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【WORK】2023年に一挙誕生したシン・CRAGシリーズ「CRAG T‐GRABICⅢ」

◆CRAG T‐GRABICⅢ

 アルミホイール装着における大原則である「スタイルアップもパフォーマンスアップも足もとから」を満たし、さらにオフロードに特化させたWORK発の四駆専用ホイールシリーズ『CRAG(クラッグ)』。ブランド名に込められた「CROSSOVER RACING GEAR」に由来し、平地だけでなく、野原、丘陵地、森林など、舗装されていない山道やマッドなど、あらゆる地形を乗りこなすホイールであることを至上命題とするオフロードホイールブランドだ。
 中でもレース直系のDNAを細部に宿したCRAGを代表するモデル『T‐GRABIC(ティーグラビック)』は、世界一過酷なオフロードレース・BAJA1000参戦マシンが装着していたワンオフ鍛造のシグネチャーモデルを基に誕生。まさに戦うことを宿命づけられて生まれたホイールだ。そこからフィードバックされた市販品は『T‐GRABICⅡ』を経てさらに強靭となり、新たな機能美を得たのがこの『T‐GRABICⅢ』だ。

マットブラック

ブラッククリアグレー

 これはレースで結果を出し続けてきたオフロードレーサー・塙郁夫選手のノウハウが随所に盛り込まれたオフロードホイールで、砂の排出性や衝撃に耐える強度、タイヤを保持する性能など、どのディテールにも意味がある。例えばツインスポークの外周部には新たな試みとして、トラス形状(トラスフレーム)を組み込んでいるが、これは剛性を高め、全体の強度を確保する役割を担いながら、独特のデザインを演出。なお、T‐GRABICのネーミングには「あらゆる地形を走る上で、重力や衝撃を制する」という意味が込められているが、名実ともにタフなイメージを裏切らることはないのだ。

ディスクには6ツインスポークデザインを採用。このスポークをリムに差し掛かる直前に一段落とすコンケイブ形状とすることで、スッキリとした足長感を披露。さらにツインスポークより1段下の外周部に新形状のトラスフレームを設定。これがT-GRABICⅢ独特のデザインを創出しているだけでなく、さらにホイール自体の強度確保にも貢献している。
これまでT-GRABICのアイデンティティとしてきたビードロックリングテイストから一変、アウターリムフランジはシンプルな印象に。ただしリムフランジより少し内側に、ピアスボルトホールに見立てたディンプルを配置していることに注目!これが力強さとデザインテイストを両立するホイールに仕上げるためのポイントなのだ。
5ホール/6ホール用に適した2サイズを用意し、ホイールのバランスを崩さないデザインで設計。カラーも2種類。定番のマットブラックのほか、独立するスポークの天面にポリッシュ加工を施したブラッククリアグレーを設定。
レッドラインを採用したオーナメントはT-GRABICの無骨なレースのイメージを変えるべく新たに設定。安全基準の証(VIAやJWL)やWORKロゴをセンター部に配置することで、リムフランジ外周をシンプルに美しく演出している。