TOP > 記事 > 【MASTERPIECE】ノーマルとは異次元の走破性!74用に続き23用も遂に誕生!

【MASTERPIECE】ノーマルとは異次元の走破性!74用に続き23用も遂に誕生!

コンパクトなボディでありながら、極めて高いオフロード性能を持つジムニー。そのオフロード性能をもっと高めたいと考える専門店が日本全国に存在するが、神戸のマスターピースはその最右翼と言えるプロショップだ。多くのお店は3インチ程度までのリフトアップを提案するが、マスターピースは5インチリフトアップという圧倒的な走破性能を実現した。
 オフロードでの走破性を高めるには、大きなタイヤを装着する事が必須!もちろんそのままではタイヤがボディと干渉するので車高をアップ。それに加えマスターピース独自のトラクションリンクは、ストローク時のねじれを解消し、スムーズな動きを実現。オン/オフを問わず路面への追求性が高まっているのだ。加えてスタビライザーを外す事で、『ありえない!』と思う様なストロークを実現している、という訳だ。
 もちろんサスペンション各部の補正や、駆動系の延長も実施。何より車重が増えているので制動性能も高めるなど、全体のバランスをしっかり見極めたカスタムを施している。
 こんなアグレッシブなJB74を見たら、64や23のオーナーもウズウズするのは当然だ。そんな要望に答え、待望のJB23用の5インチが遂に完成!「ジムニーでオフロード走行を楽しみたい!」そう思っているユーザーは、マスターピースに相談する事を強くお勧めしたい。

しっかりストロークする足回りに注目!

2022年に発表されたマスターピースの5インチリフト・アルティメイトセット。スタイルだけでなく極めて高いオフロード性能を実現しつつ、保安基準や車検にも適合した、文字通り究極を目指したリフトアップスタイルと言える。ベース車両はJB74だが、当然64用やさらには23用のラブコールが殺到。そこで約1年間の製作期間を費やして、遂にJB23用の5インチリフト仕様が完成!深いモーグルも意に介することなくクリアできるほどで、まさに「ジムニーを超えたジムニー」と表現すべき仕様と言えるだろう。

■JB74

前後バンパーは強固でコンパクトなスチール製に交換。タイヤの直径は802㎜もあり、ラージクラス4WDが標準装着するサイズに匹敵する。余分な装飾は施さず、走破性を高める事に重点を置いているので、むしろシンプルなスタイルに仕上げられている。

パイプで構成された非常にシンプルなオリジナルバンパー。純正フォグを装着できるブラケットもオプションで設定されている。
中央部はパイプ形状で、コーナー部はBOX構造を採用するオリジナルバンパー。強度はもちろんだが、軽さも考慮している。
オフロード走行時に破損しやすいサイドシルをしっかりガード。本格的なオフロード走行のためには欠かせない装備といえる。
フロントのリーディングアームを変更し、キャスター角を補正。またピボット部にブラケットを追加し、5インチに対応させる。
5インチリフトの場合、フロントラテラルロッドの補正も必要となるが、自然な挙動のためにステアリングロッドもアップさせる。
スタビラーザーをレスにしているが、走行時の高い安定性を実現するために、タフドックのステアリングダンパーに交換する。
非常に荒々しいトレッドパターンが特徴的なジオランダーX-M/T。ホイールはより軽くなった、ハセスペックIIを組み合わせる。
大きなタイヤに変更すると、どうしても制動性は低下する。安心して走れる様にパッドだけでなくローターも大型化し性能をUP。
リヤのトラクションリンクはホーシング側の固定部分のリンクを増やす。これが非常にフレキシブルな動きに貢献している。
大径化されたタイヤが目一杯縮むとボディと接触する場合がある。そのためバンプストッパーを延長し、破損を防止する。
オリジナルの5インチアップスプリングで車高をアップ。ショックアブソーバーは専用に開発したモンローのサムライショックを組み合わせている。
リヤのラテラルロッドは、ボディ側ホーシング側それぞれにブラケットを追加。極力水平となる様に考慮されたレイアウトを実現。
クロスメンバーとプロペラシャフトの接触を防ぐため、クロスメンバーダウンブラケットを追加。細かな部分までしっかり手が加えられている。
アンダーガードやタンクガードも装備。もっともこのタイヤサイズなら、どこにもヒットしないと言っても過言ではないが。

■JB23

サスペンションチューニングや制動性能など、機能面を重視したカスタムメニュー。オリジナルの9㎜ワイドフェンダーを追加する事で軽自動車規格のまま7.00R16のタイヤを納めている。黒いバンパーとフェンダーアーチのお陰で、スポーティな印象を強調する。
リフトアップ量はJB74と同じく5インチ。スプリングはJB23用を専用開発。細かな補正パーツ類はJB74用と共通で、基本的に同じ構成と言っても良いだろう。前後のアームも交換しスタビライザーをレスにする事でサペンションの自由度を拡大させるが、走行時の安定感を高めるためにステアリングスタビも追加する。もちろん制動性能も疎かにせず、いつでも安心して止まれる性能を実現している。今回のデモカーには装着されていないが、マスターピースではヒューズを交換するチューニングメニューも実施中。以前試乗した5インチリフトのシエラは、タイヤサイズが大幅に変更されているにもかかわらず、驚くほど軽快な走りだと実感した。
NEO FuseとNEO earth。ジムニーに使用されているヒューズを置き換えるだけで、驚くほどポテンシャルやレスポンスがアップ。またしっかりしたアースに変更することで、潜在能力をフルに引き出せる。
コンパクトなバンパーに交換し、スキッドプレートも装着、スタック時にちゃんと牽引できる頑丈なフックも2個装備する。
リヤのナンバープレートは、オフロードで一番ヒットしやすい。そこでテールゲート内に移設し破損を防止する。
 
9㎜ワイドのオーバーフェンダーを追加。これにより、タイヤの選択肢が広がり、7.00R16のジオランダーM/T G003を装着。