理想のフォルムと走りでポテンシャルを引き出す「TGS X-Fang」
現行型からディーゼルエンジンのみのラインナップとなり、燃費性能の追求や様々なドライバーが終始安心して乗れる穏やかな乗り味へと進化を遂げたD5。ノーマルで乗る分には非常に運転しやすい良く出来たクルマであることに間違いはないが、リフトアップを施し、タイヤ外径を大きくすると、その性能に如実な変化が現れる。その代表的な事例が坂道や追い越し時に感じるパワー不足だ。せっかくビジュアルを威風堂々のリフトアップスタイルにしても、ノーマルよりパワーが落ちるのはナンセンス。X-Fangが目指すのはそのパワー不足を解消し、むしろ純正パワーソースを様々なカスタムスタイルや、用途に合わせてマネジメントしていくことだ。街乗りメインの人にはそれ相応に、ワインディングやアップダウンの激しい林道を走る機会が多い人にはそれに応じたスープアップ、チューニングメソッドを提案することで、4インチアップ&タイヤ外径アップに伴うデメリットを可能な限り払拭してくれる。またフォルム造型美にも拘りが詰まっており、ワイルド&タフよりも、ワイルド&スポーティな、どことなくラリーやダート車輛を思わせるスタイリッシュさは、フェイス周りが一新されてシャープかつ精悍なマスクとの相性が良い。ビジュアル&パフォーマンスの両立を図る上で、X-Fangはぜひ押さえておきたいブランドと言っていいだろう。
モノコックボディへと進化した現行型を考慮したブロックの強度や、足回りから伝わる力を効率よく分散させる所まで緻密な計算の元で開発されたハートランド製4インチリフトアップキットは、終始快適な乗り心地を提供してくれる。
リフトアップで際立つボディアンダーをスタイリッシュに演出するアンダーパネルは、強度や材質にまで拘り抜いた逸品。
力強さをもたらす絶妙なボリューム感の8スポークに、フラットブラックフィニッシュ基調の中にミーリング加工を施し、さらにシルバーフェイスのアクセントがD5のボトムスを引き締めるオリジナルホイールXF-08。別売りのリムプロテクターリングを装着すると異なる表情を見せるギミックも特筆物だ。
リアゲートを開けた時に四隅に設けられたLEDランプが夜間荷物の積み下ろしの際の視認性を向上。管が白く光るハンドルグリップはリフトアップ時の開閉をアシスト。その他、積載性向上を図るネットや簡単にサードシートを脱着できるアイテムもある。
専用設計のジェラルミン切削素材ドリンクホルダー。さらに、メインブロックを25㎜の極厚材から削り出して制作するガングリップタイプのビレットシフターを用意する。
X-Fang スープアップアイテムの効果は絶大
重量級ボディに腰下重量の負荷が大きくなると、当然パワー不足に陥ってしまう。とくに坂道や追い越し時に明確に差が表れる。そのパワー不足を可能な限り払拭できるアイテムの代表作をまとめてみた。
純正ECUによる制御は扱いやすさを重視しているため、意のままに操るテクニックを持つドライバーには少々物足りない。MINICON-TRは燃圧センサー、圧力センサーを経由してECUへアクセスし、CV1W専用にプログラムされた制御情報を反映。燃調やブースト圧に変更を加えて、パワー&レスポンスアップに貢献する。
純正キャップに被せるだけの簡単装着で、カスタム感を手軽に演出できるジュラルミン削り出しのハイクオリティーキャップ。
専用ハーネス付属でカプラーオン装着可能なスロットルコントローラー。3WAYスイッチによるクィックな操作感で14種類のモード設定が可能となっている。
CV1Wのエンジン特性に合わせ、減圧システムに「T-Rev」を搭載したOILキャッチタンク。抜群のレスポンスと滑らかなエンジンフィーリングを体感できる。