今年、創業から半世紀を迎えた奈良の老舗メーカー『シルクロード』。当初はラリーやダートトライアル競技を楽しむユーザーを対象としてきたが、2011年の東日本大震災の時にリフトアップしたクルマの有用性を実感。それ以来、速さを追い求めるだけでなく悪路を走破して支援物資を届けられる走破性の向上や、避難生活時にプライバシーを確保できる車中泊車両の開発へとシフトしてきた。
また4WD・SUVのオリジナルパーツはJB23の時代からジムニー用を展開しているが、今回新たにエブリイ用が加わることとなった。クロスカントリー4WDだけでなく、最近では様々な車種でリフトアップスタイルを見かけるようになっている。車高を上げること、タイヤサイズを大きくすることが広く認知されつつあるなど、軽トラ＆軽バンの四駆的カスタムも例外ではない。
さて、今回シルクロードがリリースしたのは、加工や塗装が一切不要なフェンダーエクステンションとサイドパネルだ。ABS素材を採用するので、まさにシンデレラフィットなバツグンの装着を実現。もちろん保安基準にも適合しており、構造変更などは不要。またフロントが35㎜、リヤが25〜50㎜で調整可能なリフトアップキットは、ノーマルサスペンションにスペーサーを組み込む方式で、乗り心地の変化もない。機能も快適性も追求する。それがシルクロードの提案するカスタムだ。
■EVERY DA17V【35mm LIFT-UP】
エブリイ DA17# リフトアップキット（2WD/4WD対応）
フロント
リア
仕事から遊びまで、幅広い用途で使われる軽バン。その機動力をシルクロードのリフトアップキットならば、文字通りさらに高めることができる。今回のデモカーのエブリイはノーマルスプリングを変更せずに、その上にスペーサーを組み込む方式で車高をアップ。リアのスペーサーは可変式なので、好みの姿勢をチョイスすることもできる。細部を見ると、リアショックやリアラテラルロッドも延長しており、ロードクリアランスを拡大しつつ快適性も追求している。
リアラテラルロッド（2WD/4WD対応）
リアショック延長ブラケット&ブレーキホースセット
リアセンターブレーキのロングホースは、シルクロードと創業が同じ年で、高い信頼のあるキノクニエンタープライズ製（今回の緑デモカーや撮影場所でも協力いただいた）。匠の手によって、1本ずつハンドメイドで製作された逸品だ。リフトアップに伴う安全性もおろそかにしないのが、シルクロードのカスタム哲学なのだ。
エブリイ DA17# EZホーン
エブリイ DA17# サイドパネル
ボディサイドの表情を豊かにすることで、エブリイのギア感を高めてくれるサイドパネル。ABS素材を黒シボで仕上げているので塗装は不要だが、視覚的効果はバツグン。なお、片側9㎜ワイドで設計されており、装着したままで継続車検を通すことが可能。取付けは両面テープでの貼り付け式のため、DIYでの装着に挑戦しても良いかも。
■EVERY DA17V【30〜35㎜ Down】
リフトアップしたクールカーキメタリックパールに対して、こちらのホワイトエブリイは、ダウンサスのインストールによって30〜35㎜ダウン仕様に。もちろんフェンダーエクステンションは、リフトアップ車にもローダウン車にも対応する。
エブリイ DA17# フェンダーエクステンション
フロント
リア
サイドパネルと同様に、9㎜ワイドで設計されたフェンダーエクステンション。フェンダーアーチをノーマルよりも下げたアーチダウン形状（前後とも約20〜25㎜程度のアーチダウン効果）で、リフトアップ。ローダウンのどちらにも対応する。またダミーボルトのあり/なしも設定し、好みのスタイルにアレンジが可能だ。わずか9㎜の違いでもタイヤやホイールの選択肢が広がるし、ボディサイドに黒が入ることで引き締まる。まさに、カスタムの可能性が高めるアイテム。
フィッティングはバツグンで、装着は両面テープでの貼り付け式を採用。さらにフロントはフェンダー先端のクリップと共締めし、確実に固定する。
今回のデモカー2台の足もとは共に14×4.5J+45サイズを、MIDホイールから選択。2本とも幅広いデザインとサイズをラインナップする魅力溢れるブランド『ナイトロパワー』ブランドの2024年最新モデル。リフトアップ車に装着したのは、レンコンデザインとカラーリングが秀逸な「H12 SHOTGUNタクティカルエディション」。一方のローダウン車両には6スポークの「M6 CARBINE」をセットしている。
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