車高をアップし、ルーフラックやランプを追加。ユーザーによってはルーフトップテントを追加したり、ザラザラしたテクスチャー塗装を施すなど、確かにオーバーランドスタイルはジープをはじめ、4WDの機動性にマッチしたカスタムといえるが、ジープのオフ会に出掛けるとこのような要素を取り入れたスタイルを多く見掛ける。
そんなカスタムアプローチとは異なり、シンプルにまとめられているのがルビコンステージのグラディエーターだ。コンセプトは「シンプルだけど個性を引き出すカスタム」。カスタムの内容を見てみると、コイルスペーサー、タイヤ&ホイール、前後バンパーとフロントガラスのランプ。フロントフェンダーはUSモデルに交換しているが純正バンパーの下側をレスにしただけ。「比較的カスタム費用も抑えられているので、ユーザーがチャレンジしやすいスタイルと言えますね」と東山氏は語る。
グラディエーターもラングラーに次いでアフターパーツが豊富に揃っているだけに、アレヤコレヤと装着してみたくなってしまうが、まずは土台をしっかりと固めてからでないとバランスが崩れてしまう。その点において、ルビコンステージが製作したグラディエーターは土台固めがなされており、ここからさらなる展開へと踏み出せる好例と言えるモデルだ。
フロントバンパーは、Hepta Mrgのスチールバンパーに変更。バンパーをコンパクトにするだけで、オフロードの走破性は高まる。
フロントガラスの上には、ランプとブラケットがワンセットになった、KC HILLITESのグラビティライトバーを装着。夜間のキャンプでも役立つ。
リアバンパーもHepta Mrgに変更。非常にシンプルなデザインだが、ヒッチアダプター用の穴や牽引フックなど、必要な機能をしっかり装備する。
足回りはグラディエーターのしなやかな乗り味を生かすために純正のFOXショックアブソーバーはそのままに、テラフレックスのコイルスペーサーを組み込み、リフトアップを実施。フロントフェンダーのみUSのハイラインフェンダーに変更し、より大きな37サイズを収めている。
ホイールはバトルボーンホイールのシエナをチョイス。本格的なオフロード走行を意識したブランド名からも競技に耐えられる強靭さがこのグラディエーターにピッタリ。もちろんビードロック構造を採用。
コイルスペーサーの追加で、37サイズのトレイルグラップラーを装着。オフロードテイストを残すため、17インチのホイールを組み合わせる。街乗りがメインならノーマルバンパーのままでもOK。
- グランドステージ/ルビコンステージ
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