスタムするのがルビコンステージのうまさである。また上質なパーツを使用して安心して乗れるセットアップにしていることもプロショップである同社のこだわりだ。




Aピラー下のランプや電動ステップなど、トレンドのパーツを装着することでオシャレなスタイリングに仕上がっている。その上でスチール製のオフロードバンパーや17インチのアルミなど、オフローダーの基本も押さえている。



このラングラーのスタイリングを際立たせているのは実はリアセクション。タイヤレスとしたゲートにはブラケットを介してロトパックスを装備。リアバンパーもVKS製に換装し、ゴツさと端正さの両方を持ち合わせている。


このクルマのパーツの中で目を引くのがフェンダー。ハイフェンダー&ナロースタイルが実にスタイリッシュ。エンド部分を切りっぱなしではなく絞り込むことで存在感も見せてくれる。ルビコンステージでも注目のパーツだ。



タイヤはアメリカのカスタムシーンにおいてはスタンダードとなりつつある40インチをチョイス。こうなると大径アルミが定番だが、ルビコンステージではあえての17インチでオフローダーらしさもキープさせる。これこそがセンスだ。
テラフレックスをベースにショック&アームで調整









「カスタムカーであっても安心して乗ってもらえるクルマ作りをすることがプロショップです」と語る東山代表がチョイスするサスペンションがテラフレックス。スタイリングに優れているだけでなく、耐久性や走行性能など、本場アメリカで磨かれたパフォーマンスを受け継いでいる。このクルマでは3.5インチのコイルスプリングキットにファルコン製のショックをミックス。バンプの延長なども施すほか、ラテラルロッドの位置補正、リーディングアームも交換し、自然な操作性を確保している。

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