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【N’s STAGE / JIMNY WORLD】オフを走る爽快感を全身で感じるフルケージ・フルオープン仕様〝モンスター〟エヌズリミテッド

〝ジムニー遊び〟に焦点を当て、走りやスタイルのみならず、使いやすさや趣味への満足度を高めるカスタマイズを提案し続けるエヌズ・ステージ。その手法は時に大胆に、時に慎重に、ジムニーファンに気付きを与えてくれる。ここに紹介する2台は、公道走行を可能にしたフルオープン ジムニー ・〝Little Monster BLACK BISON CRAWLER(リトルモンスター ブラックバイソン クローラー)〟と、最高のスタイルとご機嫌なサウンドをパッケージしたエヌズリミテッドである。
 前者は、エンジンを660㏄から1500㏄へスワップ+ターボチャージャーで出力をアップ+純正Bピラーを追加した(ナンバー取得にあたり)公道走行可能モデルである。ロールケージ、レカロシート、4点式のシートベルト、専用開発のルーフなど、乗員が安心・安全・快適にアクティビティを体験するのに欠かせない装備は先代から引き継いでいる。
 後者は、エヌズリミテッドの『N’s Limited ALPINESTYLE(エヌズリミテッド・アルパインスタイル仕様)』。前後のバンパーとグリルはアルパインスタイル製のエアロパーツ、そこにジャオス製サスペンション、レイズの鍛造ホイールA・LAP-J、オープンカントリータイヤが標準で装着されている。スタイリングだけでなく、カーオーディオメーカーのアルパインらしく、専用のナビゲーションシステムやスピーカーがセットされ、快適なドライブが楽しめるように考えられている。なお、オプションとしてレカロシートやアウトドアギアほかを用意しているので、自分だけのアルパインスタイル仕様の追求もできる。

■Little Monster BLACK BISON CRAWLER

Little Monster BLACK BISON CRAWLER

カットしたボディを引き立てるべく装着されたボディパーツ。特にWALDからリリースされているブラックバイソンの前後バンパースポイラーやボンネットスクープ、フロントルーフスポイラー、そしてオーバーフェンダーは迫力を増すと同時に高級感を高める。 テールは、クリスタルアイ製のLEDテールに交換しリアビューの印象を変更。
ボディのカットはフューエルリッド上のプレスラインを目安に行なわれた。乗員保護のためにオリジナルデザインのフルロールケージを設置。本格的なオフロード走行を想定し作られているので、強度の面においてしっかりと考慮してある。
オープンでオフロードを走るのは迫力満点であり爽快感も楽しめる。それを同乗体験で味わってもらうためにドアの代わりにパイプを配置。これでより地面を近く感じられる。
ラプターライナーをボディだけでなくインパネにも施工することでエクステリアとの調和を図った。ちなみに塗装の際は、内装を全て外したという徹底ぶり。
ルーフは自社で製作したオリジナル品。素材はFRPを使用した。リアウイングは、WALDブラックバイソン仕様をこのジムニーに馴染むように加工したオリジナルデザインだ。
車高はジャオス製BATTLEZリフトアップコイルスプリングで40㎜のリフトアップ。チタンが配合されたこのコイルは腰がありしなやかさもある。ショックアブソーバーはオーリンズ製の「S46アドベンチャー for Jimny JB64」。リザーバータンク付きなので、激しいオフロード走行が長く続いてもオイルの熱ダレを抑制できる。減衰力は、伸び側・縮み側ともに調整できるので好みのフィーリングを作りだせる。アームはHB1st製の強化アームに換装。これは車高に合ったキャスター角や軽くて強いという特長を持っている。
足もとを飾るのは東京オートサロン2024でWORKが発表した「CRAG・ガルバトレ2」。ディスク部分と2つのリムを組み合わせる3ピース構造(鋳造)で、インセットはクルマに合わせてオーダーできる。ピアスボルトの色の組み合わせは自在である。タイヤはオープンカントリー M/T。サイズはワイドボディに合わせた245/75R16を選択している。
エンジンの熱気を積極的に排出するのがファッドスター製の「カウリングサイドパネル タイプR」。ジムニーの開発者が「ここにダクトを設けたかった…」と語っていたという部分に、スタイリッシュにボルトオン装着できるよう設計。サイドビューの演出はWALDのサイドマフラーの役目。本来はJB74(AT車)用だが、このクルマに合わせて特注加工で装着された。
シートは4座ともにレカロ RCSを装着。4点シートベルトも備えて、オフロード走行で乗員の身体をしっかりとサポートする。インパネ周辺の設に注目。ボディと同じくザラザラした質感のラプターライナーを塗布することでシックな印象に仕上げてある。合わせてステアリングをレアル製に換装したほか、エアコンダイヤルはアルミビレッドのパーツでドレスアップするなど、細部に至るまで隙のないドレスアップを施してあるのだ。

カッコよく遊べて走れるオーリンズショックの実力

多くのモータースポーツにおいて、最高峰のショックメーカーのひとつとして知られるOHLINS(オーリンズ)だが、そのメーカーがジムニー用に製作したのがS46アドベンチャーだ。これは選ばれたショップでしか扱うことのできない製品だとか。スペックは単筒式で前後ともにリザーバータンクが付き、減衰力の調整は伸び側が45段階、縮み側が25段階。専用ステー付きでボルトオン装着が可能だ。

■ALPINE STYLE EDITION

ご機嫌なサウンドでドライブ!新感覚エヌズリミテッド!

エヌズリミテッドのアルパインスタイル仕様は、タイヤとホイールが最初から交換されている。アルミホイールは、レイズ製のA・LAP‐07X(鍛造1ピース ※標準装備はA・LAP‐J)で、タイヤは、トーヨータイヤ・オープンカントリーR/T(185/85R16)という間違いのない組合わせとなる。撮影車両は、オプションのオープンカントリー785を履かせている。

パワー&トルクUPで脱ジムニー宣言!

エヌズ・ステージでは動力性能を高めるパーツ開発にも余念がない。ジムニーJB64用のJIMNY WORLパフォーマンスECUは、最高出力(パワー)83.4PS/6100rpm、最大トルク11.38kgf・mを絞り出す!純正が60PS/9.4kgf・mなので、数値だけでも相当なスペックアップとなるのだが、体感フィーリングはスペック以上にパワフルで、それでいて乗りやすい。前後にアイアンバンパー、ルーフにルーフラックを搭載した重量級カスタムを施したアイアンマン(ジムニー)にこのECUをインストールして試乗したが、そのトルク感はもはやジムニー シエラレベル。約2年の歳月をかけてエヌズ・ステージが開発したこのECU。手に入れて損はない!
リアル4X4ギアメーカーであるヘイマー社とコラボレートして開発したJB64がベースの「エヌズリミテッド・フィッシングマスター アイアンマン」。悪路から生還できるサバイバル性能を求めた本格オフローダー仕様だ。

多彩なオプションパーツで用途に合わせてスタイルUP

アルパインスタイル仕様をさらにスタイリッシュに飾るのがジャオス製カスタムパーツ。フェンダーガーニッシュやボンネットディフレクターなどの大物から、ドアハンドルプロテクターなどの小物まで、さまざまなパーツで個性を演出できる。カスタムパーツのバリエーションの多さ、これもエヌズリミテッドの魅力である。撮影車両にはさらに荷物を積載するだけでなくLEDライトも装備する機能的なルーフラックが「HAMER(ヘイマー)4×4」社のルーフラックが付いている。これはエヌズリミテッドのアイアンマンにも装備されている、本物のアドベンチャーギアで、こうした本格的なパーツとの相性の良さもアルパインスタイル仕様の特徴だ。

街中や高速道路からダートやクロカンなど、あらゆるシーンで乗り心地と気持ち良い走りを実現するジャオス製VFSサスコンプリートキットに換装した足回り。リフトアップにともなう各部の補正もしっかりと行ない、車検にも対応。車高をアップしても安心して乗れる一流メーカーならではのコンプリートキットだ。
アルパインスタイルはカーオーディオメーカーのアルパインのカーディーラー。このコンプリートモデルとエヌズリミテッドがタッグを組んだジムニーには、カーナビに加えてツィーターやウーファーなども装着されている。好きな音楽をいい音で。カッコイイジムニーとドライブ。そんな素敵な時間をこのアルパインスタイル仕様なら叶えられるのだ。
  • エヌズ・ステージ/ジムニーワールド
  • ☎019-632-6222
  • http://ns-stage.jp
  • 取材協力:ジムニーワールド宇都宮
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