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ジムニー

2022.01.07

【S-STYLE】試行錯誤の末に開発した難燃生地、岡山デニムによる本物志向

JB64の登場でこれまでとは異なるエアロメーカーやカスタムに精通するショップが挙ってジムニー専用パーツを開発するようになった。しかし日頃からジムニーと過ごす時間の有無はリアリティという側面で大きく影響を与える。代表の菅原さんは商売としてではなくあくまでも趣味として長年JA11を愛用しており、車高調で極限までローダウンした軽カーVIP軍団を引き連れてオートメッセなど各地イベントに出展する傍らで、オフの日は山や川を満喫するオフローダー。
 そんな彼が絶妙な落としどころとして、ドレスアップ要素を加味したスタイリングは実に的を射た仕立てと言って良い。ショートタイプのフロントバンパーは両サイドタイヤトレッドが剥き出しでワイルドな印象を与えつつ、ラジエター冷却を見据えて中央部開口を純正同等にするなど、ビジュアルとパフォーマンスを両立した逸品。ウィンカー下のデイライトがJA22らしさを印象付けるオリジナルグリルも、塗り分けすればランクル40風にアレンジ可能にするなど、オーナーが後にアレンジして楽しめる余力を与える辺りも特筆物。そして岡山デニムとのコラボで実現したデニムの内装パーツは拘りの難燃生地国内生産というハイクォリティーを誇る。安価でそれとなく着飾るよりも拘る部分は価格度返しで徹底的に。その姿勢は本物志向のユーザーを虜にして止まない。

純正デザインを主軸にエンブレムレス化とウィンカー同サイズのPIAA製デイライトを埋め込んだマークレスグリル。どことなくJA22らしい印象の純正然とした雰囲気は過剰なカスタムを好まないユーザー層にも刺さる。オプションのグリルトリムを装着すれば、大きく変化を付けた表情へと様変わりするのでお好みでコーディネートして見てはいかがだろう。
エススタイルが推奨するのはコストパフォーマンスに優れて乗り心地を犠牲にしないアジャスターキット。40㎜オーバーフェンダーに合わせてワンサイズ上のタイヤを履くときに、インナーフェンダーなどの干渉を防ぐためで、本格的にオフロードを攻めるのではなく、あくまでもアウトドアユーザーやシティオフローダーへアプローチするもの。本格的なオフロード志向の足回りがどれほどコストと手間がかかるか? 身をもって知るからこそ、ユーザーが求めるちょうど良い塩梅の提案にも説得力がある。
両サイドを大胆にシェイプして正面から見た時のタイヤトレッドパターンやコイルサスペンションを豪快に見せつつも、中央部の開口幅を純正同等にしてラジエターの冷却効果悪化を防ぐフロントバンパー。スキッドプレート風のアンダー部分を塗り分ければ別体風にアレンジ可能で、フォグは純正の流用が可能だ。
蓋をパカッと開けて給油する。この何気ないガソリンスタンドの儀式が、剥き出しのキー付キャップでガソリンを入れるだけで、なんだか往年の四駆たる雰囲気が盛り上がる。視覚的、直感的な所有欲、満足感を高める小物も意外に大事。角度や形状など細部まで拘っており、違和感ないフィッティングも特筆物。

レザーでは味わえない、本場岡山デニムならではのフィット感!

デニム生地は日向と日陰では表情が変わる。ストロボを当ててみると鮮やかな発色を見せるが、あえてその雰囲気を伝えるとしたら下の4枚が肉眼で見た印象に近い。シートカバーや周辺アクセサリーのみならず、車中泊に便利な遮光パッドにラゲッジマットまで内装全般をデニム一色にできる。デニム好きには堪らない!
岡山でデニム関連の仕事をする友人とタッグを組んで実現させたODK×SMASON 岡山デニムインテリア。国内屈指のデニム産地、岡山デニムを採用しつつ車検対応の難燃性として製品化。装着したままでも車検が通る事で煩わしい脱着作業も不要。ステッチやポケット、パイピングの色合いまでジーンズさながらの意匠をこらしており、レザーのバッジまでを忠実に再現。