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【TOYO TIRES】様々な地形・気象に対応する新世代A/T、爆誕

アグレッシブなルックスとオンロードでの快適性を追求した新カテゴリーのタイヤ『R/T(アールティー)』や、名立たるオフロードレースやラリーでの実績を持つ最高峰のオフロードタイヤ『M/T&M/T-R(エムティー&エムティーアール)』など、走行シーンに応じた4WD・SUV用タイヤを持つトーヨータイヤ『OPEN COUNTRY(オープンカントリー)』シリーズ。
 充実しているのはバリエーションだけでなく、各タイヤにホワイトレターを拡大採用していることなどを含め、近年、その支持率を相当に高めてきた。
 そして、オープンカントリーの中でも中核をなす全地形型の“オールテレーン”タイヤ『OPEN COUNTRY A/TⅢ(オープンカントリー・エーティースリー)』が5年ぶりのフルモデルチェンジで、この7月にデビュー!!

『A/TⅢ』最大の特長は、やはりトレッドパターン。従来のオープンカントリーA/T plusがストレーグルーブ基調のリブデザインであったのに対し、今回のA/TⅢはブロックをアトランダムに並べたような、ラージトラクションブロックデザインを採用。これはオフロードタイヤに必要なトラクション性能をブラッシュアップする狙いがある。ジグザグのブロックにジグザグ溝を刻み、横溝を多く(ラテラルグループデザイン化)することで、トラクション指数は従来型を100とすると、A/TⅢは〝141〟にまでアップ。さらにスノーフレークマークの要件を満たし、降雪時における性能も向上。圧雪路でのブレーキング性能を従来比で13%良化しているのもトピックだ。
 一方でスクエアショルダー&バイティングエッジ、もみあげデザインを採用したサイドウォールと相まったワイルドなルックスにも注目。これらもトラクション性や耐カット性といったオフロードでのポテンシャルを強化している。
 こうしたオフロードタイヤ的な長所は、オンロード走行ではノイズが発生しやすいなどのデメリットを抱えがちとなるが『A/TⅢ』は違う!オンロード性能についてもしっかりと配慮してあり、トレッドパターンや耐摩耗性・スノー性能を向上したコンパウンドの採用などにより、欧州の高い環境基準(騒音、転がり抵抗、ウェットグリップ性能)をクリア。オンロードメインで使いたいユーザーにも、しっかりと応えてくれる(しかも欧州環境規制適合品でもある)。
 性能と環境への配慮を両立し、乗り心地・静粛性までをも大きく向上させるなど『A/TⅢ』はまさに新世代のオールテレーンタイヤ。その名にふさわしい“全天候性能”を充実させている。

※『OPEN COUNTRY A/T Ⅲ』のオフロード試乗に用意されたのは、ランドクルーザー300(265/65R18)とハイラックス(265/65R17)の2台。いずれも純正サイズを装着。
全29サイズをラインアップするOPEN COUNTRY A/T Ⅲ。都市型SUVから本格4WDの純正サイズを中心に揃え、リプレイスタイヤとしても選びやすい。また、オープンカントリーA/T plusがストレートグルーブ基調のデザインだったのに対し、A/TⅢはラージブロックを配置。ジグザグブロックにジグザグ溝を刻んだ「ラージトラクションブロック」や「スクエアショルダー」、「もみあげデザイン」によりアグレッシブなルックスも手に入れている。

OPEN COUNTRY A/T Ⅲ 一特長を表す技術的キーワード一

●トレッドパターン
 ○5ピッチバリアブルパターン ○スタッガードショルダー
 ○ストーンイジェクター ○ラージトラクションブロック
●サイドウォール(バットレスデザイン)
 ○スクエアショルダー&バイティングエッジ ○もみあげデザイン
●構造
 ○ジョイントレスキャップ&エッジプライ ○高張力スチールベルト
 ○高剛性プライ構造
トレッドパターンは、よりタフでワイルドなラージトラクションブロックを基調に、ジグザグブロックやジグザグ溝などを配して、横溝のエッジ効果を向上させるなど、オフロードやスノートラクションを強化したデザイン。さらに周方向に段差を設けたスタッガードショルダーのほか、サイドにはスクエアショルダー&バイティングエッジ、さらにもみあげデザインなどを採用するなど、トラクション性能のアップとアグレッシブなルックスを実現。
 一方でコンパウンドは耐摩耗・スノーポリマーを増量することにより、耐摩耗性とスノー性能を向上。さらにグリップポリマーも採用し、ウェット性能も強化している。オンロードの乗り心地や騒音性能、転がり抵抗の軽減や燃費性能も充実させながら、オフロードでのトラクション性も強化した、まさに全地形・全天候型、多くのユーザーにフィットする〝アウトドアタイヤ〟だ。
オンロード&オフロードと様々な地形と気象環境を走破する本格オールテレーンタイヤ。欧州環境規制に適合するほか、シビアスノー要件を満たしたスノーフレークマークやM+Sが打刻済み。

■TLCランドクルーザーとM/T-Rの実力!

最高峰のラリーマシンと足元を支えたM/Tタイヤで同乗デモランを体験!

今回のオープンカントリー試乗会では、ダカールラリー2022において、前人未到の9連覇を果たした「TLC:チーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデー」の三浦 昂選手とランドクルーザー200の同乗デモ走行も実施。足元に装着されているのは、ダカールラリーを駆け、市販車部門のクラス優勝に貢献したトーヨータイヤのフラッグシップ・オフロードタイヤ『OPEN COUNTRY M/T-R』。苛酷な状況で鍛えたこのタイヤ(LT285/70R17サイズ)が市販化されているのは、素晴らしい。

■強化されたオフロード・トラクションに加え欧州基準のオンロード性能を融合したシン・A/T

M/T-Rといった超本格オフロードタイヤを擁するオープンカントリーだけに〝オールテレーンタイヤ〟と言ってもその性能には期待しかない。限られた時間ではあるが『OPEN COUNTRY A/TⅢ』を、早速試乗するチャンスがあった。ステージは本格オフロードコース「さなげアドベンチャーフィールド」で、試乗車はハイラックス(265/65R17)とランドクルーザー300(265/65R18)の2台。いずれも装着したのは純正サイズ。同コースの外周オフロードを走り、否が応でもその違い、トラクション性能が分かる状況だ。

 まずはハイラックスから試乗。いわゆるクロウリング状態、4Lモードでジワジワとコースをトレースしたが、速度の低い中でもしっかりと路面を捉えるため安心感が強い。蹴り返しの強さも十分だ。印象的だったのは、斜度20〜25度ほどの下り。試乗した日は、路面が水分を含んで程良く緩くなったダートで、小砂利も所々浮くような状況だったが電子デバイスのヒルディセントコントロールをアシストするように確実にクルマの速度を抑えながら“急坂”をコントロールしながら降りていく。これは間違いなく従来型『A/T plus』より横溝のエッジ成分が増えたおかげだ。

 一方の最新鋭のランドクルーザー300ではさらに安定感のある走りとなった。クルマ自体の先進デバイスの効果もあり、泥や砂、ガレ場、河原の石が敷かれたような、様々な路面で頼もしいトラクションがあった。
 サイズは15〜20インチまで、4WD・SUV種の純正サイズを中心に全29サイズをリリース。その展開やアグレッシブなルックスとオフロード性能から『A/TⅢ』は、普段使いやドライブをメインに、月に数度は度はアウトドアを楽しみたい〝キャンプギア〟なオールテレーンタイヤだと感じた。
 今回、残念ながらオンロードをしっかりと試すことはできなかったが、従来型の『A/T plus』以上の乗り心地や静粛性を実現しているという。先代のパフォーマンスを知る者にとっては、それで十分、説得力が感じられる。

急斜面の下りでのA/TⅢの縦方向のトラクションの強さは特筆もの。まったくスリップを起こさず、ランクル300を下らせる。一方、サスペンションが伸びきってタイヤが地面から浮いてしまう状況でもハイテクデバイスの動作をサポート。路面を捉えてより安心して走れる。
  • トーヨータイヤ
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