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【ToFit】梅雨入り!台風や集中豪雨に備えて電子サビ防止装置をDIYで装着してみた!サビから愛車を守るラストストッパーの効果

電子サビ防止装置 ラストストッパー

今年の春先は多くの人が体感するほど、大量の黄砂が飛来した。それに付着しながら、工業有害物質も運ばれる。粘着性の黄砂や大陸の工業地帯からの微粒子化した酸化有害物質は車体に悪影響を与える。しかもこれらは目視しにくく、車両の内側やボディ裏側、モールや樹脂の隙間に入り込み、洗車しても除去しにくい。
またスパイクタイヤが禁止されてから、冬の融雪剤の散布量は大幅増加。さらに昨今の温暖化で発生する大型台風は広範囲で猛威を奮い、20㎞以上遠くの海から内陸に塩を運ぶ。加えて近年の酷暑は従来より紫外線が強い時期が長くなり、野外駐車場で野ざらしの場合、自動販売機やエアコンの室外機
、ガードレールと同様に塗装に従来なかったダメージを与える。
そう、フィールドで活躍するジムニークルマの大敵となるのがサビ。悪路を走るジムニーは耐久性が高く、本来寿命が長いのだが、ボディやフレームに付着した融雪剤や潮風の塩分、工業有害物質や紫外線がダブル・トリプルの攻撃となって、鉄板を浸食するほどのサビになれば、最終的には穴が開く状態にもなってしまう。
そんな愛車のサビを防いでくれるのが、ツーフィットから発売されている電子錆装備防止装置『ラストストッパー』。

何を隠そう筆者も本製品の愛用者。20年以上にわたって歴代のクルマに装着してきている。このラストストッパーの原理は対象物に電子パルスを流すことで電気・電子的にサビを抑制するもの。この電気防食(防錆)と呼ばれるサビの抑制技術は建造物などにも広く採用されており、その機能を応用したのがラストストッパーなのだ。また電気防食のメリットは防錆塗装などが届きにくい奥まったところや形状的に塗装が難しい部分にも効果がある点だ。また発売元のツーフィットによれば、ラストストッパーは自動車ディーラー、タクシーや運送業界などのプロフェッショナルにも多く採用されているという。
今回はそんなラストストッパーを一般ユーザー代表としてジムニーに乗る「マリさん」が装着してみた。現行型ジムニーの発売後すぐに納車となった2018年式のJB64は、これまで大切に乗ってきたということもあり、現在サビはない状態。しかし今後の買い替え時の査定アップも考慮すると、やはりボディのサビは未然に防ぎたいのは当然だろう。なお、取付けは旦那様に協力をしてもらいつつ、DIYで行なわれた。

ヘビーデューティータイプ

レギュラータイプ、軽自動車タイプ

ラストストッパーには軽・コンパクトカータイプ/普通車用タイプ/ヘビーデューティタイプの3種類のラインナップがある。ジムニーをはじめとする四駆に適しているのがヘビーデューティタイプで、それのみパルス用のケーブルが3本となる。なお消費電力は3〜12mAと非常に少ないし、もしバッテリーが消耗してしまった場合でも自動停止機能もあるので万全だ。
なお、ラストストッパーの製品には、本体と取付け説明書のほかに、装着に必要なタイラップや脱脂用クリーナー、本体固定用のマジックテープなどが付属しているので、DIY装着に対応しやすいのだ。

ラストストッパーは完全防水仕様となる。水分が装置内部に浸入するのを防ぐためにケースはしっかりと密閉され、さらに基板にも防水処理が施されている。

ボディの塗装などはもちろんだが、オフロードを走るジムニーの場合、気付かないうちに走行中にアームをぶつけていたりすることがある。そうして下回りの塗装が剥がれてしまってサビが発生するケースは多い。さらに各部のボルト類はよりサビやすいポイントでもある。サビは見えるところより見えないところの方が怖いのである…。

■過酷な使用環境にも配慮した防塵・防水設計

ラストストッパーの装着は非常に簡単で、DIYで取り付けることができる。下の手順通りに進めていけば専門知識がなくても誰でも対応できるのだ。

1

ラストストッパー本体の取り付け位置を決める。熱や水の影響がない場所にしよう。

2

本体から出ている赤と黒の電源線をバッテリーに接続する。赤い線はバッテリーのプラスターミナルに、黒い線をバッテリーのマイナスターミナルに配線する。本体のLEDランプが点灯を見て通電を確認する。※ターミナル接続の際、端子をバッテリーから完全に外さない。

3

透明被膜のパルス線を固定する。このとき塗装をはがす必要はない。今回はエンジンルームの両端に接続したが室内に配線してもいい。※パルス線をボディに接続する場合は、必ず塗装面を選ぶ。剥き出しの金属部に取り付けると、サビがそこに集まってしまうこともある。

4

付属の両面テープを使用して本体を固定する。接着時は脱脂しよう。

5

各ワイヤーは振動抑制や回転部回転部などに巻き込まれないようタイラップで固定して完成。

科学・化学的にも証明された技術を自動車に応用

ラストストッパーを装着した場合と非装着の場合で、塩水に対しての24時間後のサビの発生を比較する実証実験。ラストストッパーを装着した鉄板(右側)はサビの発生を完璧に抑えているのに対して、非装着の鉄板(左側)には、多量のサビが発生!高い効果が分かった。

DIYで装着したユーザーに聞く!

愛車 ジムニーJB64

Jeep・ラングラー乗りの旦那さんと一緒にキャンプやSUPを楽しむアクティブなマリさんご夫婦。2人で説明書を読んで相談しつつ行なったラストストッパーの取付け(上記を参照)は約1時間ほどで完了した。愛車は2018年式10万㎞手前のジムニーJB64。まだまだキレイだが、そろそろ買い替えも視野に入ってきているそうで、 「今のコンディションがキープできればリセールも高くなるので、ラストストッパーは最高です!」とのこと。旦那さんも以前からラストストッパーに興味があったそうで「自分の愛車にも取り付けてみたい」とのことだった。