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チューニングの専門家「BLITZ」が ジムニーをカスタマイズ!

エンジン系ハードチューンやサスペンションなど、スポーティカー系のトップチューニング・ブランドとして人気の「BLITZ(ブリッツ)」が、クロカン4WD・SUVにも本気で参入!そう、ジムニーJB64に、チューニングパーツを続々とリリースし、業界に新風を巻き起こすイキオイなのだ。

角張った背の高いフォルムには斬新なBITZロゴをまとったJB64は、一見ノーマル然としているが中身はかなりアグレッシブだ。

DAMPER ZZ-R LIFT-UP for JB64

まずサスペンションは、車高調整式。ジムニーはコイルスプリングによる前後リジッド式だが、スプリングにブラケットをプラス。このブラケットに付随するスプリングの受けとなるロックナットを上下させることで、車高を換える仕組みだ。車高調整範囲はフロント±0~+40㎜、リヤはマイナス5~+35㎜で、今回のデモカーと同じ仕様のフロント+30、リヤ+25㎜アップが基準値だ。ちなみにBLITZにとっては、これが初めて手がけた“リフトアップサス”になる。組み合わせるショックアブソーバーは単筒・高圧ガス式で、減衰力は32段の調整が可能。これを見ると相当スポーティ…つまり“硬い”イメージだが、BLITZによるとむしろ、乗り心地と操縦性の両立に努めたという。なるほど、高圧ガス式ショックだけに、乗り味は引き締まっているが自然な乗り心地で、リバウンド側の減衰値の立ち上がりが早いため、車高アップにもかかわらずハンドリングはシャキシャキ、気持ち良く走れる。このあたりのセッティングは、さすがのノウハウだ。

NUR-SPEC Custom Edition VS [EXHAUST SYSTEM]

定評のあるBLITZオリジナルマフラーを左右2本出し/サークルテールでJB64にも設定。マフラー本体とテールパイプが別体になっている仕様で、テールは3タイプのカラーから選択が可能、さらに出幅もの調整もできる。例えばクロカン走行に挑む際には引っ込めておく…なんてこともできる。もちろんサウンド&レスポンスの良さは言うまでもないが、このスペックにして、車検も問題なし。

CARBON POWER [AIR CLEANER & INTAKE]

BLITZではJB64用のエアクリーナーも、いわゆる“キノコ型”をメインに5タイプを用意。今回装着されていたのはカーボン製のシールドを採用したもので、シールド自体の発熱を抑えて吸入温度の上昇を抑制してくれる。また、カーボン×レッドアルマイトのカラーもスポーティマインドに火をつけるものだ。

POWER THRO

電子制御アクセルのレスポンスを自在に制御可能とする“スロコン”、そして、ターボ車のブースト圧を最適に制御しアクセル開度に応じたトルク特性を発揮する“パワコン”、これら2つの機能をまとめた次世代パーツが「パワスロ」だ。ハイエンドなパワー&トルクアップを実現できる上、エコモード、スマートモードなど25モードの走行モードを選択することができる。

BLOW OFF VALVE

デモカーには開発中のブローオフバルブも装着されていた。従来からジムニー+BLITZブローオフバルブはお馴染みのメニューだが、“ジムニー専用”は今回が初とか。

BOLT ON TURBO SYSYTEM

ブーストアップ+αを目標に、純正タービンと置き換える、ボルトオンで装着可能。BLITZ専用サイズのコンプレッサーホイールとタービンホイールを組み合わせた新開発タービンで、効率のいい過給と高回転まで伸びのある出力特性を実現する。ターボ単体では+5ps/+6.2Nmを発揮。これに“パワスロ”を組み合わせれば83.4ps&112.9Nmまでジャンプアップする快速仕様となる!これらはジムニーと同エンジンを積むアルトワークスのノウハウでもあり、まさにBLITZの真骨頂といったところ。実際加速の凄まじさは、ジムニーのものではなかった!

On-ROAD TEST

ソフトライド寄りなノーマルサスに対して、BLITZの車高調サスペンションを装着すると乗り味は引き締まったものに生まれ変わった。ただし、〝硬い〟ワケではなく、コーナリングでは自然なロール感からすばやく姿勢が立ち直って気持ちのいいハンドリングを披露、さらに長距離移動も楽にこなすような乗り心地だ。また、チューニングも実に良い! やり過ぎない快速仕様により、自然に速く・力強くなったことを実感できた。

Off-ROAD TEST

高圧ガスショックだけに低速走行時は若干突き上げがあるが、スピードを上げた時の接地感はバツグンだ。一方、チューニングによる発進時の力強さなどは、クロカン走行にもベストなフィーリングだった。