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【DUNLOP】〝雪遊び〟に強く〝ドレスアップ〟にも強い!〝話題の冬タイヤを徹底検証!

■GRANDTREK XS1

DUNLOP(ダンロップ)の4WD・SUV用タイヤブランド『GRANDTREK(グラントレック)』シリーズ。ここにスタッドレスタイヤの『XS1』が加わったのは、およそ2年前。このグラントレックXS1の魅力を広く知ってもらうべく、北海道にあるダンロップの旭川タイヤテストコースに、ジムニーのスペシャリストたちが集結!実際にをあらゆる冬の路面で試走した。そこに本誌も密着取材したので、早速そのレポートをお届けしよう。
 今回は、旭川タイヤテストコース内の約14度のカント(高低差)に約20㎝積雪のあるアップヒルおよびダウンヒル、さらに深雪でのS字コーナー、ミラーバーン状態の氷上路、そして圧雪路でのスラローム走行の4つをメインとする。そこを5MTと4ATのジムニーJB64で試走するというもの。

〇サイズ一覧
●LT185/85R16 LT 105/103L 722 mm/187mm/5.0inch
●LT215/70R16 100/97N 706mm/223mm/6.5inch

 ちなみにXS1の特徴は、まるでマッドテレーンのようなゴツゴツしたブロックパターンながら、ベースコンパウンドに柔らかさと剛性を合わせもつナノフィットゴムを採用し、氷上・雪上で優れたグリップ力を発揮する冬タイヤであることだ。特にシーランド比を深く広い溝としたブロックパターンとなるが、アグレッシブなスタイルを演出できるだけでなく、排雪性にも優れている。
 参加したジムニースペシャリストたちは、それぞれの指針でこのXS1の見た目、雪上・氷上でのハンドリング性能とリカバリー性能、加速とブレーキング性能、さらには深雪路面でのトラクション性能までを順番に評価していく。本誌レポーターも一緒に参加したが、注目すべき性能は深雪のアップヒルで現れたのだ!

XS1専用のトレッドパターンを採用。ポケット状の広い空間の溝を配列することで雪をつかみながら優れたグリップ性能を発揮。さらに幅広のラグ溝と剛性の高い大型のショルダーブロックによって、高いトラクション性能を実現する。また専用のプロファイルで接地圧を均一化。接地面全体で高い駆動力を発揮できるなど、深雪でも走り切れる技術を搭載する。
ラントレック XS1がベースコンパウンドに採用した「ナノフィットゴム」は、マクロレベルでブロック剛性を高めると同時に氷上ではエッジ効果を発揮する。さらに一部サイプの深さを最適化することによって、ブロックの倒れ込みを抑制して接地面積を拡大。これが強力な氷上ブレーキ性能の実現につながっている。

住友ゴム工業株式会社
タイヤ事業本部技術本部 第四技術部 課長代理
新井 啓之さん

GRANDTREK XS1の特性や技術には一体どんなものがあるのか?今回の試走会に参加した技術担当者の新井啓之さんにお話を伺ってみた。
「GRANDTREK XS1は、4WD・SUV専用のオフロードタイヤシリーズであるグラントレックのオールテレーンタイヤやマッドテレーンタイヤで培ったブロックパターン技術を生かして、トレッド面に詰まる雪を効果的に排雪することができるタイヤです。これにより、様々なコンディションの深雪でもグリップ力が得られます。また氷上においても、ナノフィットゴムとサイプ構造がしっかりと路面を捉えてくれるため、高いグリップ力が期待できます」と太鼓判を押してくれた。
 もちろん、これまでにないブロックパターンやホワイトレターが楽しめるドレスアップ的な要素もこのタイヤの魅力を高めている要素だろう。
「アグレッシブな見た目から想像される以上に、深い新雪を気持ち良く走れるので、雪道を思いっきり楽しむことのできるスタッドレスタイヤではないかと思います」と、語ってくれた。

北海道の旭川に位置する『旭川タイヤテストコース』は、国内に数カ所あるダンロップのテストコースのひとつ。今回のスタッドレスタイヤの試走はこのコース内に設けられた圧雪路でのスラローム、氷上での加速&ブレーキング、深雪でのアップヒルおよびダウンヒル、深雪でのS字コーナーといった場面を組み合わせた特設コースを使用した。ここでグラントレック XS1の深雪・圧雪・氷上性能を存分に試すことができたのだ。

ホワイトレター orバットレスデザインの2つのサイド面でドレスアップが楽しい!

ホワイトレター

ブラックレターバットレスデザイン

優れた深雪性能を発揮するブロック形状のオフロードタイヤライクなパターンを採用したXS1のパターンデザイン。さらにサイドデザインも要注目!片側がスタイリッシュなホワイトレター、一方は3Dロゴのブラックレターに雪山をイメージしたバットレスデザインをコンビネーションしている。車両やオーナーの好みに合わせた側を装着することで、異なるデザインを楽しめる画期的な〝カスタム〟スタッドレスタイヤなのだ。いずれを選んでも、ウインターシーズンでもバッチリとドレスアップ効果を期待できる。

■ジムニーにベストな「遊べるスタッドレスタイヤ」

 グイグイと進んでくれるその走りは、まさしくスノーアタックにふさわしい性能で、アクセルワークやライン取り、さらに加速次第では2WD状態でもかなり上まで登ることが可能なほどだった。
 一方、ブロックパターンでは不利ではないかと危惧されていた氷上路へ。しかしここでも確かなグリップ力を発揮する。ベースコンパウンドに採用されているナノフィットゴムによってエッジ効果がもたらされ、さらに一部サイプの深さが最適化されていることも相まって、ブロックの倒れ込みが抑制して接地面積を拡大し、確かな氷上ブレーキ性能を実現してくれた。結果、加速も制動も不安なく走ることができたのだ。
 さらに性能面はもちろん、XS1の魅力はホワイトレターとブラックレターの両方が選べるデザイン性の高さにもある。これは写真を見ればお分かりいただけるはず。雪道でもカッコ良く、さらに深い雪道を楽しみながら走れることが、今回のジムニースペシャリスト達の評価からも、実際に確認できたのである。

深雪路・アップヒル&ダウンヒル

靴が完全に埋まるほど雪が降り積もった深雪の上りと下りでは、まるでオフロードタイヤが泥を掻き出すように雪を搔いてくれるため、面白いほどにグイグイ前に進む。さらに排雪性能の高さもあり、トレッドに雪が詰まって横滑りを起こすこともない。少々荒い運転でもトラクションは逃げなかった。

圧雪路・スラローム

圧雪路でのグリップ力は強力で、ゆえにコントロール性はすこぶる高い。ハンドルを切った方向へしっかりとクルマを押し出してくれる感覚があった。

深雪路・S字コーナー

4WDにシフトした4Lでの走りを基本としつつも、場面によっては4H、さらには2Hでの走りを試してみたが、十分すぎるタイヤのグリップ力を体感することができた。

氷上路・加速&ブレーキング

XS1は氷上性能に特化しているワケではないが、もちろん氷上でも安心して走れる。今回のテストコースではツルツルのミラーバーン状態での走りを試したが、加速とブレーキングにも問題はない。例え滑り出してしまったとしてもリカバリーしやすい。
今回のGRANDTREK XS1(185/85R16サイズ)を履かせたテストカーは、JB64型ジムニー(ATミッションとMTミッションの両方の車両を用意)。特にXS1らしさを感じさせるホワイトレター側でタイヤは装着されており、見た目の良さも十分に把握できたことだろう。

住友ゴム株式会社
タイヤ事業本部技術本部 第三実験部
岡山タイヤテストコース 班長
坂本 仁さん

GRANDTREK XS1は冬のトータル性能にバランスさせたタイヤではなく、深雪でグイグイ進む性能を得た、深雪を楽しめるように設計された遊べるスタッドレスタイヤです!とはいえ、ドライ路面でも快適な乗り心地を維持していますし、雪の降り始めや浅い湿雪などの2WDから4WDに切り替えるかどうか迷うシーンでも、安心して走れます。見た目も性能も〝冬のMTタイヤ〟と言えるのではないでしょうか。

■ジムニースペシャリストたちがXS1を試乗して下した評価 とは? 

今回試走会に参加したメンバーは、左から兵庫県姫路市のオフロードサービスタニグチ、徳島県徳島市・アウトクラスカーズ、広島県東広島市・シーエルリンク(写真右のジントラさん含む)、そして福岡件宗像市のグーニーズワンという、ジムニースペシャリスト4社。ダンロップの旭川タイヤテストコースにおいて、グラントレック XS1の試走会を行なった。

ORSタニグチ代表・谷口 武 さん

雪上も氷上も安心して走ることができるので、アグレッシブな見た目に機能美を感じて魅力的に映りました。

アウトクラスカーズ代表・赤地 祐昭 さん

サイドもトレッドも見た目がカッコ良くて、雪上もちゃんと走って止まれるのが素晴らしい。しっかりとした冬タイヤです!

グーニーズワン代表・折尾 聖史 さん

深雪の登りで高いグリップ力を発揮してくれただけでなく、氷上でもしっかり停止できる性能には驚かされました。

シーエルリンク代表・宮 敬幸 さん

1~2インチUPしたジムニーにマッチさせてもカッコイイ!性能も含めてパーフェクトなスタッドレスタイヤだと感じました。

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