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オン・オフの両立はバランスが重要!スタイルも使い勝手も両立させる「程よいサジ加減」を「モトレージ」が提案!

海外、国内のラリーやトライアルへの参戦経験を持ち、その実体験に裏付けされた製品開発は、もう38年以上続いている。四駆車に携わって長い歴史を経た今も、夢を持っている。その情熱の現れが、いちショップとして、最大数のオリジナルパーツの展開につながり、今尚新パーツが毎月リリースされることにもつながる。ラインナップは、エクステリアからインテリアまで、中でもオフロードでの走破性に関わるアイテムを重視しており、ある車種のサスペンションは0.5インチ刻みで6種類ものバリエーションを展開する。また、ボディ各部をガードするプロテクションパーツは、見た目もいいが、機能も秀逸。素材にジュラルミンを採用するなど、オリジナルな点は、全て代表の岡本さんが国内外の様々なオフロードを走った経験に基づいている。モトレージのモットーは「誰かひとりでも困っているのなら、それを改善するパーツを作ろう!」。この懐の深さにひかれて、ユーザーが立ち寄る。楽しそうな仕事ぶりを見ていると、こちらまで楽しい気分になれる。

 そんなモトレージから今回プロデュースされたのが、TJラングラーだ!今も昔もラングラーのカスタムと言えば、車高を上げて大径のゴツゴツしたタイヤを装着するのがスタンダード。だが、タイヤのパターンやサイズを変更すると、カスタム車らしい乗り心地や操縦性を楽しめるのだが、加速&減速性能が低下することもしばしば。スタイリングは、ノーマルよりカッコ良くなったかもしれないのだが……。モトレージが手掛けた2006年式TJラングラーは、そんな違和感を全く感じさせない快適な乗り心地を実現している。6MTが採用された最終型だ。ノーマルのギヤ比は、高速走行時の燃費消費を抑えるために少々高めに設定されているので、街乗りやオフ遊びをしていると、物足りなさを感じることもある。そこで、遊べるTJにするべくモトレージが考えたのは、前後デフのギヤ比を3.07から3.55に変更しつつ、エアロッカーも装備すること。これならギア比の高さが遊びに与える影響を軽減できると考えたのだ。ショートホイールベースの恩恵もあって、特にオフロードでは最新モデルと比べても、見劣りしない走破性を実現することができた。
他にも制動力を高めるためにフロントブレーキのディスク&パッドを大きな効果を得られるオリジナル品に交換。初期制動はノーマルに近いので、違和感なく操作ができる。

モトレージのオリジナルTERRAコイルスプリングで4インチのリフトアップを実施。ショックアブソーバーはアメリカから取り寄せたビルシュタインのロングダンパー。リアラテラルにはダウンブラケットも装着した。今回オンロードのみの試乗だったが、非常に快適な乗り味であることを実感した。
35インチまでのタイヤを装着できるオリジナルのスペアタイヤブラケット。ハイマウントブレーキランプも加工して装着した。
タイヤが大きく重くなると、制動力は低くなる。そこで、フロントブレーキに強化パッドとスリットローターを導入し制動力の不足分を補った。ローターはブルーの他にレッド/ピンク/シアニングリーンも選択できる。
エクステリアは前後バンパーを金属製に変更。ルーフは、もともとの幌からFRPトップに変更。リアナンバーを助手席側に移設。クラシカルなコンビランプがナンバー灯も兼ねている。

エアーの力で走破力を向上

空気の力で前後のデフを直結させることにより、駆動力を確保するエアロッカーは、オフロード走行する際の必需品。
モーグルと呼ばれるような起伏の激しいオフロードを走らせると、路面からタイヤが浮いてしまいクルマが前に進まなくなることがある。そこで、空気の力でデフをロックさせるエアロッカーの導入となる。スイッチを押すだけで簡単に、素早くデフをロックすることができる。圧縮空気でオン/オフを切り替えるため、エンジンルームにはコンプレッサーを設置する。ちなみに前後デフを独立して作動させるスイッチを追加している。
ちなみに、お店は四駆好きにはたまらないワンダーランドだ。最新アイテムもあるが、中には創業時からあるような年代物のパーツもチラホラ見かける。「ほかす(捨てる)のは簡単やけど、誰かがこの部品を必要としていたらと思うと捨てられない」という言葉で人柄が伝わってくる。隣接するピットは、お世辞にも広いとは言いがたい。しかしここは、JR住吉駅から徒歩5分という便利な場所にあるのだ。岡本さんはモノ作りのプロ、壁一面に掛けられた様々なパーツや工具は自ら使いやすいよう配置、工夫が施されてある。