■WRANGLER DURATRAC RT
ロックやマッドといったオフロードを果敢に走破できるポテンシャルを与えたMTタイヤのようなトレッドデザインを採用しながら、その走りにATタイヤ的な日常性能を織り込んだのが、グッドイヤのオフロードタイヤ『WRANGLER(ラングラー)』の最新モデル『DURATRAC RT(デュラトラック アールティー)』だ。その名の通り、ラングラー・デュラトラックの後継タイヤだが、RT(=ラギッドテレーン)タイヤとして新生している。高い走破性を感じさせる印象はあるが、パッと見にはオンロードにおける快適性(日常性能)は読み取れない。デザインはMTと見紛うようだが、詳しくチェックするとセンターとショルダー部での役割分担が理解できる。
ワイルドでオフロードでは頼もしく、より凝ったデザインのブロックパターンやショルダーデザインを採用しながら、一方でセンター部にはハンドリングや静粛性を求めたAT的な役割を与え、MTとATが融合したパフォーマンスを両立していることがトピックなのだ。さらにブロック剛性を引き上げるため、ショルダーのブロックをつなぐタイバーを採用。また、スノーフレークマークが刻印されていることもポイントだ。
今回のテストドライブは〝オールラウンドミニバン〟を謳うデリカD:5のオーナーカーでチェック!ズバリ、迫力あるリフトアップしたD:5との相性はバツグンだった。日常的なロードノイズはノーマルより当然大きくなるが、角が取れた音質には不快感がない。何より感心したのはハンドリング。オンロードのワインディングでもダートランでも、自由自在に操ることができて、ドライブが楽しくなる印象があった。デュラトラックRTは、オフロード走破性を引き上げながら、日常に求められている快適性を犠牲にしない!まさに、四駆オーナーが求めるすべてをクロスオーバーし、行動範囲を大きく広げてくれるタイヤだと感じた。
ラングラー・デュラトラックRTの特徴
トレッドパターンだけでなく、その中身も要チェック!オフロード性能に求められる高耐久性コンパウンドを採用したほか、トリシールドテクノロジーサイドウォールのプライを3層構造として、LTタイヤに求められる高い耐外傷性を獲得。また、リムプロテクターによりリムとタイヤを傷から保護。オン・オフ問わず、走行時に安心できる機能である。
オーナーに聞く魅力!
前期型デリカD:5から、2019年に後期型に乗り替え、以降他社のオールテレーンタイヤを履いていた山中さん。デリカファンミーティング2023のグッドイヤーブースにデモカーとしてデリカを展示したことから同社との付き合いがはじまり、モニターとして日本未発売サイズのLT245/70R16を装着するに至った(グッドイヤーによると、今後このサイズのラインナップ追加を検討しているとか)。ちなみに合わせたホイールは、友人から譲り受けたWORK・CRAG GALVATRE(16×8J±0)だ。
交換して約1カ月経ったデュラトラックRTの感想を山中さんに伺ってみた。「まだオフロードは走っていないため、一般道と高速道路のみを走った感想です。オールテレーンタイヤより幅広い環境に対応できるラギッドテレーンタイヤということで、音や乗り心地、高速安定性は大丈夫かな?という疑問は最初ありました。しかし、それらは全て良い意味で裏切られました(笑)。タイヤのアタリは柔らかめで、感覚的にはスタッドレスのそれに近いのですが、同時にしっかりとコシがあるため高速走行でも不安はありません。さらにワダチに対して強い印象で、直進安定性に優れているとも感じます。また乗り心地は良く、静粛性も高いので、長距離移動でも疲れにくいです。それとスノーフレークマーク付きなので、突然の降雪にも対応できるのも心強いですよね。ワイルドな見た目も魅力で、足もとがしっかりボリューミーになるのもとても気に入っています」と、かなりRTの愛好者になっていた。
DFM2024グッドイヤーブースにこのデリカD:5の展示決定!
- 日本グッドイヤー
- https://www.goodyear.co.jp