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2020.11.18

大人気ジープ・ラングラーに6.4ℓV8エンジン搭載! 最強パフォーマンスを獲得!

米クライスラーが「2021 Jeep Wrangler Rubicon 392」を2021年第一四半期に発売すると発表した。「392」はエンジン排気量のことで392cu.in.(立法インチ)、すなわち6.4ℓということ。これは、これまでのラングラーにはなかったV8エンジンであり、歴代最大排気量で最強のパワーユニットを搭載するラングラーが誕生するのだ。

ラングラー史上もっともパワフルなエンジンである今回のV8は、最高出力470hp、最大トルク470lb-ft(65.0kg-m)を発揮する。時速0-60マイル加速は4.5秒。V6エンジン搭載のラングラーに比べて40%も速くなった。トランスミッションは8速ATのTorqueFlite 8HP75でパドルシフター付き。

V8エンジンの搭載はラングラーとしては初めてのこと。CJの時代にはV8エンジンの設定があったが、ラングラーという車名を与えられたのはYJ以降であって、YJ、TJ、JKにはいずれもV8エンジンは搭載されなかった。CJの時代も含めるなら、V8エンジンの搭載は40年ぶりということになる。

6.4ℓという大排気量のV8エンジンを搭載する最大のメリットは、低速トルクを充実させることができること。アイドリング状態から少しエンジン回転数を上げると、最大トルクの75%を発揮するという。このズ太い低速トルクは、急こう配の斜面を登るようなシーンで威力を発揮する。

今回のV8エンジンは、鋳鉄製シリンダーブロックとアルミヘッドをベースとして、アクティブインテークマニホールド、可変カムシャフトタイミング、ツインスパークプラグ、ナトリウム封入エキゾーストバルブ、中空インテークバルブ、ピストン冷却用オイルジェットなどの採用によりパフォーマンスを高めている。

一方で燃費向上技術として、エンジン負荷の低い運転状況の時に8気筒のうち4気筒を休止させる「4気筒モード」を搭載、モード間の移行も走行中にスムーズに行なわれる。

ルビコン392は、路面状況や天候に左右されることなく、常に必要な吸気を確保することができる。Hydro-Guide air intake systemには3通りの吸気ダクトがあり、途中には吸気に混ざった水を分離するエアボックスが用意され、毎分最大15ガロン(約56.8ℓ)の水を排出することが可能。

これによって、ルビコン392は、波がフード上に達するような深さ32.5インチ(約79.6センチ)の水場でも走行することができるという。

またルビコン392に採用されるアクティブデュアルモードエキゾーストは、エンジン負荷が高まった時に自動的にバルブを開いて背圧を下げる仕組みを持つ。このバルブの開閉は運転席から手動で行なうこともできる。

V8エンジンのパワーを受け止めるため、フレーム、フロントアッパーコントロールアーム、ステアリングナックルが強化された。またどんな路面でもストッピングパワーを得るため、ブレーキも強化されている。また2インチアップ、専用サスペンションジオメトリ、FOX製アルミ製モノチューブショックアブソーバーの採用により、オフロードでのパフォーマンスをアップさせた。

Selec-Trac2速トランスファーを備えたフルタイム4WDシステムを搭載。前後ともにDana44強化アクスルおよびTru-Lok電子制御ロッキングデフ、電子制御フロントスウェイバーディスコネクトを採用する。

足もとには33インチ外径のタイヤと17×7.5インチホイールが標準装備となる。このホイールはルビコン392専用のブロンズカラーで、ビードロックリングをオプションで装着可能。またこのブロンズカラーはルビコン392のアクセントカラーとして、フロントフードの「RUBICON」オーナメントや前後の牽引フック、「Jeep」バッヂや「Trail Rated」バッヂのアウトラインなどにも使われている。

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