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【TOYO TIRES】No1.オフロードタイヤ 歴史の轍を辿る〝オプカン〟の 世界

〝オープンカントリー生誕40周年記念〟スペシャルインタビュー

 40周年アニバーサリー企画として、トーヨータイヤが誇る4WD・SUV専用ブランド『OPEN COUNTRY(オープンカントリー)』シリーズに、今回はスポットを当てた。ニッポンのブランドながら、北米を席巻した本格オフロードタイヤシリーズは如何に歴史を紡いできたのか? トーヨータイヤでオープンカントリーに携わる〝4人のキーマン〟にスペシャルインタビューを敢行する。
 まずトーヨータイヤでのオープンカントリーの立ち位置は、フラグシップタイヤ・ブランド『PROXES(プロクセス)』とスタッドレスタイヤ・ブランド『OBSERVE(オブザーブ)』と並び、最重要の3本柱のひとつ。それぞれのブランドは商品に付加価値を持たせており、どれかひとつが欠けても成り立たないという。
 まだ〝オールテレーン〟や〝マッドテレーン〟といった概念のない1983年に4WD・SUV専用タイヤとしてデビューしたオープンカントリーシリーズだが、オフロードだけでなく日常の快適性やアウトドアユースを想定したキャラクターは、時代を先取りしたものだった。以来、日本のユーザーはもちろん、4WD・SUVの本場アメリカ市場や苛酷なオフロードレースシーンで名声を高め、ポテンシャルを鍛え上げていく…。
 そして2016年。オープンカントリーの新時代を切り拓くNEWモデルが国内で発表された。それが「OPEN COUNTRY R/T(オープンカントリー・アールティー)」だった。

 アグレッシブなルックスとオンロードの快適性を追求した新カテゴリーのタイヤ『R/T(アールティー)』のリリースは、日本の4WD・SUVユーザーから〝オプカン〟が支持される起爆剤となったのは間違いない。実際、オフロード性能とオンロード性能を両立するATタイヤとMTタイヤの中間的キャラクターの〝ラギッドテレーン〟はたちまちファンからの人気を集め、ベストセラータイヤの座をキープしている。
 このR/Tのヒットをきっかけに、従来モデルのリニューアルやサイズの追加、またホワイトレター仕様の充実ぶりなど、次々とラインナップを強化したオプカン。では現在はどんなタイヤがラインナップしているのかを、商品企画本部グローバルマーケティング部商品プロモーションチーム オープンカントリー担当の城島氏に伺ってみた。

城島(以下、城):ブランドの代名詞にもなった『R/T』のほかに、自分の好みやライフスタイルに合ったタイヤを必ず見つけることができるのが、オープンカントリーの魅力です。例えばオールテレーンタイヤでも、本格オールテレーンタイヤの『A/TⅢ(エーティースリー)』のほか、純正サイズでホワイトレターを採用したマイルドなオールテレーンタイヤの『A/T EX(エーティーイーエックス)』と2種類を用意しています。さらにオンロードとウェット路面がメインの都市型タイヤ『U/T(ユーティー)』に加え、数々のオフロードレースで実績を誇るオフロードタイヤ『M/T(エムティー)』&『M/T-R(エムティーアール)』など、全部で7種類となります。
編集部(以下、編):そんなにバリエーションが豊かなんですね。さすが40年の積み重ねは伊達じゃない…。では2023年5月で誕生40周年を迎えるオープンカントリーの直近の動向を教えて下さい。
城:40周年のアニバーサリーイヤーの幕開けを盛り上げる第1弾として、まずは2022年10月に1983年当時の初代オープンカントリーのパターンを復刻した『785』というモデルを発売済みです。オープンカントリーブランドではホワイトレターの人気が高いのですが『785』では特別感のある〝アイボリーホワイトレター〟を採用していることもトピックです。またほぼ同時期に『A/T EX』と「R/T』に、ホワイトレターを採用した新サイズを追加しました。『A/T EX』の方は205/65R16で、「R/T』は165/60R15サイズです。
編:近年のオープンカントリーのラインナップ拡大やサイズ拡充、バリエーション増加は非常にユーザーのツボを押さえたもので、それがブランドの躍進にも繋がっていると思います。そうした展開はどのように決定するのでしょうか?
城:全国のプロショップからの声を聞きながら、要望の多いものを中心にサイズ拡充を検討します。またダイレクトにお客様相談室であったり、SNSであったりに「このサイズが欲しいです」といった話をいただくこともあります。
編:イベント出展やSNS活動を積極的に行ない、ユーザーに近い存在であることも要望を寄せやすい土壌を生み出しているのかもしれませんね。

新開(以下、新):実は自社出展以外でも2人でイベントを視察することが結構あります。我々の強みは企画から開発までの速さ…機動力にあると思うんです。待っていても情報は入るんですが、余計なバイアスや先入観が入ることもあります。だから開発を企画する立場の者が現場に行って、実際に見て直接話を聞くのは情報の厚みが違います。
編:なるほど、それは良いことを聞きました! では視察はどのようなスタンスで臨むのでしょうか?
新:予期しない情報を受け取る場合もありますが、基本的には最終ジャッジのような段階で、イベントに行く前から、コレとコレを確認するっていうのを決めていますね。
編:次にオプカンとして、引き続きモータースポーツ活動を継続している理由は何でしょうか??
城:実は北米での人気は、レースで実績を重ねて獲得してきたところが大きいんです。北米でモータースポーツはすごく人気で「レースで勝つタイヤはイイよね、見た目もカッコイイ」なんて意見が多く、実際にレースをする人でなくても本物の性能を求めて、自分のクルマに選ばれる方が多いんです。だからこそ、国内でも北米と同じように感じて欲しいので、ダカールラリーに挑戦するトヨタ車体「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」や、国内外のラリーやBAJA1000といったオフロードレースにチャレンジする『TEAM JAOS』などに、タイヤを供給しています。一緒に次のタイヤ開発を模索するほか、レース活動によって技術を積み重ねながら、ユーザーが自然と選びたくなる信頼性を証明したいんですね。
編:最後に40周年イヤーでの具体的な活動はありますか?
城:まずは東京オートサロン2023のトーヨータイヤブースにご期待下さい。「Boost Your Engine」をテーマに、オープンカントリーシリーズのほか、フラグシップ・タイヤブランド『プロクセス』シリーズの新たなフィールドへの開拓や挑戦を表現します。各ブランドの製品を装着したオリジナルのカスタム車両や主力製品の展示を通じて、モータースポーツ活動へのさらなる挑戦や商品ラインアップの充実を図る取り組みを、来場者にお届けいたします。
 また期間中は、グローバルブランドアンバサダーであるケン・ブロック選手と〝マッド・マイク〟の愛称で知られるマイケル・ウィデット選手、D1ドライバーの川畑真人選手らを招いてのトークショーやサイン会も行ないます。(2022年12月告知)

*  *  *
――この東京オートサロン2023のトーヨータイヤブースと連動するスペシャルサイトも開設中。現地に行けないファンのためにも情報を提供している。また多くは語られていないが、ユーザーから要望の多いタイヤのコンセプトモデルの展示もあるという。さらにもちろん『オープンカントリーM/T‐R』を供給したTLCとダカールラリー挑戦秘話を語るステージなどの特別企画も準備しているとか。さて、次ではさらに進化したオフロードタイヤ『M/T-R』に迫ってみよう。

M/TとA/Tの両者の特長を兼ね備えたパフォーマンスと、人気サイズに用意される特別感のある〝ホワイトレター〟を採用した『OPEN COUTNRY R/T』を装着したランドクルーザー300のデモカー。この性能を体現したルックスは強烈で、名立たるメーカーやプロショップが足もとに『R/T』を採用する理由はそこにある。

HISTORY of OPEN COUTNRY

1983年5月<784/785/786/W11>

オン&オフロードの走行性能を向上した『OPEN COUNTRY』シリーズとして、4種類(784・785・786・W11)のタイヤを発売。この頃からクロカン走行だけでなくアウトドアの使用も考えられていた。

2016年10月<R/T>

新生TOYO TIRESを代表するモデルとして、オン&オフロード性能とアグレッシブなルックスを両立した新カテゴリータイヤ。発売当初は大口径ではなく、ハスラーやジムニーなど軽のみが対象だった。

2018年4月<M/T>

北米のオフロードレースで数々の実績を築き上げてきたフラッグシップタイヤ『OPEN COUNTRY M/T』が日本国内でも本格展開。タフな構造を持つアグレッシブなタイヤで、ホワイトレターも採用。

2018年4月<U/T>

都市型仕様のSUV・CCV専用となり、静かで快適な乗り心地を実現。『U/T』はUrban Terrainを意味するネーミング。オンロードやウェット性能を重視したトレッドパターンを持つ。

2019年7月<M/T-R>

オフロードレースでの使用を想定した、シリーズ最高の悪路走破性と耐外傷性を高めたタイヤ。こちらもジムニーサイズを先行リリース。2021年12月にはTLCが採用したLT285/70R17を発売!※写真は195R16C

2021年5月<A/T EX>

非対称パターンと高剛性のブロックで、オンロードのレスポンスとオフロードの操作性を実現。国内で展開するOPEN COUNTRYシリーズ初のスノーフレークマークを打刻。全サイズホワイトレター。

2022年7月<A/TⅢ>

様々な地形はもちろん、あらゆる気象環境を走破する本格オールテレーン。シビアスノー要件を満たしたスノーフレークマークを打刻。A/T EXより、さらにオールラウンド感が強い。欧州環境規制に適合。

2022年10月<785>

トレッドに当時のデザインを再現して復刻販売された『785』は、マッドテレーン系のブロックパターンを採用。サイドはレトロデザイン側と、アイボリーホワイトレターを採用したモダンデザイン側から選べる。

…to the Latest OPEN COUNTRY M/T-R

OPEN COUNTRY M/T-R

TLCの「LC300ダカールラリー2023仕様」へしっかりとマッチングすることを目指しながら、ダカールラリー2022や数々のテストからフィードバックされたノウハウで、さらに進化を果たした『OPEN COUNTRY M/T-R(LT285/70R17 116/113P)』。このタイヤはダカールラリー2023に使われるだけでなく、モデルチェンジした『2023スペック』として購入可能。
その変更内容は、ゴム配合・タイヤの構造を再チューニングして岩場や砂漠などの荒れた路面における走破性能を追求したこと、さらに高速走行時の衝撃によるタイヤの損傷をミニマイズするデザインとコンパウンド、高剛性のビード構造を採用することで、耐久性をより向上。またこれまでのオフロードタイヤに求められる性能と、それと相反するような環境性能の融合を目指し、タイヤにサステナブル素材を採用していることも大きなトピックだ。
具体的には持続可能なモビリティライフの実現を目指すという方針に沿って、タイヤを構成する部材のうち、主にトレッド、カーカスプライ、サイドウォールの部材にバイオマス由来のブタジエンゴムとスチレンブタジエンゴムを、さらにリサイクル素材の再生ビードワイヤーなど、サステナブル素材を使っている。

■コダワリのオプカンは3つの強みを進化する

――5月に40周年を迎える『OPEN COUNTRY(オープンカントリー)』のアニバーサリーイヤーの最初にして最大のトピックが、ダカールラリー2023に挑戦したトヨタ車体「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー(以下、TLC)」のランクル300に向けて新開発されたタイヤ『M/T-R(エムティーアール)』を投入、供給することだ。
 この『M/T-R』は2022年まで販売されていた市販品をベースに、LC300ダカールラリー仕様車に合わせたチューニングを施して、悪路走破性・耐久性を向上。さらに環境に優しいサステナブル素材を採用していることが注目点だ。なお、モデルチェンジした『2023年スペック』として、今年より購入可能だ。さて、ここからは執行役員/技術開発本部長の水谷 保氏、および技術開本部OEタイヤ開発部・部長の坂田 利文氏に話を伺ってみる。

*  *  *

編:オープンカントリーシリーズにおける『M/T-R』は、どんなタイヤに位置付けられるのでしょうか?
坂田(以下、坂): そもそもオープンカントリーシリーズは、トーヨータイヤの中でも長い歴史があり、特に北米で独自の地位を築き、過酷な環境に耐えるために開発・改良を重ね、道を選ばないタフな走りを提供してきたオフロードタイヤです。そのフラッグシップである『M/T』のパフォーマンスをさらに岩場や砂場での走りに特化させ、クロスカントリーラリーやオフロードレースで勝つためのスペックに磨き上げたタイヤが『M/T-R』となります。
編:『M/T』と『M/T-R』は具体的には何が違うのですか?
坂: ご存知の方もいるかもしれませんが、実はオープンカントリーで『M/T-R』の名を持つタイヤは1種類ではありません。ひとつがジムニーに向けた195R16Cサイズで、ダートトライアルでの使用を想定して悪路走破性能と軽量構造を持つ仕様です。もうひとつが北米最高峰のオフロードレースであるBAJA1000(バハ1000)参戦車両のトロフィートラックに装着されるような40インチのモデルであったりですね。
 そして今注力しているのが、クロスカントリーラリーでの使用を想定して開発されたLT285/70R17サイズで、オープンカントリーシリーズ最高の悪路走破性能と耐外傷性能を持つモデルです。つまり『M/T-R』は使用状況に合わせてトレッドパターンやコンパウンドが異なる全く別のタイヤと認識していただくと良いと思います。
編:なるほど。特にLT285/70R17の『M/T-R』が、TLCをサポートしているタイヤということですね。ではダカールラリーに挑戦する狙いやメリットは?
坂:やはり机上の理論だけでは想定できない、過酷なオフロードの舞台にトライできることが大きいです。タイヤを開発する立場からすると、性能を高めるための技術力、性能設計、ハンドリング性能などを高いレベルで実現することを目指していますが、ダカールラリーはそれを試せる絶好の場として、挑戦させていただいております。また実はTLC様の側からも「日本のランドクルーザーに、日本のオフロードタイヤを装着して挑戦したい」という想いを受け、我々もその想いに共感して、サポートとタイヤの共同開発を行なっています。
水谷(以下、水): 北米ではBAJAのトロフィートラックをずっとサポートしていましたが、特に『オープンカントリー』シリーズのタフさと耐久力の底上げに繋がっています。そうした技術力のブラッシュアップと研鑽、そして蓄積したものを、ずっと注力してきたことが『M/T-R』をオフロードタイヤのトップカテゴリーに押し上げていると思います。
 最新の『M/T-R』もスペシャルなタイヤではありますが、サイズ自体はLT285/70R17と、ノーマルに近いもの。一般のユーザーでも選べるサイズであるため、製品化を見据えてしっかりと開発出来たのがメリットではあります。

編:TLCのドライバー・三浦 昂(みうら・あきら)選手からの具体的な要望はどんなものがありましたか?
水:「耐パンク性能を上げて、タイムロスを減らせるようにして欲しい!」といった要望が特に強かったですね。そこでシミュレーションで目標を狙いつつ、まずは当社のテクニカルセンターでの試験で、どれだけの力でタイヤがバーストしてしまうのかといったテストは行なっています。その後実際にラリーマシンに装着して走っていただきます。データの面だけでなく、想定外のことが起こりうる実走テストのフィーリングや、過酷なシーンでの耐久性の追求は重要です。
坂: 特に耐久性能と耐外傷性能、後は〝リム外れしにくい〟という点には適合できるように開発しています。あとはハンドリング性能であったり、砂の上でのトラクションであったりも要望に強く合った性能となりますね。
編:それ以外に『M/T-R』開発時の苦心点はありますか?
水:〝トータルバランス〟と、ひと言で言ってしまうと語弊があるのですが、TLCがダカールラリーに参戦する車両はノーマルに近い〝市販車無改造部門〟となります。タイヤ自体を相当軽量化したり、砂に特化させたり、耐久性を強くしたりは当然できるのですが、軽さや硬さ、構造などを装着する車両にピッタリと合う性能に落とし込むところが苦労したところではあります。
坂: 特にダカールラリー2023はランドクルーザー300でのラリーマシンを初投入…ということもあって、車両とのマッチングやバランスを重要視していました。
編:ダカールラリー2022で使用した現行型の『M/T-R』との大きな違いもあるとか。
坂:「持続可能なモビリティライフの実現」を目指す当社の方針に沿って、サステナブル素材を使用しています。タイヤを構成する部材のうち、主にトレッド、カーカスプライ、サイドウォールの部材において、バイオマス(植物等の再生可能な材料)を由来とするブタジエンゴムとスチレンブタジエンゴムを使用し、またリサイクル素材として再生ビードワイヤーを採用しています。
水: 今回ダカールラリーで使用した『M/T-R』では、サステナブル素材の配合・採用を高め、その技術向上を図ることも目的のひとつでした。これは当社グループがサステナビリティ経営におけるマテリアリティとして掲げる7項目の中でも、「持続可能なモビリティ社会の実現に寄与する」取り組みの一環としても位置づけており、次世代モビリティ社会に向けた製品・材料の開発や技術の強化、製品・原材料リサイクル技術の構築、環境負荷物質代替材料開発といったテーマの研鑽にも繋がるものです。まずはダカールラリーへの参戦経験値を、タイヤの製品開発にフィードバックして、性能を磨いていきます。
編:もちろん、単にサステナブルな素材を使用することだけが目的ではないということですね。
坂: そうですね。サステナブルなマテリアルに加え、製造過程における省エネルギーの推進や工法、設備の更新などを含め、2030年には2019年比の46%削減の脱炭素化、さらに2050年には100%のカーボン・ニュートラルを目標に掲げています。

写真上はさなげアドベンチャーフィールドで行なわれた『ダカールラリー2023参戦発表会』でのデモランの模様。タイヤは新開発のM/T-Rを履いているが、サスペンションなども専用チューニング済み。1月15日までダカールラリーで激闘中のTLCだが、今大会で新しく投入されたMADE IN JAPANのランドクルーザー300「LC300ダカールラリー2023仕様」で、T2市販車部門デビューウィンと前人未到の10連覇を目指す。

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――40周年を迎えるオープンカントリーの、次の40年については、技術開発本部長の水谷 保氏の言葉で締め括りたいと思う。
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水: 当社としては、やはり40周年を迎えるオフロードタイヤ『オープンカントリー』シリーズはとても大事なブランドです。将来的にクルマが完全にEV化されたとしても「キャンプに行きたい!オフロードを走りたい!」というお客様は変わらずいらっしゃると思いますので、ユーザー様をサポートできるように努めて参ります。
 4WD・SUVに装着した時の性能の喜び、雨や雪の日でも安心できる安定感といった走りの楽しさ、過酷な状況でも実証された耐久性の追求はやはり変わりません。ただし、オフロードタイヤとして、ブロックパターンを採用するオープンカントリーはデザインがカッコイイ半面、どうしてもエコタイヤ的な要素は薄く感じられると思います。しかし将来的にはそこもカバーして、オフロードタイヤでも転がり抵抗や環境性能に配慮していきます。さらに例えば、リサイクルできるレイアウトを模索したりと、これまでにないグレードアップを図っていくつもりです。
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――自然を愛するユーザーのための武骨なデザインと悪路での走破性を備え、さらに環境負荷の低減を図った、まさに「新時代のキャンプなタイヤ」の登場に期待を高めつつ、次の40年で〝オプカン〟がどう進化するかが楽しみだ。

●TOYO TIRES Tokyo Auto Salon 2023 Special Site

https://www.toyotires.jp/TAS2023/

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