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2024.01.29

【JAOS】日本のジープには日本のジャオス!ジャオスパーツ満載のデモカーを取材!

4WD&SUV用パーツ専業メーカーとして国内はもとより海外にまでその名を知られるジャオス。創業40周年を迎えようとする同社は、小はジムニーから大はLLEXUS LXまで幅広いパーツラインナップを揃えることでも知られているが、輸入車であるジープラングラー用パーツも定番として認知されている。今回のジープカスタムブックでは、そんなジャオスのパーツが満載されたデモカーを借り出し、同社の地元群馬は赤城山までのショートツーリングを楽しみながら(役得)、サスペンションを中心に、パーツに込められた“ジャオス・スピリッツ”を考えてみたい。

進化しつづけるニーズに卓越した技術力で対応する

重量級のボディと前後リジッドというラングラー・アンリミテッド用のサスペンション開発には、通常以上の手間と時間がかかったというが、見事に「コンフォートライド(快適な乗り心地)」と「ハイスタビリティ(高い安定性)」の両立に成功。ジャオス自身が危惧していた「アメ車であるラングラーのユーザーが我々国産パーツメーカーの製品を受け入れてくれるか」という心配は杞憂に終わり、瞬く間にカスタマイズのスタンダードと相成った。実際、BATTLEZサスペンションでリフトアップされたJKラングラー・アンリミテッドをテストドライブさせていただいたことがあるが、標準車の若干バタついた乗り味がしなやかに躾けられていて少し驚いた記憶がある。その秘密は、もちろん丹念な走り込みによるチューニングがベースとなっていることは間違いないが、チタンが配合されたコイルスプリング「BATTLEZリフトアップスプリングTi‐W」と、周波数感応バルブ「ハーモフレック」を内蔵した「BATTLEZダンパーVFA」の組み合わせが肝だという。そして、いよいよ現行モデルであるJLラングラー・アンリミテッドが2017年に登場するわけだが、ジャオスでは国内正規導入開始前に自車での研究開発用に車両を直輸入するという力の入れよう。そして、国内正規モデルよりも一足先にJLに触れたジャオススタッフは、その劇的な進化に驚いたという。
 「JKは、いい意味での『トラックっぽさ』があったので、その部分をうまく煮詰めた結果、国産SUVに慣れた方にも違和感なく楽しんでいただけるサスペンションができました。ところがJLはその点でスキがないというか、生意気を承知で言わせていただくと最初から高いレベルで仕上げられているので、『これはチューニングに苦労するな…』と即座に感じました。更に標準でモノチューブダンパーが装備されているので商品設定にも悩みました」とはジャオス広報の内田氏。それまで、一部のプレミアムモデルを除き、BATTLEZのダンパーはツインチューブ構造を基本としていたのでチューニングに対する考え方も少し方向変換する必要があったのだ。しかし、ここで生かされたのがTEAM JAOSとして海外のオフロードモータースポーツに参戦し続けている開発陣のノウハウだった。

■BATTLEZ マフラー ZS-4 JL20L用

渾身の2.0ℓターボエンジン用も3.6ℓエンジン用マフラーも揃う!

待望の2.0ℓモデル用BATTLEZマフラーのリリースがついにスタートしている。鋭敏にキックダウンするクレバーな多段ミッションは、走行性能にはプラスとなるが加速騒音計測にはネックとなっていた。しかし、時間をかけて新設されたオールステンレスのサイレンサーによって、気持ち良いレスポンスとエキゾーストノートを両立した上で、車検適合する安心のスポーツマフラーが誕生!
左右にバランスよく配された4本の排気管がアメ車らしさをアピールする。
4本出しながらデパーチャーアングルにも配慮した設計。
静かな中にもしっかりと低音が増幅されるエキゾーストノートによって、レスポンスと共にドライビングファンが加速する。

BATTLEZ マフラー ZS-W JL20L用

「数が多いほうが良い」と単純にはならないのが、マフラーの興味深いところ。JAOSではこの2本出しのZS-Wも、4本出しのZS-4も販売数は拮抗しているとか。迫力のZS-4に対し、すっきりスポーティに見えるのがZS-Wの人気の要因か。
意外なほどイメージが変わるリヤビュー。

■JAOS サイドステップ ブラック

ルックスと使い勝手のハイバランス

一般的なアフターパーツのサイドステップと言えば、スチールパイプの上に滑り止めシートを貼ったものが大勢である。しかし、使い勝手を重視してスチールパイプの上に樹脂製成形ステップを採用したJAOSサイドステップは「サイド系パーツはあまり売れない」というJAOSの定説を覆すエクステリアパーツだという。
デザインは超シンプルな丸型パイプ形状。例えばロックスライダーのような造形などを、プラスαを追加するのは難しいことではないが、あえて「サイドシルのガード」「ステップとしての機能」という2点に絞って磨き抜かれていることも、「JAOSサイドステップ」が定番化した所以なのだ。
何気ないパーツに見えるが、実は高い技術を擁する。パイプに樹脂ステップをマウントするために施される抉り加工は、難易度の高い技術なのだ。

■JAOS フロントスポーツカウル

JAOS×Jeepパーツの象徴的存在

カスタマイズは顔が命。サスペンションがJAOSのラングラー用パーツ開発の起点とすれば、JAOSスタイルのシンボルとも言えるのが、このフロントスポーツカウル。JKラングラー用で好評を博したデザインを現行JLモデル用でさらにブラッシュアップ。
道なき道を突き進むオフロードマシンへの装着は必須であっても、日本国内で使用するには少しヘビーデューティ過ぎる海外製のアイアン系オフロードバンパー。しかしその形状は、オフロード向けにしっかりと考えられているものも多い。そこでアイアンバンパーのイメージを軽量な樹脂で再現したのが、このJAOSフロントスポーツカウルだ。
純正バンパーより約3㎏軽量な上、アプローチアングルも十分に確保する機能的パーツでもある。

JAOS フロントスポーツカウル用スキッドプレート

JAOSスタイルに欠かせないのが、スキッドプレート。このパーツはスポーツカウル専用のオプション扱いだが、本誌調べでは実は純正バンパーにも装着だという。

■BATTLEZ リフトアップセット MS

しなやかな乗り味と高い操安性の両立

今では貴重な存在と言える前後リジッドサスペンションを備えたクロスカントリーマシンとしては、乗り味と操安性を高次元で両立しているJLラングラー。しかしその走りにさらなる高みを目指したチューニングと、約40㎜アップのリフトアップを実現したのが、このJAOS渾身の BATTLEZリフトアップセットなのだ。
JLラングラー用に開発されたMSダンパーは、BATTLEZの市販品ラインナップでは初のモノチューブタイプ。強力な接地感がセッティングの特徴だ。

BATTLEZサスペンションのチューニングコンセプトは明快だ。走行時のロール(車体の傾き)を“制限”するのではなく、ロールスピードを“制御”することによって乗り味と操安性を両立させるというもの。そのように仕上げられたサスペンションは、オンロードでは確かなハンドリングと挙動を、オフロードではしなやかなサスペンションストロークを堪能することができる。

BATTLEZ ラテラルロッド

フロント

リヤ

リフトアップで左右方向にズレるホーシングを、ターンバックルによるロッド長調整で適正値に補正。ワッシャーには特殊な皿ばねを使用しているので、逆ねじ方向での食込みを防ぐ。一見地味だがリフトアップには欠かせないアイテム。

■JAOS フットレスト

長時間運転による疲労度に決定的な差が!

輸入車の常として、左足の置き場に困る右ハンドルのラングラー。そこで開発されたのがJAOSフットレスト。本体は強固なカチオン電着塗装を施したスチール製。マットと車両フロアに挟み込むように設置する大型ベースプレートの採用により、後付けフットレストに起こりがちなぐら付きを防いでいる。
大型のベースプレートをフロアマット固定用のフックに共締めする。
プレートはフロアマットで覆ってしまうので後付け感も皆無。

■JAOS マッドガードⅢ 汎用

ドレスアップと車体汚れ防止に効果的

JAOSパーツの代名詞ともいえるマッドガード。誕生は約30年前までさかのぼるが、以来、様々なアップデートを重ね、現行モデルは3世代めの“Ⅲ”だ。オリジナルブレンドによるEVAシートは、シックなブラックと鮮やかなレッドの2色を揃えている。

JAOSマッドガードⅢの特徴はハンガーベルトプレート。プレス加工によって角は全て丸められ、安全性と質感を高めている。

■JAOS ドアハンドルプロテクター

引っかき傷からボディを守る

ドアハンドル部のひっかきキズや汚れを防止するドアハンドルプロテクター。カーボン調のデザインでスポーティなワンポイントアクセントとしても有効。強力な粘着面で装着も簡単だ。

カーメーカーの純正オプションにも採用されるPVC樹脂製だ。

■JAOS オーバーフェンダープロテクター リヤ

ラングラーならではの独立フェンダーをガード

飛び石やブッシュからの傷を受けやすいフェンダーを、ドアハンドルプロテクターと同じPVC樹脂でカバー。カーボン柄のシートはフェンダを強調するアクセントにも。

■JAOS スペアタイヤスペーサー

サイズアップしたタイヤを背面に搭載できるスペーサー

サイズアップしたタイヤは、ハイマウントストップランプブラケットに干渉して背面に正しく装着することができない。そこで、9mm後方にオフセットするスペーサーを設定。「295/70R17」+「17×7.5J+44」まで装着確認済み。
9mm厚のスチール製。表面は強固なカチオン塗装のヘビーデューティ仕様だ。