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最強のエクストリームタイヤでジムニーの戦闘力をアップなら「YOKOHAMA」へ!!

 北米で先行発売され、昨年、大きな衝撃と共に日本にも凱旋デビューしたエクストリーム系マッドテレーンタイヤ「ジオランダーX-MT」。 主に大型4WDやピックアップトラック対応の大きめのサイズを用意しているが、実はジムニー用にも設定があることをご存知だろうか?「7.00R16C」がまさにそのサイズ。さてその実力とは?

オフロードを本気で走れるジムニー用M/Tの凄味

 ヨコハマタイヤ「ジオランダー」シリーズのM/T(マッドテレーン)タイヤである「ジオランダーM/TG003」を上回るアグレッシブさとタフさを備えた「ジオランダーX‐MT」。これは、2018年デビュー以来、JEEPラングラーやランドクルーザーなどの大型4WDオーナーから絶大な支持を集める“エクストリーム系MTタイヤ”だ。
 そしてここで注目なのが“7.00R16C”という、X‐MTの中では小さなサイズの存在だ。そう、外径785㎜/総幅202㎜なら、ジムニーでも装着可能!もちろん、ジオランダー開発陣としてはジムニー競技車両を想定したサイズだが、先代ジムニーよりホイールハウスが広がったJB64/74なら、一般的なリフトアップでもイケるのでは?そんなわけで今回は、2インチリフトアップを施したJB64に装着して実走してみた。なるほど、大径タイヤでもホイールハウスにはすっきりと収まる。ただし純正の前後バンパーはステアリングを切った時に干渉するため、交換することは前提になるのだが…。
 まず普段乗り、つまりオンロードでの快適さに驚かされる。走り出しこそ、ゴツいブロックゆえのコツコツ感はあるが、スピードに乗れば乗り心地はフラットライドそのもの。ロードノイズもなくはないが、いわゆる“トラクションタイヤ”のようなにぎやかさには届いてこない。また操縦性にも違和感はなく、日常ユースでも問題なし。ただし大径ゆえギア比のバランスが崩れ、マニュアルミッション車はギア選びに慣れが必要だ。
そして圧巻は、やはりオフロード!ダートやガレ場、砂の路面で感じられるトラクション感は、同じブランドのジオランダーM/TG003よりも強く、いわゆる“エクストリームなトラクショ ンタイヤ”たちと同等。もちろん、その種のタイヤはオンロードが極めて苦手なのだが、この“X‐MT”はオンロードでも快適であることに、一日の長がある。
  さらに、本領発揮できる路面であるマッディなセクションでも、とくにタテ方向へのグリップを強烈に感じられた。反面、ヨコ方向に少し流れるような感触はあるが、そのインフォメーションもドライバーには分かりやすく伝わってくるため、アクセル・コントロールでトラクションを容易に回復させることができる。さらにタイヤのサイドウォールが泥に埋まるようなシーンでも、操縦性はきっちり確保されていたのが印象的だった。
  ただし、ここでも気になったのはギア比。オフロードで多用する “ローセコ(4L・2速)”ではタイヤを回しきれず、4L・1速に頼る場面が多かったのも事実。このサイズを履くなら、サスペンション&バンパーのみならず、トランスファーのローギアード化も視野に入れておきたい。
  ともあれ、ストレスのない普段乗りと、マッドやガレ場の力強さを、これだけ高いレベルでバランスさせたタイヤは、まさに唯一無二。本格オフローダーはもちろん、ワイルドさを望むドレスアップ派のジムニーユーザーにも、ジオランダーX‐MTはオススメだ。

北米先行発売のM/Tタイヤがジムニー用を設定

JEEPラングラーやランドクルーザーといった大型4WD…しかもリフトアップカスタマイズを前提としたサイズラインアップのジオランダーX-MT。これまで日本仕様としては20インチ(40×15.50R-20)や17インチ(35×12.50R-17LT、37×13.50R-17LT、40×13.50R-17LT)のバリエーションだったが、ジムニーにも装着できる7.00R16Cのほか、7.50R16Cなど、16インチサイズも設定されたことがトピックだ。

●MUD  OFF-ROAD

タイヤが半分、埋まるような極悪マッドでも、とくにタテ方向のトラクションが効果的で、グイグイ前進できる。ただ、こうしたシーンは“ローセコ” でこなしたいが、大径タイヤゆえにギア比の使いづらさはある。トランスファーのローギアード化を行なえば、より実力を発揮できるだろう。

●SAND  OFF-ROAD

泥に強い一方で、フカフカでサラサラな砂の状況ではいかに?もちろんこういったシーンでも路面を力強くとらえてくれる。いたずらにリヤがヨコに流されてしまうこともなく、操縦性はしっかりと確保されていた。


ジオランダーX-MT 3つの特長

❶ワイルドラグ・グルーブパターン

よりワイドなラググルーブを採用して、マッドやロック、砂、ガレ場など様々な悪路での走破性能に配慮。ブロックから溝底にかけては階段状に刻まれ、セルフクリーニング性を向上させるとともに、オンロード性能を確保するブロック剛性の向上にも貢献させている。

➋ロックコンセプトデザイン

自然の岩をトレッドやサイドウォールで再現したような…そんなアグレッシブな“ロックコンセプト”デザインを採用。溝面積も大きく取られ、オフロードイメー ジを強く演出。ちなみにコンパウンド自体はジオランダーM/TG003と同じもの。開発はG003と並行して行なわれていたようだ。

➌サイドデザイン

サイドブロックは大径サイズに合わせた、より大きなブロックパターンを配置。深いマッド路面や、ロックセクションでの性能向上に貢献すると共に、アグレッシブなルックスをも実現してくれる。なお、ブランドロゴは従来の「GEOLANDAR」とは異なるベタ文字を採用しているのもX-MTの特徴だ。