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デリカD:5

2022.08.12

【YOKOHAMA】多くのデリカファンを唸らせる新機軸のホワイトレターA/T

◆GEOLANDAR X-AT G016

 エクストリームなオールテレーンタイヤとして、すでに多くの4WD・SUVユーザーから支持されているヨコハマ「ジオランダーX-AT」。オフロードタイヤらしいアグレッシブなルックスながら、いざ乗ってみるとオンロードも快適なクルージング性能を発揮する…。これが「X-AT」の何よりの魅力だが、デリカユーザーに嬉しい点がもう一つある。そう、デリカD:5のカスタムにジャストフィットする“LT235/70R16”サイズに、ホワイトレター仕様が設定されているのだ。

 このサイズは外径とタイヤ幅はD:5純正より少し大きくなるが、ノーマル車高で無理なく履けるサイズ。さらにホワイトレターもD:5のワイルドなキャラクターをより引き立てるという意味で、重要なファクターとなる。
 さて、その実性能はどうか?今回は外装やホイールを「JEPPESEN」のパーツで武装したD:5に装着して試乗した。ちなみにサスペンションは純正のまま、車高はノーマルだ。ちなみに筆者はジオランダーX-ATについては、デリカD:5だけでなくジムニーやラングラー、ハイラックスなど、本格4WDを中心に装着して何度も試乗してきたが、オンロードの快適性は相変わらずだ。いわゆるフレーム車と違い、D:5などのSUV系車種はモノコックボディ構造ゆえ、タイヤの振動や音などがダイレクトに伝わりやすいのだが、タイヤノイズはほとんど気にならないし、乗り味に嫌なゴツゴツ感はない。
 また今回のサイズは“LT規格”のためタイヤ自体の剛性もしっかりした構造だ。それが功を奏して、コーナリング時のクルマの姿勢をきっちりと支え、トレッドのグリップを生かしてくれる印象がある。ゆえにハンドリングはキビキビして、ワインディングも気持ち良くこなしてくれる。
 一方オフロードでは、サイドウォールの偏平率がアップした分、より安心感がある。それは純正の225/55R18サイズではホイールをヒットさせてしまいそうな場所も、70偏平なら余裕を持ってアプローチできるため。
 もちろんトラクション性能も十分。例えばヒルクライム途中からの発進でもしっかりと路面をつかみ、D:5をグイグイ前に進めてくれる。縦方向へのグリッ
プの強さは、同じジオランダーの本格マッドテレーン「ジオランダーM/T G003」と同等と思わせる。X-ATのブロック配置は横方向に溝成分が多いが、これがより強力にエッジを効かせてくれるのだと想像できる。
 アグレッシブなルックスはD:5のワイルドなフォルムに貢献し、ホワイトレターの存在感を持ち、さらに実性能もすこぶる高い。“すべてにバランスされた本格的な全天候タイヤ”。ジオランダーX-ATをひと言で言えば、そんなタイヤと言えよう。

ジオランダーX-ATの特徴

裏面の反セリアル側は「ラグタイプデザイン」を採用するブラックレター仕様

アグレッシブブロックパターンなど、マッドテレーン(M/T)タイヤとオールテレーン(A/T)タイヤの中間的なキャラクターを持つ新世代の4WD・SUVタイヤ。コンパウンドはM/T系タイヤが採用するトリプルトリマーによる高強度仕様で、ジオランダーシリーズでもトップレベルの長寿命性を期待できる。アウトラインホワイトレターは、今回のLT235/70R16とジムニーに対応する195R16Cで展開。左右でデザインの異なる“デュアルサイドブロックデザイン”を採用することでも、ドレスアップ派にアピールしている。

一般的なオールテレーンタイヤよりはやや硬質だが、十分しなやかで、乗り心地の良さは定評のあるところ。さらに本格オフロード車のようなフレーム車はもちろん、D:5や他SUVなどモノコック車と組み合わせてもタイヤノイズはほとんど気にならないし、ゴツゴツ感もない。またシャキッと引き締まった直進安定性はロングツーリングでの疲労度軽減にもつながるなど、上質な乗り味のD:5にピッタリだ。ちなみにジオランダー独自のコンパウンドは長寿命にも定評があるだけに、耐摩耗性にも期待できるだろう。
LT規格のタイヤということで、サイドなどにもタイヤ剛性が確保されている分、ハンドリングはキビキビさを感じられる。ロールポイントの高いD:5と組み合わせても、挙動をしっかり抑え込むため、ワインディングもリニアなハンドリングで気持ち良く駆けることができる。
快適なオンロード性能とは裏腹に、オフロードでの強いトラクションはM/Tタイヤに匹敵するレベルにある。とくに前後方向に対するグリップの強さはヒルクライム途中からの発進で確認できるほど強烈。モーグルでもトラクションコントロールの介入を最小限に抑え、路面を確実に捉えてくれる。一方ダートではオンロードで感じた硬質な乗り味はあるが、路面からの突き上げをうまくいなす安心感も両立していた。

今回LT235/70R16サイズを装着したD:5は、開発中のJEPPESENフロントフェイスキットを装着するなど、洗練さとエモーショナルさを演出していたが、実は車高はノーマル。この外径・幅とも純正(225/55R18)よりやや大きなタイヤは、フェンダー内に当たることもハミ出しもない。マッチングしたホイールは同じくJEPPESENのMJCR#216(16×7.5J+33/5H-114.3)だ。
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