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【SCT‐XWD】見た目だけではなく乗り味や安定感を追求

 ノーマルよりも大きなタイヤを装着し、ジープらしさをもっと強調させたい…現在ジープに乗るオーナーのほぼ全員が、このようなスタイルに憧れているだろう。でも、無闇に車高をアップさせ大きなタイヤを装着すると、乗りにくくなってしまう。平成初頭にはそんなカスタムがよく見かけられたが、流石に今の時代にマッチしているとは言い難い。
 アメリカンなカスタムを得意とするSCT‐XWDでは、かなり前から、大径タイヤを装着するが上げ過ぎないカスタムを提唱している。また最近ではキャリア等取り付け、オーバーランドスタイルを好むユーザーが多いが、今回はオーナーの趣向により敢えてシンプルな姿をキープしている。もちろんJTグラディエーターの場合は大きなベッドスペースがあるので余裕で様々なアウトドアギアを気兼ねなく放り込めるので、これほどまでにアウトドアに最適なクルマはないだろう。ベース車両は北米仕様のルビコンなので、ハイトップフェンダーが標準装備。そのためシナジーのサスペンションキットでフロントを2インチ、リヤを0.75インチリフトするだけで37インチタイヤが装着可能!KINGのステアリングダンパーも追加しており、直進性は極めて高くカスタムしていることを忘れるほど自然なハンドリングなのだ。
 スタイルはもちろん重要だが、見た目だけよくても乗りにくくては意味がない外側も重要だが中身はもっと重要。クルマは置物でない、それがSCT‐XWDのスタイルだ。

■GLADIATOR RUBICON

フロントバンパーはMOPAR純正オプションのスチール製。両サイドのエクステンションを外し、オフロードを意識したスタイルで、中央にRIGIDのLEDを配置。
USモデルのルビコンは、JLと同様にハイラインフェンダーを標準装備。大径タイヤの装着が前提となっており、カスタムのベースに最適なモデルだ。
フロントシートの上だけを簡単に跳ね上げ、手軽にオープン感覚を楽しめるサンライダー。モジュラートップよりもはるかに使い勝手に優れている。
ボディサイドをシンプルに演出するAMP社Power Step XL 。通常はロックガードのようなおよそステップでないルックスだが、ドアを開け閉めに連動してステップが昇降する非常にサプライズな逸品。
ハイトップフェンダーの恩恵により2インチリフトするだけで37インチのトレイルグラップラーが装着可能。ホイールはメソッドを組み合わせ。
エアクリーナーはafeのファンネルタイプに交換し、レスポンスアップを図る。またトラックらしい後ろ姿を損なわないよう、マグナフローのロッククローラータイプをチョイス。オフロード走行でもヒットしない計算された形状だ。

SCT-XWD column 1

スプリングや各部のアーム類はSCT-XWDが日本の正規代理店を務めるシナジーをチョイス。ショック類は全てKINGを組み合わせており、非常に快適で安定した乗り味を実現している。直進性も極めて高く、良い意味で「普通」に乗れてしまう。スタイルも快適性も両立させたい人にオススメしたい。

■WRANGLER UNLIMITED JK

 ジープらしいスタイルは崩さずに、シンプルにカスタムしたい。そんなオーナーのリクエストをカタチにしたのが、このJKラングラーだ。コンセプトとしてはJTと同様で、大きなタイヤを装着するが、車高はフロント2インチ、リア1インチリフトに留めている。
 足回りはシナジーのスプリングや補正パーツ、各部のコントロールアームも変更。フロントはハイステア化も実施ずみ。ショックはFOXに変更しており、カスタムしているにも関わらずノーマルを凌駕する快適性と安定感を実現しているのがポイントなのだ。スチールタイプのフロントバンパーやロックレール風のサイドステップも装着。アルミのインナーフェンダーはルックスももちろんだが、エンジンルームの放熱にも大きく貢献している。
 見た目はシンプルだが、まさにツボをしっかり押さえたオフロードはもちろん街にも似合うスタイルと言えるだろう。
前後のフェンダーは、堅牢なスチール製のポイズンスパイダーナローフェンダーに変更。もちろん公道走行時にはパイプ形状のオーバーフェンダーを追加装着している。
アルミの無垢のような見た目が特徴的なレースラインをチョイス。40インチのトレイルグラップラーだが、フェンダークリアランスや、各アーム類の調整により、フロント2インチ リア1インチリフトで装着可能としている。
スペアタイヤレスとし、代わりにアウトドアテイストを強調できるロトパックスのツールボックスをセット。スイング機構を備えるので、テールゲートの開閉もしやすい。
前後のフェンダーの内側には、ゲンライトのインナーフェンダーを装着。特にフロント側はエンジンルームが丸見えになるので、見た目とエンジンの汚れを防ぐ意味で装着しておきたい。

SCT-XWD column 2

サスペンションは、シナジーのスプリングやリンク、アームに変更。ショックはJLのオプションにも採用されているFOXで、オンロードからオフロードまで、極めてしなやかな乗り味を実現している。またハイステアに変更し、フロントラテラルの角度も極力水平とし、自然なハンドリングを追求している。