TOP > 記事 > 【YOKOHAMA】2つのアウトラインホワイトレターを極める!
デリカD:5

2022.08.29

【YOKOHAMA】2つのアウトラインホワイトレターを極める!

4WD・SUV専用のタイヤブランドとして、多くのユーザーからの信頼を集めるヨコハマ「ジオランダー」シリーズ。もちろんデリカD:5に対するラインナップも強化されている。たとえばオンロードでもオフロードでも高いポテンシャルを発揮するデリカD:5だけに、注目したいのはオールテレーン(A/T)タイヤだ。ジオランダーでは、エクストリームなA/T「ジオランダーX‐AT」と、オールラウンドな「ジオランダーA/T G015」、2タイプを選ぶことができる。しかもうれしいことに、両者ともアウトラインホワイトレター仕様を用意!まさにデリカユーザーのマインドを捉えた設定である。
 そこで今回は、X‐ATとG015、2つの「ジオランダー」に試乗し、それぞれのキャラクターを検証してみた。どんなユーザーにオススメなのか、探っていくことにしよう。

◆GEOLANDAR X-AT(LT235/70R16)

 まず試したのは「ジオランダーX‐AT」。デリカD:5にジャストフィットのLT235/70R16サイズにアウトラインホワイトレターが設定され、実性能だけでなく、オフローダーらしいワイルドなフォルムも演出する。ノーマル車高でも無理なく履けるのも、このサイズの魅力だ。

ドレスアップに効く選べるサイドデザイン

大型ブロックタイプデザイン

ラグタイプデザイン

ダイナミックショルダーブロックなどアグレッシブなサイドビューもX-ATをワイルドに見せる。サイドのデザインはセリアル側(大型ブロックタイプデザイン)・反セリアル側(ラグタイプデザイン)で異なるが、どちらを表に履いてもOKである。

サイドウォールのブロックの一部にGEOLANDARの文字が入る。長年SUVと向き合ってきたブランドならではの遊び心だ。
※セリアルとは、タイヤの製造番号のこと。セリアル側は製造番号が記載されている面。

[GEOLANDAR X-AT]の性能

ロングライフ性でも定評のある「ジオランダー」だが、X‐ATはとくに耐摩耗性を重視。さらにマッドテレーンに近いプロフィールで、オフロード性能も強化されている。

高速走行

ラフロード

ワインディング

 オンロードで印象的なのは、アグレッシブなルックスながら静粛性の高いクルージング性能。LT規格のサイズなのでタイヤ剛性は高いのだが、乗り心地はゴツゴツしたところがなくしなやかで快適。またワインディングなどではキビキビしたハンドリングも楽しめる。オールテレーンらしいオンロード性能は十分確保されているといっていい。

 一方、オフロードではまず、サイドのハイトが高くなっているのがありがたい。デリカD:5の純正サイズは、215/70R16と225/55R18。とくに18インチは、どちらかといえばロープロファイル。オフロードのギャップなどでは簡単にホイールリムをヒットしてしまいそうだ。これに対し今回、70扁平のX‐ATは、ガレ場などにも余裕をもってアプローチできる。タイヤ自体の外径・幅は大きくなっているが、ノーマル車高でもフェンダー内に干渉はないし、はみ出しもない。

 また強力なトラクション性能も印象的だ。少々荒れた路面のモーグルのような場所でも、しっかりと路面をつかみ、デリカD:5のトラクションコントロールの介入も最小限に抑えてくれる。さらにヒルクライムの登りでグイグイ加速していく様も圧巻だ。

ストイックなフォルムを演出するブラックレター

今回装着したLT235/70R16サイズは、アウトラインホワイトレター仕様のほか、ブラックレター仕様も選択できる。流行のスタイルならアウトラインホワイトレターだが、ブラックレターもフォルム全体をストイックに演出してくれるので、購入時には、ホワイトか、ブラックか、二者択一を迫られそうだ。

◆GEOLANDAR X-AT G015

 正統派オールテレーンと言われる「ジオランダーA/T G015」。トレッドデザインはストレートグルーブを基調に、オンロードではより快適に、オフロードでも安心のトラクション性能を発揮。さらにG015の場合、スノーフレークマークも刻印され、浅雪にも対応。たとえば冬用タイヤ規制がしかれても、G015ならそのまま通行可能、といった具合だ。
 さて、そんなオールラウンド性が魅力のG015だが、こちらにもアウトラインホワイトレター仕様が設定されている。デリカD:5対応ならP235/70R16というサイズも選べるが、今回はあえてLT245/65R17サイズをチョイス。デリカD:5に17インチ、という新しい提案を試みている(装着に際してはサスペンションによる若干のリフトアップなどが必要)。

 ちなみにG015にはPCパターンとLTパターン、サイズによって2タイプのトレッドパターンが設定されているが、今回のサイズはLTパターンを採用。アグレッシブなトレッド、角張ったショルダーなど、A/Tとはいえ見た目は厳つい印象だ。
純正サイズからカスタマイズサイズまで、豊富に揃うサイズラインナップが魅力。デリカD:5対応のアウトラインホワイトレター仕様も、225サイズなどで選べる。またトレッドもPCパターンとLTパターンを用意。LTパターンはアグレッシブなトレッド、角張ったショルダーなどが特徴だ。

[GEOLANDAR A/T G015] の性能

高い耐摩耗性を備えながら、オンロード性能、オフロード性能、快適性能など、オールテレーンタイヤに求められるすべての性能をバランス。冬タイヤとしても注目だ。

ラフロード

ワインディング

高速走行

では実際の乗り味はどうか?やはりオンロードでの静粛性の高さ、クルージングの快適さでは、X‐ATよりG015の方が優れていると感じられる。乗り心地はしなやかそのもの。トレッドが路面をパタパタと打つような印象もなく、滑らかに路面をトレースする。たとえばX‐ATが動的とすると、こちらは静的なイメージで、オフロードに入るのはキャンプ場の移動くらい…なんてユーザーなら、G015を選ぶのが正解かもしれない。
 もちろん大事な見た目も、G015のLTパターンなら十分、ワイルドに感じられるし、なにせ、ホワイトレターも刻まれているのだ。かといってオフロードでのパフォーマンスに不満があるかというと、そんなことはない。タイヤのしっかり感もX‐ATほどでないにしろ、十分、感じられるし、ラフな路面へのアプローチに気後れしてしまうことはない。トラクション性能にも不満はないし、河原のガタガタ道を移動する際は、むしろタイヤの当たりがソフトで、X‐ATや一般的なM/Tタイヤより乗り心地がいいくらい。
 そして何より、今回は試す機会がなかったが、G015にはスノーフレークマークが付されている。つまり浅い雪道などにも対応してくれる、ということで、これは大きなアドバンテージになるだろう。
G015にはM+Sとともにスノーフレークマークが刻まれている。これは欧州で冬用タイヤと認められている、という意味で、極めて厳しい寒冷地でも十分な性能を発揮できると認証されていることの証しだ。G015はオールシーズンタイヤとして使用でき、高速道路の冬タイヤ規制もクリアできる。
  • 横浜ゴム株式会社
  • タイヤお客様相談室 0120-667-520(フリーダイヤル)
  • ※受付時間(平日)9:00~17:00
  • https://www.y-yokohama.com