約3年の歳月を掛けて誕生したホワイトレタークリーナー。その誕生の裏には、幾多もの失敗の連続だった。その1つが高密度のメラミンスポンジ。確かにこれでもホワイトレターは綺麗になるが、より良い方法を考案したので、お蔵入りとなってしまったのだ。
とはいえ膨大なメラミンスポンジのデータを捨てるのはもったいないし、何かに使えないかと考えた工藤さん。プロモデラーが艶あり素材の艶を消すのに使う事を知り、「じゃあ元々艶消しならどうなるの?」と思い即実行。実は工藤自動車ではマットブラックのオリジナルホイールや金属バンパーを発売しており、お手入れ方法を模索していたのだ。試しに擦ってみたところ、キズが目立たなくなる。また最近多くのSUVで見られる未塗装部品にも効果的。さすがに加水分解で白化した物は復活しないが、成型時の模様が浮き出たフローマークは、油分の減少だけでなく汚れの蓄積でもあるので、根気よく擦れば目立たなくなる。
また拭きあげるクロスも非常に重要で、素材によってはムラや生地の跡が残るものもある。そのため高密度のマイクロファイバーをセットして販売開始。まさに至れり尽くせりだが、工藤さんの地道な研究結果の賜物といえる。未塗装パーツの黒が引き締まりホワイトレターが白くなるだけで愛車の雰囲気は格段にアップ。次の休日は洗車に挑戦してみては?
通常の3倍の密度に圧縮した事で高い耐久性とコスパを実現!
流水を流しながら、たっぷりの水を吹くまで優しく擦る。大きな面だとムラになりやすいので、なるべく長いストロークで施工するのがポイントだ。なお一方向だけでなく、タテ・ヨコ・ナナメと様々な角度で擦るとうまくいく。なお、一度で仕上げるのでなく数回に分け、根気よく作業しよう。
マイクロファイバーと言っても吸水性や柔らかさは全く別物!
北米系の巨大スーパー店で黄色いマイクロファイバーを愛用する人は多い。だが一口にマイクロファイバーと言っても、その柔軟性や吸収性は全くの別物。せっかくスポンジでキズを除去しても、クロスがキズをつけることもある。
ハスラーでも検証してみた
新車登録から5年を迎えるハスラーでも、その効果を検証。屋根のない車庫で保管しており、洗車は1年に数回というかなり劣悪な扱いをしており、フロントフェンダーは徐々にフローマークが出現!1回目でメラミンスポンジにはかなり汚れが付着。これは期待できるか?と思ったが、乾くと再びフローマークが出現。この作業を5回ほど繰り返した結果が上の写真。5年分の汚れが一瞬で落ちる訳はないが、施工前と比べるとかなり薄くなっている。マメに洗車を行ない、根気よく続けるとより綺麗になりそうだ。樹脂コーティングの下処理にも最適だ。
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