◆LAND CRUISER 76
四駆には〝らしさ〞を高めるためのアフターパーツが数多くラインナップされている。もちろんランクルも例外ではない。だが、豊富にあるからといってアレもコレもと装着すればいいというものではない。やはりそこはこだわり抜いたパーツのみを厳選して装着することこそ、大人の渋みを効かせた四駆に仕上げられるというもの。
2014年に期間限定で復刻した70シリーズは必要最小限の機能を盛り込んだだけのシンプルさをウリとしているだけに、あまりにゴテゴテさせてしまったのでは意味がなく、あくまでシンプルでありつつも「らしさ」を残すスタイルを具現化してみせたのがヒルトップである。
フロントにはヒルトップオリジナルの4インチアップコイルスプリングに、リザーバータンク付きモノチューブ倒立タイプショックアブソーバーをインストール。ショックは8段階の切り替えを可能とするアジャスター付きで、しなやかに揺れを押さえるだけでなく、オフロードのリバウンド制御や高速走行時の安定感も抜群。リフトアップした際におけるズレの調整も抜かりはなく、キャスター角はキャスタースーパーアームにて補正。タフドッグのステアリングダンパーも装着済み。リアは、リーフスプリングを交換しただけでなく、シャックルも組み合わせてハイト。もちろん上げただけでなく、乗り心地もアップさせる調整を施してある。
ホイールはレイズ・ボルクレーシングTE37 ultra。伝統的な6スポークにブロンズカラーが映える。サイズは20×9.5J。それに組み合わせたタイヤはBFグッドリッチ・マッドテレーンT/A KM3で、伝統と革新の融合が図られている。サイズはLT305/55R20。
フロントバンパーからオーバーフェンダー、サイドステップ、リアバンパーにかけて、ボディを一周するように防護ペイントを施すと共に、4インチのリフトアップにシャープなボトムスの組み合わせでアグレッシブな雰囲気を漂わせる。
ランクル76にインストールしたスーパーチャージャーはマグナソン製で、専用のインテークマニホールドやプラグなど必要なものがすべてキットに含まれている。エアインテークは1GR用のaFe製コールドエアインテークシステムが組み合わせられており、マグナソン・スーパーチャージャーにフィットする設計であるほか、 Dyno計測で最大20hpアップを証明。
スーパーチャージャーの装着に伴う調整はOBD2ポートからインストールキットにて施工されるが、さらにTRUSTのe-manegeを組み合せることで最適なセ ッティングが施せる。メーターパネル前には空燃比計、ダッシュボード上部にはターボ計、排気温度計、水温計を追加してエンジンの状態を常にモニタリング。
一見するとシンプルにリフトアップを施した四駆だが、蓋を開ければ軽快に疾走するワークホース。まさに粋な大人が好む仕上がりとなっている。
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