【PRO-TECTA】クルマから家までのセキュリティに携わるプロフェッショナル集団
プロテクタと言えばカーセキュリティの大御所。その本部が岡崎にある「プロテクタ愛知本店」だ。実はプロテクタはカーセキュリティ以外にも車用品の開発や販売、さらには車両販売やメンテナンスまで行っているから、購入からカスタマイズ、車検、そしてセキュリティの取り付けまでワンストップで行えるのがメリットのひとつ。ちなみにホームセキュリティもプロテクタの事業のひとつであり、愛車だけでなく家族が住む家も任せることができるのだ。
そんなプロテクタがランドクルーザー300用に専用パッケージを開発した。ご存知の通り300は指紋認証などが純正採用された盗難されにくい車両のはず。そうした中でのパッケージ開発の目的を、同社のユーチューブにも登場する柴田さんに伺った。すると驚くことにすでに300の盗難事例はあるという。詳細は書けないが、残念ながらそれが事実のようだ。つまりは純正のセキュリティにも穴があるのだ。その穴を埋めるために開発されたのが300専用パッケージだという。
ベースとなるのはパンテーラ。コードグラバーやリレーアタックのほか、最新の手口であるCANインベーダーも防ぐ。さらに独自に開発したキーレスファントム2によりイモビライザー機能も追加。これによりアナログとデジタルの両面から車両の盗難やいたずら、覗き込みなど全て防止できるのだ。
愛車を絶対に守りたい。そんな安全意識の高い方は是非、相談してみるといいだろう。
取材日にもGR-SPORTSのコーティング作業が入っていた。また2柱リフトも完備しておりさまざまな車種のメンテナンスを行うことが可能。もちろんセキュリティインストールも自社の敷地内で行えるので安心して預けることができるのもプロテクタならでは。
パンテーラセキュリティパッケージ
ユピテルからリリースされるパンテーラを採用した300専用パッケージ。スタンダードモデルでもドアセンサーやリアゲートのほか2ポイントイモビや、キーレスファントム2を標準装備。最高峰グレードのプラチナでは覗き込みに反応するIRセンサーなどが含まれるほか、バックアップバッテリーも装備されている。
オプションのスキャンロックタッチプロ
スマートキーを車内に入れたままドアをロック/アンロックできる商品が、プロテクタが開発した「スキャンロックタッチプロ」。スイッチパッドで任意のキーを入力することでロック/アンロックが可能となる。またスマートフォンの専用アプリでの操作も可能となる。山歩きや釣りなどクルマの鍵を持ち歩きたくない場面で活躍するアクティブ派におすすめの商品だ。
キーレスファントム2
キーレスファントム2はプロテクタが独自開発した次世代のセキュリティ。特長は純正キーレスと完全連動してセキュリティのオン/オフが可能なこと。純正キーレスでドアを解錠し、任意に設定した操作を行うことでセキュリティが解除されるデジタルイモビライザー。300専用パッケージに含まれているが通常はオプションとなる。
安全性と信頼性を高める職人技が細部にも
プロテクタがリリースする300専用パッケージをはじめとするセキュリティには侵入や不正なエンジンの始動を防ぐイモビライザー機能のほか、振動や接近(覗き込み)に反応するなどさまざま機能でクルマをガードする。そのシステムは車両ECUよりも上位に位置し、セキュリティシステムがECUを制御しているというからそのレベルの高さが伺い知れる。
また取り付けに際してもハンダ付けで結線して振動による断線を防いだり、純正ハーネスとともにセキュリティの配線を巻くことでセキュリティの存在を隠すなど、多くの手間がかけられている。
しかしそれはプロフェッショナルとしては当然の作業。多くのランドクルーザーユーザーがリピーターとなるのはお客様の愛車を大切に扱うことを徹底しているから。「安心して預けられる」。プロテクタはそんなショップなのだ。
セキュリティを車両に装着する際には車両とセキュリティの配線を繋ぐ必要がある。プロテクタではこの時に金具などを使用せずハンダ付けを行う。振動で断線することを防ぐだけでなく結線部分が分かりにくいので防犯効果も高い。ただし狭い場所で配線を加工するなど非常に手間がかかるのだ。
セキュリティのパンテーラはユピテル製のため配線色などは全て共通する。つまり一見してパンテーラの配線であることが分かってしまう。そこでユピテルではこの配線を交換し純正で採用されているような色に変更。さらに車両ハーネスとテープで巻いて徹底的にカモフラージュしている。
ユーザーの利便性も考えたシステムにしているのもプロテクタならでは。例えばリアゲートのクローズボタンを押してドアを閉めたり、トヨタアプリのうっかりロックを使用してドアロックした場合でも、セキュリティは自動で作動する「予約ロック」機能も標準装備している。
車両が振動を感知すると威嚇のための警報音が鳴るとともにリモコンにアラートが表示される。また大きな振動に対しては最初から発砲音を鳴らして異常を周囲にアピールし窃盗団を撃退する。感度はは任意で設定できるので、住んでいる住環境に合わせた細やかなセッティングも可能だ。
セキュリティ本体は内装を分解し、簡単には見つからない部分へと装着する。外した部品は保護マットの上に並べるなど傷などがつかないよう細心の注意が払われる。装着後はスキャナーなどを付けない限り、一見するとセキュリティが装備されているようには見えないが、例えば振動を感知したり覗き込んだりすることでセキュリティが反応。もちろんリレーアタックなCANインベーダー対策も万全になされている。
PRO-TECTA
愛知県岡崎市の本店のほか北は札幌、南は福岡まで全国に8カ所のグループ店を構えるのがプロテクタだ。100系の登場以降、窃盗団の標的となったランドクルーザーを守り抜き、歴代の愛車は納車するとまずここに持ち込むというお客さんもいるほど。そんなプロテクタに300系のセキュリティシステムや盗難の現状を伺ってきた。