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ラウンドクルーザーにふさわしい走破性と高級感

【TOYOTA】 

◆LANDCRUISER PRADO◆

 2009年、現行の150系へのフルモデルチェンジを機に、フラッグシップモデルのランドクルーザー(200系)に肩を並べるプレミアム4WDモデルとなったランドクルーザープラド。本革シートをはじめとするラグジュアリーな装備、先進のハイテクデバイスの採用、さらにランクルならではのタフな走行性能までを身につけ、200系との差は大幅に縮まった。

エンジンは2種類

2700ccガソリン

●最高出力:120kW(163PS)
●最大トルク:246N・m(25.1kg・fm)

2800ccディーゼルターボ

●最高出力:130kW(177PS)
●最大トルク:450N・m(45.9kg・fm)


 その走りは、やはり最上級のTZ-Gが洗練されている。というのも、リヤに電子制御式エアサスが標準装備とされ、しっとりとした乗り心地が味わえるからだ。クリーンディーゼルは遮音性の優れるボディのおかげもあり、静粛性にも満足。発進は6速ATの第1速が低く、4WDに乗り慣れない人には少しもどかしく感じるかもしれない。しかしトルクバンドに乗ってからの中間加速では、シャープにスピードが乗る。実際の高速道路の追い越しは速い。オフロードに進入すると、やはりランクルらしく頼もしい。ボディ&フレームの剛性の高さ、フットワークの懐の深さは、まさに本格派のパフォーマンスで、走りの質感も高い。モーグルセクションでは、アクティブトラクションコントロールといったハイテク機構がトラクションを確保。対地アングルの設計も絶妙で、性能の高さを存分に味わえる。2.8ℓクリーンディーゼルと2.7ℓ直4ガソリン、2つのパワーユニットが用意されたプラドだが、両車のキャラクターにはかなり差がある。例えば現行150系プラドのセールスポイントといえば、アクティブトラクションコントロールなど、高度に進化した電子デバイスを設定するが、ガソリン車ではそれをオプションで選ぶこともできない。
さらに機械式のリヤデフロックも、ガソリン車には未設定。ちなみに走破性を確保するアクティブトラクションコントロールは、ディーゼル全グレードに標準装備だ。さらに最上級のTZ-Gでは、そのアクティブトラクションコントロールを発展させた機能「マルチテレインセレクト」と「クロールコントロール」をオプションで選べる。激しいオフロードも、よりイージーに走破できるよう、走行を強力に支援してくれるハイテクデバイスだ!

◆NEXT◆

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