■MAXTREK EXTREME R/T
日常での安心感と高いオフ走破性を両立
マックストレックのエクストリームR/Tは、日常における快適性とオフロード走破性をハイバランスしたモデルだ。まずはブランドとタイヤの紹介からお伝えする。
マックストレックは、中国で2006年に創業したメーカーで、世界基準のISO9001、ISO/TS16949を取得した開発・生産ラインを持ち、さらにはアメリカ、欧州をはじめとして、中国・ブラジルといった各国の認証を取得し、グローバルに展開する。その強みは、高品質なモデルを、リーズナブルに提供できることにあり、アメリカではスーパーマーケットチェーンとしてお馴染みのウォルマートでの販売を行なっているほどだ。
サイズラインナップ
●165/65R14(アトレー標準 他)
●165/60R15(ハスラー標準 他)
●175/80R16(ジムニー標準)
ドライビングに愉しさがプラスされる!
テスト車両はジムニー、装着サイズは、ジムニー純正となる175/80R16で行なった。オンロードではこのパターンから想像していたよりもロードノイズ、パターンノイズは小さく、耳障りなレベルになっていなかった。さらに乗り心地も、これだけのブロックパターンながら快適性がすこぶる高く、明確に接地感まで伝わってきた。ワインディングではしなやかなコンパウンドを採用したブロックがしっかりとグリップしてくれるため、安心感すら覚えるなど、まさに驚きだらけ。高速走行では、直進安定性に対してR/Tに共通する曖昧さが出てくるため、多少のステアリング修正は必要になるが、それとて、あえて曖昧という表現を使うほどのものではなく、むしろ、テスト車両がジムニーであることを考慮すると優秀という評価をつけたくなるほどだった。
オフロードでは、河川敷の砂利よりも大きめの石が広がるシーンでは、走り出しでトルクを掛けすぎるとグリップを一瞬失うものの、即座にグリップを復活させて発進。同様の路面での登り坂では、あえて途中で停止してから再スタートを行なっても、グリップを失いかけたかと思うとすぐにタイヤが路面を掴み、そして難なく登っていってしまう。モーグルではそもそもグリップを失ってしまうシーンはあまり見られず、むしろ、サスペンションを伸ばし、そして縮めながら、そのタイヤの動きに感心を覚えながら、進んでいくことができる。このあたりは、さすがMT寄りの設計だ、と感じさせてくれるところだが、同時にしなやかなコンパウンドによって粘り強さも手に入れていた、そんな印象ももった。ラフロードで意図的にドリフトに持ち込んでもコントロール性はすこぶる高く、車両がスライドしているところでのグリップもしっかりと確保されているため、同時に、どのぐらいステアリングを操作すればいいかも、掴みやすかった。
テスト車両は、スージースポーツ(東京都)がカスタムしたダートランナー仕様(車高は4インチアップ)のジムニー。足回りは、オリジナルのコイルスプリングとモンロー特注のショックアブソーバーに換装している。
■Special Thanks
車両協力:スージースポーツ(https://suzy.co.jp)
- AUTOWAY(オートウェイ)
- https://www.autoway.jp
- お客様相談窓口/ 0120-941-927(フリーダイヤル)
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