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2019年以来5年ぶりの「AXCR参戦」クラス優勝を目標にプラドが再び翔ける!

2023年にXCRスプリントカップ『ラリー北海道』でクラス優勝を果たした、俳優 哀川 翔さんが総監督を務める『FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES』が、2019年以来5年ぶりとなる『アジアクロスカントリーラリー(AXCR)2024(8月11日~17日タイ王国スラタニ-カンチャナブリ)』への参戦を発表!去る6月26 日に千葉県JA公認・オートランド千葉のダートトライアルコースにおいて、 船積み前最後の国内テストシェイクダウンを実施した。マシンは先述のXCRスプリントカップでも使われたTOYOTA LANDCRUISER 150 PRADO FLEX RACING SPEC.をベースに、SS壮行距離は1日に200㎞オーバー、 悪路のロングドライブが続くAXCR用に軽量化や足回りの強化を施して使用する。

 そして実際に整備・モディファイされたプラドを川畑真人選手がシェイクダウン!哀川翔総監もサイドシートに乗り、車両のポテンシャルの確認や挙動と足回りを中心としたセッティングを助言した。今回のテストは当初の終了予定時間をオーバーするほどの熱の入りようで、足回りのセッティングを繰り返し確認しては煮詰めていく。これまでAXCRで何度も超えてきた大きなギャップ(哀川翔曰く、予想を超えた穴の連続)やマッド路面など、タイ国内の路面に対しての経験則から、ついに2人の意見が一致したセッティングを出すことができたのであった。
 もちろん国内テストでの課題はまだあるが、メカニックを担当する中央自動車大学校(CTS)の職員と学生、さらに今回から実際にAXCRに帯同するFLEXから選抜されたメカニックがマシンの最終調整を行なって、戦いに向けて無事に船積みされたという。
 なおテストの合間にはカンファレンスとして、哀川翔総監督と川畑真人選手からAXCR2024のクラス優勝に向けてへの決意表明と質疑応答も行なわれた。さらに昨年クラス優勝を果たしたXCR スプリントカップ/ラリー北海道への参戦もサプライズ発表!話題の新型・三菱トライトンをラリー車に換装中とのことで、川畑選手はこの大会の連覇を目指すという。FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRESの今後の活動から目が離せない!

FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES

チームの総監督を務める哀川翔さんは、自らハンドルを握ったAXCR2018や総監督として参戦したAXCR2019を振り返り 「今回は5年ぶりのAXCR参戦だけど、前回(2019年)はクラス2位という結果だった。川畑くんなら必ず完走してくれるでしょう!」と激励。それに対しドライバーの川畑選手は「国内のクロスカントリーラリーで戦って経験を積んできた。マシンもこれなら問題ないですし、当然クラス優勝を目指します!」と真夏のAXCRに向けて闘志を燃やしていた。

AXCR2024に参戦ラリープラドは、パフォーマンスを体現する機能美をFLEX流の考えに基づいてカスタム。ちなみにボディは剛性のアップとさらなる軽量化を実施。車体架装メーカーのトノックスの協力のもとで、ボンネット、リアドア、リア&クォーターウインドウをFRP化。これで約100㎏近い軽量化を達成。川畑選手もこの軽さには驚いていた。

交換されたリアホーシングに収まるデフには、悪路でのトラクション確保に有効なOS技研のLSDを装着。ブレーキはプロジェクトμの大径ローター&6ポットキャリパーへ交換。ホイールはフローフォーミング製法で高剛性・軽量性に優れているクリムソンのホイール・MG アーマーFF(17×8.0J+20)。
チーム名にもある通り、サポート体制が築かれるトーヨータイヤ製のオープンカントリーM/T(LT265/70R17)タイヤを装着。オフロード走破性はもちろん、耐久性にも定評があり、トレッド面だけでなくサイドウォール部分にも高強度を持たせて、過酷な環境にも耐えうる仕様となっている。哀川翔監督も「以前のラリーでもパンクすることなく走り切れた!」と信頼を寄せている。
レーシングプラドのフロントサスペンションは、アッパーアーム&ロアアームにTOTAL CHAOS FABRICATIONのロングトラベルキットをセット。これにより、ワイドトレッド化とロングストローク化を実現。また同時装着するダンパーは前後ともにKINGショック。これにHALのワンオフ低反発タイプのスプリングを採用。リアは大幅な軽量化にあわせてソフトなものを組み合わせる。
シートはブリッドのフルバケで、シートベルトはサベルトの4点式、ラゲッジにはCTS生徒達が製作したスペアタイヤラックが収まる。TOOLメーカーのTONEからは工具が提供されている。
AXCR用に大幅な軽量化や足回り強化などを実施されたアジアクロスカントリーラリー2024 AXCR仕様の150プラド FLEX Racing SPEC.の国内シェイクダウンを川畑真人選手が敢行。同時に哀川 翔総監督も実際に助手席に乗り込んで、車両の確認をはじめ、足回りの挙動を見ながらセッティングを進めていく。
AXCRは、東アジアならではのモーグル路面(哀川翔総監督曰く、「舗装路ですら突然巨大な穴(陥没部)が現れるから要注意!」という)や、激しいぬかるみのマッディな路面で競われる。最終的には、哀川総監督と川畑選手の意見が一致し、AXCRを走るに適したセッティングを導き出せた。今回もチームを陰でサポートするサービス部隊が充実。中央自動車大学校(CTS)の職員と学生、そして実際にAXCRに帯同するFLEX(フレックス)から選抜された3名のメカニックがテストに同行し、さらに船積みまでの最終調整を行なっている。
クロスカントリーラリーの経験を積んできた川畑選手の走りは、まさに鬼神の如き速さを手に入れている。やはりドライビングテクニックは折紙付きで、今回のシェイクダウンでも人馬一体感のある走りを披露。まだ足回りのセッティングを煮詰めている途中ではあったが、目標とする勝利に手が届きそうな予感があった。
TOYO TIRESやCRIMSON…といった有名メーカーがチームをスポンサーとしてサポートする中、今回も本誌レッツゴー4WDもスポンサーになりました!読者の皆さんも共に応援しましょう。
参戦発表会には最新のFLEXデモカーも展示された。さらにアップデートしたNEW衣装でFLEXGIRLの寺地みのり(写真左)さんと原あゆみ(写真右)さんが、イベントに花を添えた。なお寺地さんは実際にAXCRにも同行し、ラリーを盛り上げてくれる。
AXCR2024への参戦発表だけでなく、XCRスプリントカップ北海道第4戦『RALLY HOKKAIDO』に投入されるミツビシ・トライトンFLEX Racing SPEC.でのラリー北海道参戦を明らかにした哀川翔総監督と、大会連覇を目指す川畑真人選手。マシンの詳細などは、また別の機会にお知らせしよう。

チーム概要

【FLEX SHOW AIKAWA Racing with TOYO TIRES】

参加車両●アジアクロスカントリーラリー2024 AXCR仕様
TOYOTA LANDCRUISER 150 PRADO FLEX Racing SPEC.

総監督●哀川 翔 ドライバー●哀川翔

◀ ◀ ◀ 公式インフォメーション●http://www.magicaltv.net/flex_racing

車両製作協力●中央自動車大学校 CTS(http://cts.ac.jp

FLEX●https://www.flexnet.co.jp