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【To Fit】サビの発生を電子の力で抑制!下回りだけではなく塗装の劣化にも注意!

 古いクルマはもちろん、新車でもクルマのボディは常にサビの危険にさらされている。とくに冬になると、融雪剤や潮風が車両に付着して乾燥し、継ぎ目や見えない部分に塩分が固着する。雪国に行くことがなく市街地走行がメインであっても安心するなかれ!融雪剤地域からクルマが運んでくる塩分は、下水に流れない限り循環している状態なのだ。
 さらにスパイクタイヤが禁止されてから、冬の融雪剤の散布量は大幅増量中。昨今の大型台風の影響で、海から20㎞以上もの内陸にまで海の塩は潮風で運ばれてくるし、黄砂の車体への粘着性、それに付着した大陸の工業地帯からの微粒子化した酸化有害物質などなど、様々な原因でサビや塩害は起きているのだ。今冬はラニーニャ現象で雪が多いと予測されているので、まさにダブル、トリプルでボディが攻撃を受けるのだ。
 もちろん自動車の鉄部分は錆びないように塗装されている。しかしこの塗装は飛び石やこすり傷はもちろん、ブレーキやカーブのGなどの繰り返しによる負荷、紫外線や液剤の影響によって、ボディの継ぎ目部に塗装の亀裂が入り、その下の鉄の密閉部分にも湿気や水分が侵入し、塗装というバリアが破られる。そうすると、サビは始まってしまう。
 また直接水分が侵入し、金属の持つ電子が水に奪われる現象が起こると、中側にもサビは発生。これは傷ついたガードレール、日に当たったエアコンの室外機やシャッターでも起こる現象だ。さらに塗装には肉眼では見えない凹みや穴が多く存在しており、塗装の劣化でそれが金属部まで達することもある。車重があってオフロードを走る機会の多い4WDはこの傾向が高いのだ。
 これに洗車だけで対応するのはなかなか難しい。そこで効果的な対策が、テスターでも検出できないほどの微弱な電流を塗装の表面に連続的に流すことが有効とされる。電気的なバリアを張ることで、ボディへの浸食を防ぎ、サビの発生を防ぐというシステムというワケだ。
 そこでオススメなのが、ツーフィットの『ラストストッパー』。自動車用として開発するため、数年かけて沖縄から北海道までの全国各地・四季を通して検証されている。またディーラーやユーザーからもラストストッパーの装着の有無で、数年後のボディの輝きが違うとの声も多くあるほど高い効果を発揮している。
 12V&24V用をラインナップし、すべてにオートプロテクト機能付き。ラストストッパーを導入すれば、洗車ができない内側のサビの不安を解消できるのである。

D:5やデリカミニに対応する製品群

ヘビーデューティータイプ

レギュラータイプ

ラストストッパーは完全防水仕様。水分が装置内部に浸入するのを防ぐためにケースは密閉され、さらに基板にも防水処理を実施。水気や湿気に対する対策も万全だ。
気付きにくいが、例えば走行中にアームをぶつけていたりすると、下回りの塗装が剥がれてサビが発生してしまうケースがある。さらにボルト類は、どうしてもサビやすいポイントだ。一度サビるとこれらは一気に広がる可能性がある。サビは見えるところより見えないところの方が怖いのだ…。

実験開始後48時間経過

ラストストッパーを装着した場合と非装着の場合を想定し、鉄板に塩水を噴霧して、48時間後のサビの発生を実証実験で比較。ラストストッパーを装着した鉄板(右側)はサビの発生をほぼ完璧に抑えたのに対し、非装着の鉄板(左側)には、多量のサビが発生してしまったのだ!

過酷な使用環境にも配慮した防塵・防水設計

デリカD:5への装着は簡単で、下の手順通りに進めていけば専門知識がなくても、DIYで取り付けることができる。

1

バッテリーにアクセスするためエアインテークを取り外す。2つの12㎜ボルトを緩めて引き抜くだけだが、固く締まっている場合もあるのでCRC塗布後に大きめのメガネレンチやラチェットでボルトを緩めることをオススメしたい。

2

本体を装着する場所を決めて、赤い線をバッテリーのプラスターミナルに配線する。
※ターミナル接続の際、端子をバッテリーか ら完全に外さない。

3

黒い線をバッテリーのマイナスターミナルに配線、本体のLEDランプが点灯していることを確認する。

4

エンジンルームの適当な場所にボディアースと同じ要領で塗装されているボディのボルト等にクリアワイヤー(短い方)を配線。配線を引き延ばして後方部でポイントを取るのもいい。各ワイヤーは振動抑制や回転部に絡まないように付属のタイラップでしっかりと固定。

5

本体の固定場所は、作動状態がすぐに確認できるように視認しやすい場所が良い(エアクリーナーボックス上部などがオススメ。ただし取付けの際は、接着面を脱脂して油分を取り除くべし)。

※スケルトンワイヤーは必ず塗装面に接続。剥き出しの金属に取り付けると、サビがそこに集まってしまう。スケルトンワイヤー(長い方)はフレームに接続して使うと良い。