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【FLEX】全ランクルの長所を融合した愛すべき“リノカ”というスペシャルコンプリート

ランドクルーザーに対しての豊富な知識とカスタムのノウハウ、さらに愛とセンスをもってFLEX(フレックス)が展開するカスタムコンプリートRenoca(リノカ)』。新車とも中古車とも異なる〝リノベーションカー〟という新カテゴリーとして、いわゆるクルマのリノベーションを提案している。コンセプトの定まったクルマを選び、カスタムメニューから自分好みのスタイルやカラーでつくるという、楽しみもあるモデルだ。
「自分らしさをどこまでも」そんなテーマを掲げるリノカだが、現在ランクルをベースとしたラインナップは5モデルある。その中でも、本誌読者にこそ乗って欲しいランクル100をコンバージョンカスタムした『リノカ106』を紹介してみよう。
リノカ106の最大の特長は、ランクル60を彷彿とさせる丸目2灯仕様(もしくは角目4灯仕様)のフロントマスクやスクエアなボディディメンションだ。いわゆる〝フェイス・コンバージョン〟がカスタムのメインメニューとなり、グリルやヘッドライトにはランクル60イメージしてそのロクマル純正品を使用。さらにそれを違和感なく100系のボディに溶け込ませるため、前後のアイアンバンパーの装着のほか、フレックスオリジナルのボンネットやフェンダーなどを独自に開発しているのだ。
さらにリノカのもうひとつのポイントが、レトロ感を主張するボディ色。アースカラーをはじめ、16種類のスタンダードカラーを用意しているが、今回の撮影車を見てもお分かりの通り、クラシックなデザインと相まって街にもフィールドにも映えるランクルらしさに溢れたスタイルを構築できる。
ちなみにボディを全塗装する際はベース車両のキズやヘコミ修正に加え、モールやサイドパネルを撤去する。これがシンプルなクラシックスタイルにするための大事なポイントだ。また、撤去した後にパテ痩せが生じないように装着用の穴はしっかりと溶接で埋めているのもコダワリだ。この手法は106のテールゲートに用いられ、テールランプを外した後にスムージング加工のような工程を辿る。足し算ではなく引き算のカスタムというのは、実に面白い。
オールドランクルのスタイリングには惹かれるが、信頼性や安全性、何かあった時にリペアできるかが心配という人には『106』などのリノカは打ってつけ。誰もが気軽に往年のランクルの愛すべきクラシック感を手に入れることができる。また不変のエクステリアゆえ、デザインが野暮ったくなるような心配はない。だから飽きずに、長く乗ることのできる存在となる。

丸目2灯仕様

角目4灯仕様

106は単にランクル60のフェイス回り(ヘッドライトやグリル)や薄型バンパーを移植しただけではない。自然に見えるロクマルフェイスは、60系純正のフロントマスクパーツのほかに、ボンネットやブリスターフェンダーを含むAピラーよりも前側の部分もオリジナルで設計して、ともに組み込んだ結果だ。なお、スチール製のボンネットはFLEXオリジナルパーツだが、スチール素材からプレス製造することで安心の強度を実現。リノカが提案するのは、本物の品質だ。写真上の角目4灯Ver.もまたレトロな雰囲気が強い。

Renocaの大きなメリットが、ビンテージなルックスにもかかわらず車両のメカニズムは比較的近代的であること。今回メインで取り上げているRenoca 106はまさにそれを実感できるモデル。フロントサスが独立懸架トーションバーであるため、サスペンションのカスタマイズがしやすいランクル80に対してはリフトアップには向かないとされる100系だが、一方では快適さと走破性を両立させた優れた足回りとも評価できる。そう、Renoca 106のスタイリングなら過剰な車高アップはなくて十二分!むしろパワフルなV8エンジン(もしくは稀少な1HD-FTEディーゼルエンジン)などが相まった走りのパフォーマンスも大きな魅力なのだ。

熟練の職人が一本一本削り出して仕上げるウッド製アシストグリップも取扱い中。ボルト2本で手軽に交換できるアシストグリップでオシャレな室内に変身!

今回紹介した以外にFLEXオリジナルのフロアマットやラゲッジマットなども販売中。

LAND CRUISER 70 IRONMAN 4×4 Spec

WONDER

PHOENIX

AMERICAN CLASSIC

COLOR BOMB

FLEXが展開するRenoca(リノカ)は、個性的なリノベーションが施されたカスタムコンプリートだ。どのモデルもレトロで懐かしいデザインやカラーコーディネイトで仕立てられ、お洒落感と心地良さが感じられる。そんなリノカにおけるランクルやプラドがベースのモデルは106を含む全5車種。ランクル80がベースの通称86は『リノカ・ワンダー』 & 『リノカ・フェニックス』 、そしてランクル90プラドを78プラドのようにコンバージョンした『リノカ・アメリカンクラシック』&『リノカ・カラーボム』もそれぞれ人気を集めている。

Renocaブランドのフラッグシップモデル『106(イチマルロク)』。上記の1台は、デリカスペースギア純正色のヨセミテグリーンでオールペンしたもので、ジープフレームレッドを採用したモデルのほか、定番のベージュやアルルブルーを採用したモデルを一例として掲載。もちろんランクルに似合っているのは間違いない。ほかにもアースカラー系を中心としたボディカラーを設定する。
この106最大の特長はネーミングが示す通り、ランクル100をベースに、丸目2灯(or角目4灯)のランクル60フェイスをコンバージョンしたコンプリートモデルであること。撮影車は前期型をイメージした丸目2灯ヘッドライト仕様だが、そのレトロな外観にそぐわないパワフルな4.7ℓV8ガソリンエンジンを搭載し、走りも楽しめるのがリノカの魅力だ。前後バンパーはメッキタイプをチョイスし、それに合わせてホイールはDEAN・カリフォルニアで全体の雰囲気を統一してある。

自分だけのRenocaをデザインできるシミュレーターを特設サイト内に用意。ベースとなるモデルを選び、ボディカラーや装着ホイール、追加オプションを設定してRenocaを体験してみよう!

丸目フェイスに回帰した現行GDJ76のヘビーデュティ仕様も注目

Renocaシリーズではないが、アイキャッチーな丸目2灯フェイスとランクル群の中でも随一の本格派である現行ランクル70(GDJ76)をFLEXがカスタムするとどうなるか?その第一弾は、ほぼ全身をIRONMAN 4×4(アイアンマン)で武装。ランドクル76を、オーストラリアに本社を持つサスペンションやキャンプギアのメーカーであるアイアンマンのパーツで仕上げたのが、このFLEX CUSTOM仕様。バンパーは強靭なスチールバンパーで76の無骨さにピッタリ!しかもウインチ内蔵タイプでけん引フックは付属、LEDフォグやアシストランプもオプション設定されている。

ロングツーリングのために、再販76用のBRIDEシートをレールを加工して装着済み。

カーオーニングの進化は実に目覚ましく、ペグダウンしなくても自立するものが主流(フレームの強度や耐久性が上がっているため)。さらにこれからのオーバーランドスタイルでトレンドになりそうなのが、簡易シャワールーム。電動シャワーだが、水はルーフに取り付けてあるタンクから給水できる。それぞれLEDライトも内蔵している。