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【TOYO TIRES】ドレスアップの〝要〟 3種のオフタイヤ!冒険心をくすぐる羨望のOPEN COUNTRY

ジムニーは、硬派なオフローダーである。それだけに、装着するタイヤサイズも独特なのはご存知の通り。純正タイヤでさえ、由緒正しいオフロード4WDのセオリーにのっとり、175/80R16という、いわゆる〝細身・大径〟タイヤを履いている。そこで、さらにその強味を加速させるべく、純正車高でも履ける185サイズなどのオフロードタイヤの人気は高い。さらに高みを目指すユーザーには、リフトアップして対地アングルを稼ぎ、アドバンテージを確保するカスタマイズが主流だ。OPEN COUNTRYシリーズは、そのような多様なニーズを持つジムニーファンのために様々な種類のラインナップを用意している。

◆ドレスアップの〝要〟3種のオフタイヤ

ドレスアップのアイテムとしても人気の高いOPEN COUNTRY。そのルックスもさることながら、過剰なまでの頑強な造りに魅了される人は多い。走りを極めんとする人が選ぶのが「195R16C」のOPEN COUNTRY M/Tだ。サイズはカスタムに適しているが、特筆すべきはそのタイヤパターン。通常の仕様とは異なる〝OPEN COUNTRY M/T‐R〟を採用している。これはオフロード走破性をより重視した設計であり、実際にトライアル競技に参戦したり、険しいダートの林道を走るハードなジムニーユーザーに適している。
 M/T-RのベースとなったM/Tは、不整地や泥濘地など、あらゆる路面を走破できるパフォーマンスと耐久性を有する、本格派4WDに向けたマッドテレーンタイヤである。アグレッシブかつ機能的なトレッドデザインは、悪路走破性のみならずトラクション性能やブレーキ性能の向上に寄与し、さらにタイヤ自体は、耐外傷性の高いタフネス構造を採用している。そんな実力派オフロードタイヤの兄弟にあたるのがOPEN COUNTRY R/Tなのである。「R/T」は、A/TとN/Tを融合させたコンセプトを持つ、ラフロードから街乗りまで快適な新世代のオフロードタイヤなのである。
ここでは、OPEN COUNTRY人気3種の魅力を紹介する。

OPEN COUNTRY M/T

アグレッシブで機能的なパターンデザインと、過酷なオフロードレースを走破するタフネスなタイヤ構造を採用するマッドテレーンタイヤとして、2003年にデビューして以来、20年近くに渡って定番のオフロードタイヤとしてリリースされ続けてきた信頼のM/T。その間、Baja1000やダカールラリー(通称パリ-ダカ)、レッツゴー4WDでもお馴染みのアジアクロスカントリーラリーなど、開催される地域やシーンも異なる数々のオフロードレースにおいて、常に結果を出し続けてきた。そう、誕生時からオフロードパフォーマンスに妥協がない。

OPEN COUNTRY M/T‐R

オフロードレース向けに設計が施されたスペシャルモデル。トレッドデザインでは、スタッガードショルダー、ストーンイジェクターをM/Tから継承しながら、センターブロックを連結させた造形を新採用。構造面では、スペシャルシリカコンパウンドと2スチールベルトによりオフロードにおけるグリップ性能・トラクション性能を、高強度サイドウォールコンパウンドは耐外傷性を、2プライハイターンアップとビードフィラー構造はトラクションや応答性、さらに高速安定性と耐久性を高めている。レース用に開発されたことを示すATTACK THE DIRTのサイド刻印を施したこともトピック。

OPEN COUNTRY R/T

トレッドはアグレッシブなショルダー部と、スタイリッシュなセンター部を備えたハイブリッドデザイン。見た目はゴツく、乗り味はしなやか。理想的なドレスアップタイヤでもあるのだ。アグレッシブなトレッドパターンから想像できないほど、オンロードでは静粛性の高さが印象的。またハンドリングは素直で、グリップレベルの高さが伺える。日常走行の快適性、操縦性はA/Tタイヤと同等と言っていい。反面、オフロードでは、そのアグレッシブなトレッドが生み出すトラクションの強さが、しっかり感じられる。少々ぬかるんだ路面の登りでも、力強く加速していくほど。

◆純国産タイヤOPEN COUNTRYのキモ

オープンカントリーブランドは、高付加価値商品として仙台工場で生産されている。タイヤ生産の工程は、ゴムの混合や骨格となるコードつくるカレンダー工程、それらのサイズを整える裁断工程、ビード、サイドウォール、トレッドなどを組み合わせる成型工程、金型を用いてタイヤの形を作り上げる加硫工程、品質確認が行なわれる検査工程、そして、保管、出荷となる。再びの流行の兆しを見せるホワイトレターは、あらかじめホワイトゴムをサイドウォール内部に組み込んでおき、加硫工程後に研磨することで表面に現れる。、仙台工場で生産されたタイヤはMADE in MIYAGIを誇り、国内、海外へと出荷されていく。
タイヤの生産はおおまかにこの7つの工程を経て行なわれる。最初はタイヤになることが想像できないバラバラの素材が、成型→加硫工程を経て、ようやくタイヤらしい形になっていく。成型された生タイヤ(写真右上)は金型(写真上は加硫後の状態)に入れられ、一定時間、熱と圧力を加えることでトレッドやサイドウォールなどが刻まれ、タイヤとしての形が作られる。写真は加硫工程を終えたばかり。ちなみに、この工程を行なう工場内の温度は高く、また、湿度も高い。

オープンカントリーができるまで

① 混合工程

② 押出工程

③ カレンダー工程

④ 裁断工程

⑤ 成型工程

⑥ 加硫工程

⑦検査工程

◆カリスマチューナーがオープンカントリーを試乗リポート

オープンカントリーとジムニーとの相性を検証すべく、オンロード/オフロードに対して卓越したドライビングスキルを持つ、4人のカリスマチューナーが試乗リポート。オープンカントリーシリーズに対する印象はいかに?

JAOS

TEAM JAOSとしてアジアンラリー(AXCR)出場を予定していましたが、そのマシンに選んだのがオープンカントリーでした。M/T、R/Tそれぞれを徹底テストしましたが、M/Tはマッドテレータイヤとしてのトラクションの強さをいかんなく発揮。深い泥のシーンでも確実に応えてくれます。一方R/Tはドライ路面の状況では“非常に乗りやすい”タイヤ。ステアリングの応答性や回頭性、ブレーキングなど、すべてバランスされていると感じました。

FAD★STARt

オープンカントリーシリーズは、相対的にタイヤが軽い、そしてクッション性がいいので乗り心地がいい、というところが最大のアドバンテージだと思います。R/Tは見た目はゴツい感じですが街乗りも快適そのもので、タイヤの減りも少ない。一般的なユーザー様にはオススメです。M/Tは山を走る、なんて方にはもちろんオススメですが、タイヤノイズがとても小さいのでシティ派の方も不満はないはず。林道走行にもぴったりですね。

TANIGUCHI

オープンカントリーシリーズは、どのタイヤを選んでもオールマイティな性能を発揮できる、というイメージです。R/Tはまさに、オンロードも快適だし、オフロードもそこそこ走れるバランスの良さと、しかもホワイトレターやアグレッシブなトレッドデザインなど、我々のジムニー・カスタムの方向性と一致したタイヤと言えます。またM/Tもオフロードはもちろん、オンロードも静かだし乗り心地も良好。タイヤ自体の軽さも魅力ですね。

CROSS J

オープンカントリーはジムニーサイズにもホワイトレターの設定が豊富で、スタイルで選ばれる方も多いですね。M/Tはオフローダーらしくカッコいい。そのうえ性能もよく、泥にもけっこう効いてくれます。タイヤ自体も軽いし、ロードノイズも静かなので、普段乗りでも十分快適です。R/Tはさらに普段乗りの快適性に優れていますが、現在、入荷しにくい状況で、待っているお客様もかなりいらっしゃいます。ショップとしては、そのあたりを何とか……。