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【DUNLOP】本格オールラウンダーの実力をさらにブラッシュアップ「GRANDTREK AT5」

 ダンロップの4WD・SUV専用タイヤブランド『GRANDTREK(グラントレック)』は、アフターのリプレイスタイヤとしてはもちろん、メーカー純正タイヤとして幅広く採用され、その実力は評価されている。ラインアップも魅力的で、高い走破性で絶大な支持を受ける本格マッドテレーンタイヤ『グラントレックMT2』、オンロード性能に求められる快適性とハンドリングを追求した最新モデル『グラントレックPT5』、そしてオンとオフとをハイバランスした走りを提供してくれる『グラントレックAT5』など、個性的なタイヤが揃う。今回はその中でも中核を担うA/Tオタイヤ「グラントレックAT5をテストした。
 確認内容は、オンロードの乗り心地・ハンドリング・静粛性、オフロード走破性など。走行条件は、一般的な使用範囲を超える状況(クルマを傷付ける恐れのある激しい走りなど)は想定せず。
 結論から言えば、オン・オフともに満足できる性能があり、まさにオールラウンダーな仕上がりだった。ハンドリングはオンセンターからしっかりと操舵感があり、コーナーでステアリングをじんわり切り足してもグリップ感は明確。グリップ力もなかなかなで不足は感じないし、直進性も十二分。パターンノイズらしき音は伝わってくるが、音量が小さくて耳障りなサウンドでないため、気にはならない。
 オフロードでは、頼もしさと愉しさも感じた。ダートランは思いきり愉しめる印象で、クローズドコースならアクセルをそれなりに開けて走りたくなる衝動に駆られたほどだった。

テスト車両:LANDCRUISER PRADO

機能の充実を図る進化を遂げてきた本格派プレミアム4WD。最新の電子デバイスを導入することで、長兄のBIGランドクルーザー(200/300系)に迫るほど、走りの質が高められている。

■装着タイヤ:DUNLOP  GRANDTREK AT5(265/65R17)

■装着ホイール:CRIMSON  MG GOLEM(17×8.0J+20)

最も得意な走行シーンは?

オンロードからオフロードまで、SUVのオールマイティな走りを引き上げてくれるモデルであり、ある意味全シーンが得意。一見オフローダーを連想させるブロック基調のデザインだが、よく見ると排水性を期待できるストレートグルーブ、騒音を抑えるタイバーデザインなどで、オンロードで期待される快適性や安心感もある。

路面との接地具合を確認する

オンロードは言わずもがな…だが、オフロードにおけるグリップ力も期待以上。例えばロックセクションに進入しても、グリップを唐突に失うことは少なく、しっかりと岩場を掴んでいる印象があって実に頼もしい。さらに補足するが、オンロードの移動を含めたどんな行程においても、安心・安全に走れるタイヤなのだ。

ON ROAD

アンジュレーションのあるシーンでは、サスストローク量をここぞと使った乗り味を披露するランドクルーザープラドに対して、グラントレックAT5はサイドウォールやトレッド面に与えられたしなやかな剛性感で受け答えているかのようで、乗り心地と操縦性とをハイバランスさせていた。見た目には結構アグレッシブなブロック基調のデザインながら静粛性は高い。さらに剛性感もしっかりあるので、ハンドリングに安心感と愉しさが感じられる。

OFF ROAD

タイヤに岩が触れたところでさらにアクセルワークを緩やかに行なうと、唐突にズルっと滑ることなく、トレッド面で岩をしっかりと抱え込んで前進する。この岩にタイヤを乗せたところで向きを少しかえようとステアリングを操作しても、滑るようなことはない。凹凸の強いモーグルではタイヤが路面を捉えているかどうかが実に分かりやすかったし、ヒルクライムでは登り切る直前にあった凹凸路面においても、トラクションを失いかけながらも即座にグリップを与えていた。
  • ダンロップタイヤ(住友ゴム工業株式会社)
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