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【JAOS】伝統のスタイルを継承した個性豊かなカスタムパーツ誕生

三菱自動車製ピックアップトラックとしては13年ぶり、副変速機をもつ本格4WDとしては実に5年ぶりとなる新型トライトンの国内登場は、4WDファンだけではなくアフターパーツメーカーをも歓喜させた。そのうちの一つが2025年に創立40周年を迎えるジャオスだ。
アフターパーツメーカーとしてだけではなく、自動車メーカーとのコラボレーションや海外モータースポーツへの参戦など様々なシーンで活動するジャオスだが、その一貫したコンセプトは「4WD専業」であること。4WDユーザーが「なぜそのモデルを選んだか」を突き詰め、時に寄り添うことで開発アイテムの取捨選択を行なってきた。その成果物が「ベースモデルを正常進化させるエクステリアアイテム」であり、「コンフォートとスタビリティを両立させたサスペンションアイテム」なのだ。一見するとシンプルなスタイリングのジャオス・カスタムだが、そこには「ベースモデルを尊重する」というコンセプトが流れている。
そんなジャオスだが、1990年代、初代パジェロV系の隆盛と共に成長を遂げてきたのは古くからのヨンクファンには周知の通り。そんなわけで、三菱自動車製本格4WDであるトライトンは旧知のバディ復活に近い思いであったという。
また、トヨタ・ハイラックスを用いた海外モータースポーツへの参戦によって、ピックアップトラックに対するカスタムノウハウも十分。新型トライトンを受け入れる体制は十分すぎるほどに整っていたというわけだ。
そんなジャオスのトライトンカスタムをここでは紐解いてみたい。

■MITSUBISHI TRITON GSR JAOS Ver.

BATTLEZリフトアップセット(試作)

ジャオスのカスタマイズスタイルに欠かせないのは、機能部品ブランド「BATTLEZ」のアイテムで構築されたリフトアップ。トライトンに対してはフロントはスプリング、リヤにはスペーサーが設定される予定。ピックアップとしては望外に乗り心地の良い同車用アイテムの開発には慎重を期したというが、撮影車両にセットされていた試作品は、すでにBATTLEZブランドに相応しいコンフォートライドとハイスタビリティが両立されていた。

東京オートサロン2024展示用に三菱自動車から貸し出された車両はシンプルな〝GLS〟。しかしデモカーとしてジャオスが導入したのは、エクステリアアイテムが充実した〝GSR〟だった。これは「どちらのユーザーにも満足していただける商品開発を行なうため」。GLSはデータ取りが終わっているうえ、素のボディにアイテム装着を行なうのはそれほど難しいことではない。しかし、エクステリアアイテムが装着されているモデルの場合、同時装着するには取り付け難易度が数段高まる。逆に交換装着となると、それが納得できる機能や魅力が必要だ。そこでアイテム装着の実践・検証を行なうためGSRを導入した。
導入から数か月。東京オートサロン2024にてGLSベースでお披露目した「JAOS style フェーズ1」をGSRで再現したのが今回の取材車両。GLSで好評だったベッドラックはGSRに標準装備のスタイリングバーと同時装着できないため、別の積載アイテムを検討中とのこと。また、「フェーズ1」と銘打ったからには「フェーズ2」の登場に期待がかかるが、実はフェンダーガーニッシュが既に開発スタートしている。GSRには標準で、GLS
にもオプションで大きなホイールアーチが設定されているので一時は開発を断念したのだが、上記で述べたようにトライトンに対するジャオスの熱い思いが開発を留まらせなかったようだ。その他にも検討中アイテムが控えているというから、今後もジャオスのトライトンカスタムから目が離せない。

BATTLEZマフラーZS-S (開発中)

デリカD:5用マフラーでもお馴染みのサイド出しマフラー。SUVでは機会の多い、荷物の搬出入など後部作業の際に排気ガスが直接かかることを防ぐ。高品質なオールステンレス製。もちろん新騒音規制をクリアしたリーガルモデルとなる予定。

JAOSマッドガードⅢ (開発中)

4WD&SUVリアビューの定番と言っても過言ではないエクステリアパーツ。装着するだけでヨンクらしさが増すビジュアルだけではなく、大きなタイヤからはね上げられた泥などからボディを守る機能性は万人が認める。

JAOSサイドステップ ブラック

乗降性というステップ本来の機能とサイドシル部分のガード、そして極太チューブによる4WDらしいスタイリングを兼ね備えた人気アイテム。ステップ部分には高品質なインジェクション成形樹脂を採用しているのはいかにもジャオス製品らしい。

JAOSドアハンドルプロテクター

「つかむ」という動作によって、爪によるスクラッチが付き物のドアハンドル周辺。そこで、PVC樹脂シートでボディをカバーするのがこの商品。定番のカーボン柄に加え、細かな幾何学柄が特徴の「ジオメトリック」が新たにリリースされた。

JAOS TRIBE CROSS

ジャオスが運営するTEAM JAOSのモータースポーツマシン用に、日本の誇るホイールメーカー「ENKEI」と共同開発された4WD専用ホイール。Wフランジリムやディスク外周に配されたリブ形状がそのパフォーマンスを物語る。

JAOS フロントスキッドバー(開発中)

どんなSUVでも、装着すると途端に「JAOS style」に仕上がるというキラーアイテム。撮影車両に装着されているのはブラックバーと梨地プレートの組み合わせだが、ポリッシュバーやブラックプレートとの組み合わせなども可能だ。

JAOS LED フォグランプ 26C

最近は標準でフォグランプが装着されているモデルが多いが、それでもフロント部には丸形のフォグランプを装着したいのが4WDユーザーの心情。4灯同時点灯ができないよう開発されたリレーハーネスを付属しているので車検も問題ない。

■MITSUBISHI TRITON GLS JAOS Ver.

ジャオスにとっては待ちに待ったトライトンだけに、一刻も早く手掛けたい。そんな折、三菱自動車工業より「東京オートサロンでトライトンの登場を一緒に盛り上げてくれないか」とのオファーが届いた。実は新規アイテムを立ち上げるにはあまりに短期間であったが、なんとか展示モデルとして仕上げたのが「TRITON GLS JAOS ver.」だった。

『GSR』『GLS』それぞれの個性を生かすような商品開発

『JAOS style』のポイントとなるエクステリアアイテムは『フロントガード』と『フェンダーガーニッシュ』です。ところがトライトンの場合、『GSR』には両方とも標準で装着されています。そこで、サイドステップなどそのままでも共有できるもの、そして純正パーツを取り外していただければ装着できるものと大枠では2タイプとなりますが、『GSR』『GLS』どちらのグレードのユーザー様にもご満足いただけるよう商品開発を進めています。(株式会社 ジャオス
企画宣伝部 吉田哲也氏)