現在市販されている車両にはコンピュータが搭載されており、これを介して様々な制御がなされている。ちなみに電子制御が導入された当初は、エンジンに燃料を噴射するインジェクターを操作するためのものであったが、現在では何を操作するにもコンピュータを介さなければクルマを走らせることはできないという時代。
そんな状況の中で生まれたのがコンピュータチューニング。これは車両に搭載されるコンピュータのプログラムを書き換えて性能を高めようというのが狙い。これにはいくつか種類があり、純正コンピュータのプログラムを書き換えるという方法か、純正コンピュータはそのままに、それとエンジンの間にサブコンを繋ぐという方法、そして最後に純正コンピュータを別のコンピュータに交換してしまう方法などがある。いずれにしても車両のポテンシャルを高めるやり方の中で、ここで紹介するTDIチューニングは、サブコン方式を採用して数多くの車両に適した製品をリリースしている。
前述したとおり、サブコンはエンジンと純正コンピュータの間に割り込ませて作動させる方式だが、TDIチューニングの製品はとても簡単に接続できるため、購入してすぐフィーリングを体感できる。さらにドライブシーンに合わせて7段階の設定が簡単に行なえる優れもので、燃費重視の1〜3、バランスに優れた4、パワー&トルク重視の5〜7と、プラス/マイナスボタンで数値を変更するだけで自分好みにセッティング可能だ。
また、よりパフォーマンスアップに特化したセッティングを希望するなら、オープンエアクリーナーのパワーチャンバーを組めば低速トルク不足を見事に改善。TDIチューニングとセットでのインストールをオススメしたい。
カプラーオンで装着できてパワー&トルクが大幅アップ!しかも燃費まで向上する夢のコンピュータチューニング
TDIチューニングがリリースする「TDIチューニング TWIN CHANNEL CRTD4」。難しい話は後にして、このパーツ、楽しく走りたいという人だけでなく、燃費を良くしたいという人にもオススメしたいパーツである。それは省燃費効果が実証されているから。前期だけでなくビックマイナー後のデリカにも装着できる。特に燃料代が高騰している今は費用対効果が大きく高まるのは間違いない。しかし気になるのはクルマに安全なのかということ。結論から言うと何の心配もない。その理由を説明していこう。
そもそもTDIチューニングはイギリスに本拠を置き、世界中のカーファナティックから選ばれるサブコンのチューニングメーカー。もとは船舶用ディーゼルエンジンのコンピュータチューニングを手掛けており、そのミッションは、エンジン本来の性能を引き出すことにある。それはクルマでも同じ。乗用車だけでなくキャンピングカーや農耕車など、車種ごとの専用セッティングを研究している。
デリカ用ももちろん専用品。デリカD:5もビッグマイナー後(後期型)はイギリスで作られ、日本のTDIチューニング・ジャパンがテストを繰り返すことで販売されている。そのメカニズムを伺うと、「カーメーカーが売り出すクルマは、世界のあらゆる環境で、同じパフォーマンスを発揮できる仕様でなければなりません。たとえば低品質な燃料しか手に入らない環境下でも問題なく作動させるために、エンジン性能は制限されているのです。しかし日本のように、高品質な燃料が手に入る環境では、必要以上にエンジン性能が制限されてしまっています」。つまり自動車メーカーが販売しているクルマは十分すぎるほどの安全マージンがあるのだ。そのマージンを「TDIチューニング TWIN CHANNEL CRTD4」により少しだけ解放してやることでエンジン本来が持つパフォーマンスや省燃費性能を引き出してあげる、というメソッドなのだ。過度なパワーアップが目的ではないのでエンジンが壊れるなどのトラブルの心配がない。これが冒頭で説明した「心配ない」の理由である。
装着作業は極めて簡単だ。エンジンに適した制御内容にデータが書き換えられた『TDIチューニング・ボックス』を、エンジン制御系の配線に割り込ませるように繋ぐだけ。ハーネスはカーメーカー純正のプラグに適応したものなので、特別な専用工具も知識も必要なく、DIYレベルで作業できる。デリカD:5クリーンディーゼル適応品としてはツインチャンネル式でFCI自動車用防水コネクターを採用した「CRTD4ツインチャンネル・ディーゼルチューニング」が用意される。
CRTD4は7段階の設定機能付きで、燃費重視でもパワー&トルク重視の設定でも、好みに合わせて簡単に設定を変更できる。その方法はエンジンルーム内に固定された『TDIチューニング・ボックス』のプラス/マイナススイッチで調整するほか、オプションパーツを装着するとスマホの専用アプリでも調整が可能となる。スペックはパワー重視の7番にすると、なんと最大50馬力オーバーの196馬力をマーク。省燃費性能では最大20%の燃費改善が期待できるのだ。これならば燃費改善による燃料代の節約分で、短期間で導入費用を取り戻せそうなイメージだ。驚くのは、これほどの効果が得られるにもかかわらず、まだ安全マージンを十分に残しているということ。装着しない手はない!
特徴
ツインチャンネルでさらにパフォーマンスアップ!
□プラグインするだけで取り付け、取り外しが簡単
□7段階の車両エンジンセッティングをユーザーが調整可能
□ECUに安全かつ痕跡を残さない
□全種類のトランスミッションに対応
□DPF(ディーゼル微粒子除去装置)とEGR(排気再循環)に対応
□車の乗り換え時にも再プログラムが可能
□ターボラグを少なくする
□回転数全域でパワーとトルクをアップ
□スマートフォンアプリで操作可能
スマホアプリからドライブのスタイルに合わせて7段階の調整ができる。燃費重視なら1〜3、バランス型なら4、パワー・トルク重視なら5〜7を設定するといい。設定はプラス・マイナスのボタンで数値を上げ下げするだけと簡単。専用のユニットは取り付けステーで簡単に装着できる。
カプラーオンの簡単装着で確実に効果を体感!
‘‘オプカン女子‘‘としてデリカユーザーでもあるブレインストームスタッフのGoiiさん。オフロードイベントやミーティングへの参加など、長距離移動の多い彼女にとって一番効果を体感したのが燃費の向上とのこと。通勤から週末のドライブまで毎日走るユーザーにとっては、パフォーマンスアップやトルクの改善はもちろん、燃費の向上は素直に嬉しい!(取材協力:ブレインストーム/0742-50-6788/https://www.brainstorm.jp/)
オープンエアクリーナーとチャンバーで驚愕の加速に!!
モアパワー。それは軽快な走りを求めるオーナーにとっては尽きることのない夢。それをポン付けで叶えてくれるのがTDIチューニングのサブコンピュータなのだが、その性能をさらに引き立てることができるパーツが「パワーチャンバーZERO-1000」だ。
これは純正のエアクリーナーボックスを取り外して交換するタイプの、むき出し型エアクリーナー。むき出しにすることで吸気流入量がアップし、燃焼する空気量が増えることでパワー&トルクアップに繋がるのがメリット。しかしパイプにエアクリーナーを付けただけでは低速トルクが落ちてしまうのがチューニングの定石。サーキットユースならともかく、日常だと低速トルクが不足し、もたつく原因にもなる。そのデメリットを解消するのがエアクリーナー直後に付けられたチャンバーなのである。
機能だが、まず中高速時には絞られたチャンバー後方のパイプによりベンチュリ—効果を発生させ、スムーズな吸気を実現。一方、低速時には吸気脈動を利用しつつチャンバーに空気を溜めることでトルクを発生させている。またサージタンク的な役目もあり、アクセルのレスポンスも向上。さらにリアルカーボンを用いた外観はレーシーな雰囲気を高めつつ、吸気サウンドもレーシーになるので、走り好きなオーナーは楽しく走れること請け合いだ。
TDI-Tuning JAPANの本社では、TDI-Tuning BOXを無料で取り付けOK。自車に仮装着して試走したうえで、購入するかどうか決めていただければ……とのこと。全国のカー用品店で取り扱い中。
- 住所:大阪府和泉市福瀬町385-1
- 電話:0725-24-3127
- 営業時間:10:00〜18:00(火曜日~日曜日)
- 定休日:月曜日
- HP: http://www.tdi-tuning.jp